ゼウスとセメレ

 

テバイ王の娘、セメレは絶世の美女で、

ゼウスの浮気を知ったヘラは、

セメレに、彼女が不幸になるような入れ知恵をします。

ヘラは乳母に変身して、セメレに近づきこう言うのです。

 

「あなたの恋人は恐ろしい怪物ではないの?

彼に本当の姿を見せるように要求しなさい。」

 

まるで、プシュケとプシュケの姉たちですね。

 

セメレは執拗に懇願したので、いたしかたなくゼウスは本来の姿を見せますが、

そのとたん、彼女はゼウスの持つ雷によって燃えてしまいます。

ギュスターブ・モローの「ゼウスの雷光にうたれるセメレ」ではそのシーンが描かれています。

 

その時セレメはディオニソスを身ごもっており、

未熟児のディオニソスはゼウスの太腿の中で育てられることになります。

 

ディオニソス(バッカス)は生まれたのちも、

執拗なヘラの復讐にあうことになります。