人生は限られている。他人の人生を生きて、浪費してはいけない。
アップルのスティーブ・ジョブズ氏が 2005年6月にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、何度聞いても心に響きます。歴史に残る名スピーチといえるでしょう。全文をウエブに掲載している大学も立派。
アメリカの大統領予備選を戦っている小浜市、違ったオバマ氏の演説が素晴らしいと言われています。スピーチライターなる職業があるアメリカならではなのでしょうが、日本では名演説がついぞありません。
英語教育のあり方については賛否がありますが、このような名文に触れることはいいことです。
さて内容ですが、Stay Hungry. Stay Foolish. が有名なフレーズですが、池津には Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. が響きました。ぜひアクセスしてみてください。全文と、英語字幕つき、日本語字幕つきがあります。
全文:http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505
字幕付:http://applembp.blogspot.com/2008/01/blog-post_19.html
邦文字幕:
http://applembp.blogspot.com/2008/01/blog-post_12.html
神田雑学大学「蕎麦リエ」卒業論文
若い頃、上司が蕎麦のウンチク(蘊蓄)を垂れるのが大嫌いだった。「昨日、急に美味い蕎麦が食いたくなって、信州まで行ったんだ。蕎麦はやはり信州じゃなきゃね。」と得意気に語る上司に、「近くにそこそこ美味い蕎麦屋があるじゃないですか」とは言えず、できるだけ近づかないようにした。滔々と講釈を聞かされそうだったから。
そんな私も40歳を過ぎ、NHK テレビ趣味悠々「男の蕎麦打ち入門」を録画して何度も見たり、蕎麦打ちセットを衝動買いしたりするようになった。そして気がつくと、若い部下にこんなことを言っていた。「蕎麦屋ではまず、つゆをつけずに蕎麦を数本味わい、次につゆだけ舐めて味を確かめる。それを見た蕎麦屋は『こいつは通だ!』と分かり、必ず対応が良くなるはずだ。頼まないと蕎麦湯が出てこないような店はダメ。蕎麦湯も蕎麦の一部なんだから。」 気がつけば自分が嫌っていた「蕎麦ウンチクおやじ」になっていた!
普段は漫然と食べている毎日の食事。1日3食、1年365日で約1000食。男性40歳の平均余命は約40年。そうすると残りの人生で残された食事は約4万回。4万分の1の食事をおろそかにしたくない。いい蕎麦屋で美味い蕎麦を気軽に楽しみたい。10店の蕎麦屋回りをして、また行きたい店、二度と行きたくない店があった。ここでは逆説的に、行きたくない蕎麦屋について述べてみる。
【 行きたくない蕎麦屋・その1 】
まずい店。本当に手打ちか? どこか製麺所から買っているんじゃないか? このつゆはスーパーで売っている「そうめんつゆ」か? さすがにそうとは聞けずに「二度と来るか!」と心の中で叫んで店を出る。営業してるか
してないか分からないような店、客が入っていく姿を見たことがない店が、毎日手打ちをし、つゆを作っているとはどうしても思えない・・・。
【 行きたくない蕎麦屋・その2 】
匂いに鈍感な店。楽しみに待った蕎麦が運ばれて来て、つゆをつけずに蕎麦の味を確認しようとしたその瞬間! 鼻腔を汚すタバコの煙! 禁煙、分煙していない無配慮な店は論外。国立
大学通りの「更級甚五郎」の禁煙は徹底している。「たばこ吸う者は他の店に」との張り紙あり。うるさいくらいだが・・・。
そして、店の匂い。風情があるのはいいが、古い木造の建物がカビ臭いのはいただけない。店に入った瞬間から、蕎麦の繊細な風味は諦めなければいけないことになる。
トイレの芳香剤が席まで臭ってくるのも論外。江戸時代の蕎麦屋に、芳香剤なんて存在しない!
【 行きたくない蕎麦屋・その3 】
店側のウンチクがうるさい店。客があれこれウンチク垂れるのは勝手だし ご愛嬌だが、店が客に対してこうあるべしと強要する店はNG。「子供は行儀が悪くて騒がしい」と決めつけ「小学生お断り」の蕎麦屋が小淵沢にある。そんな店はこちらからお断り。それから「手打ちしてます!」とアピールするために打ち場をガラス張りにする店。いい仕事をしていれば打つところを見せなくてもいいはず。見せ物ではないのだから。
Democratic Party と 民主党
さて、日本の民主党。衆議院で与党自民公明が強行採決したことで、予算案と日銀総裁人事の審議を拒否しています。中央銀行総裁が空席という事態になると世界からどう見られるか、Japan passing (日本はずし)が加速するのでは、といった大きな視点が完全に欠けています。
子供が拗ねているような動きに、学生時代の出来事を思い出しました。学費値上げに反対する大学生がストと称して講義を拒否した際の言い分です。「学生にとって一番大事な権利は、教育を受ける権利だ。我々はその権利を放棄して戦う。」という詭弁を。
小沢一郎氏65歳、鳩山由紀夫氏61歳、菅直人氏61歳と、民主党の顔は60代。前原誠司氏45歳、長妻昭氏47歳、枝野幸男氏43歳、この年代の代議士が首相候補に名乗り出るくらいであって欲しいものです。レベルの低い比較かもしれませんがこの世代、二世・三世議員が多い自民党と比較すると民主党の方が間違いなくレベルが上と言われています。いつの日か、政権交代はあるでしょう。
Democratic Party と 民主党。訳語は同じでも実態は相当に違います。アメリカの国の歴史はわずか200余年。うーん、考えさせられますね。
最高のセールス
これは約20年前に出会ったセールスマンの話です。
いまだかつてこれを上回るセールスマンに出会ったことはありません。
それは私が新入社員だった頃。独身寮で「週末の午前中に食堂でクラシックのCDコンサートをやる」との告知がありました。クラシックが特に好きだった訳ではありませんが、ヒマだったので行ってみました。食堂に足を踏み入れると、スーツ姿のセールスマンが寮生を待ち構えていました。「何?セールスか?聞いてないぞ!」と皆、身構えました。するとそのセールスマンはにこやかに言いました。「まあリラックスして座ってください。プレゼントをいろいろ用意していますので。」皆、とりあえず座りましたが、警戒心ありありです。
まず、曲名と作曲者あてクイズが始まりました。正解するとネクタイピンなどがもらえますが、クラシックファンばかり当てるので他の人は不満げです。すると、CMあてクイズが始まりました。その曲が使われているCMを当てるというものです。クラシックに詳しくない人も皆、身を乗り出しました。さっきまでの警戒心はどこへやら、かなり盛り上がりました。その後、ストレス解消に効く音楽や、やる気が出る音楽などを紹介をしたあと、セールスマンはおもむろに本題を切り出しました。「今日伺いましたのは、CDセットのご案内です。」「キター!」いつでも逃げ出せる態勢の寮生。「66枚組のCDセットです。通常3千円×66枚=約20万円ですが、これをいくらでご提供するかお分かりですか? 当たったら、このセットを差し上げます!」と言いました。一同騒然とし、皆まちまちの値段を言いましたが正解はなし。実際の金額は皆の予想を下回り(10万円くらいだったでしょうか)、それほど高くないと思うような水準でした。
興奮状態から落ち着いた頃、CDセットの説明が始まりました。クラシックにはカラヤンの第9、ホロビッツの・・・というような「名盤」があるが、このセットはそれを集めていること、それら名盤を個別に集めると66枚ではおさまらずに高価になること・・・。そして殺し文句。「皆さんはこれから結婚して、じきに子どもができるでしょう。その子が学校から帰ってきて、「お父さん、今日、音楽の授業で○○を聞いたんだけど、とってもいい曲だったの。おかあさんにも聞かせてあげたいんだけど、その曲のCD、うちにある?」と聞かれたとき、『もちろんあるよ。』と言いたいですよね!」 一同、「う~ん」とうなってしまいました。結婚どころか彼女すらいないのが大半なのに、ひとり、またひとりと申込書に手を伸ばし始めました。参加していた10人中7人が購入しました。そのうちふたりは、CDプレーヤーを持っていませんでした。モノそのものではなく、そのモノが使われるシーンを訴えられて、コロッといってしまったのでした。
その後、CDなのに音が飛ぶものがありました。66枚を一気に聞くわけではないので、買ってから1年以上経っていました。「売る時のスキルはすごいが、アフターサービスはどうだろう。購入後1年経っているので有償と言われるだろうな」と思いつつ連絡してみると、なんとそのセールス氏自ら新しいCDを持って来ました。無料でした。これにも驚きました。
そして20年がたちました。TVドラマ「のだめカンタービレ」で流れたラフマニノフを聞いたりして、「全部聞いたわけではないので安い買い物ではなかったが、全く無駄ではなかったか」と思っていたら先日、音楽部に入っている娘から聞かれました。「お父さん、今度エルガーの『威風堂々』って曲を演奏することのなったんだけど、うちにそのCDある?」これは20年前に聞いたフレーズじゃないか! 私は興奮を抑えて答えました。「もちろんあるよ。」
ウエブ時代をゆく
「ウエブ時代をゆく」は「ウエブ進化論」の続編ともいうべき梅田望夫氏の本です。 インターネットを通じた犯罪は増えていますが、ウエブを通じて大多数の知が活用できる可能性があるので躊躇せずウエブの世界に打って出よ、というトーンです。
最近、こんな経験をしました。先日のエントリーに書いた星新一氏のショートショート。題名が分かりませんでした。知りたくてヤフー知恵袋で聞いてみたところ、翌日に回答がありました。本屋で探したら、どれだけ時間がかかったことでしょう。星氏は千以上のショートショートを残しましたので! そのヤフー知恵袋 → http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1414526429
ウエブ時代の可能性を感じた出来事でした。
星新一氏のショートショート
小学生高学年頃に読んだ星新一氏のショートショートで、今でも忘れられないものがあります。
ゲーム会社(テレビゲームなどではなくボードゲームの会社ですね)が、新しいゲームを開発しようと超優秀な社員を選抜しました。選抜された社員たちはやる気満々ですが、仕事はなにもさせてもらえません。あげくのはては無人島に送られてしまいました。
あまりにやることがない彼らは、いろんな遊びをし始めました。気がつくと、時間を忘れて没頭できるゲームができていました。会社の狙いはそこだったのです。そしてそのゲームは売り出されて、大当たりしました。
子供心にとても印象的で、今まで記憶に残っています。ふと思い出したので、記憶を整理して書きました。So what? それがどうしたって? ただ、それだけです。
株式大暴落の日、ミクシィからようこそ!
ミクシィのニックネームを「シフォン」から「池津権太」に変更し、ミクシィの日記をこのブログにリンクすることにしました。「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の新刊「ウェブ時代をゆく」を読んで、啓発されたからです。追って、いろいろ書いていきますので、よろしくお願いします。
しっかし今日の株式大暴落、すごかったですね。日経平均が753円安で12,573円、5.7%の下げでした。鳩山兄弟は40億円ずつ損したとか(ニュースへのリンク)
。一体、どれだけ持っとるんや?
力士死亡
「親方は 親の代わりぞ! 時津風」
親御さんから大事なお子さんを預かる相撲部屋の親方。兄弟子のいじめを止めなければいけない立場です。ビール瓶で殴ったり、傷ついた遺体を親に見せずに火葬しようとしたり、遺体だけ送りつけたりと、とんでもない「親」方です。朝昇龍事件に続く不祥事。ますます相撲離れが加速するでしょう! 少なくとも新弟子応募は激減でしょうね!