一昨日の小旅行の決心の前に

大きく後ろを押してくれた

一冊の本

 

 

一番心がくじけていた時に

何かヒントが欲しいと思って出かけた

市立図書館で出会いました

 

 

米山公啓医師のお名前は

以前に何度か聞いたことはありましたが

ご著書を拝読するのは

この本が初めてです

 

 

 

実は

退院後の母様の

無表情・・

無口・・

夜中の徘徊・・で

すっかり心が折れてしまった私

 

 

その脳裏には

何度も

介護施設への入所・・

と言う事が浮かんでは消え

 

色々な方からの

 

 

徘徊が出たら自宅介護は限界よ・・

 

の言葉が錯綜しましたが

どうしても決心ができませんでした

 

 

そんな中

読んだこのご本に

 

 

 

 

 

 

 

認知症が進んで

自分の意思で十分な食事がとれなくなった時

介護施設の場合

1人1人に食べさせるほど

手が回らないので

だんだんと自分でとれる食事量が減って

自然と痩せ衰えていくか・・

 

あるいは

チューブなどによる

強引な栄養補給によって

すでにその時を迎えながらも

苦しい思いをしながら

延命という試練を受けることになる

 

とあり

それを読んだ時

自分の中の

もやもやの理由がはっきりしたのです

 

 

 

母様は

右手麻痺はないものの

箸がうまく使えなくなってしまい

デイサービスのお昼は

半分以上残すことが多くなりました

 

 

でも・・

わたくしがお口に運んで差し上げれば

まだまだしっかりと

お好きなものなら召し上がります

 

 

朝や夜に

お好きなものを

お好きな味付けで

呑み込みやすい形態でご用意して

私が口元に運んで差し上げれば

かなりの量を

美味しそうに・・にこにこと

召し上がってくれます

 

 

それを見ると

母様には

まだ生きる力が

沢山残っている・・

 

そう強く感じます

 

 

 

食べることは生きること

 

 

口から食べられる間は大丈夫です

 

 

私の事を心配する義理妹も

 

何もお手伝いできない私が

こんなことを言うのもはばかられますが

早く事を進めなければ

お義理姉さんがだめになりますよ・・

 

 

そう何度も

言ってくれていましたが

 

一昨日の旅行で

 

 

介護って

育児と同じだよね

そう思うと

3人も育て上げたあなたは

すごいよね・・

 

 

と言葉をかける私に

 

介護と子育ては

違いますよ

これだけの事をお義母さんにしている

お姉さんすごいですよ

私にできることがあれば

出来る限り力にならせてください

 

そんな言葉をくれました

 

 

 

昨晩は

まるを夜の散歩に連れ出しただけ

 

今日も

ちょっと買い物に出ただけで

 

 

外から施錠したドアをどんどん叩いて

大声で喚き散らす母様の様子に

怒りとも

あきらめともつかない

とても複雑な感情が入り乱れますが

 

お食事をお口に運んだ時に見せる

可愛い笑顔と

一生懸命召し上がる姿を見ると

やっぱり愛おしく

母様とのこの時間がある限り

自宅で過ごす意味がある・・

その思いに至ります

 

 

 

 

 

最近の母様の朝ごはん

近所のケーキ屋さんの本物プリンと

バナナ半分をしっかり完食

 

まだまだ‥大丈夫です