モーツァルトのフィガロの結婚を見てきました。

神話について気を付けるようになってから、オペラにも神話の神や登場人物の名前が出てくることに注目するようになりました。

今までは特に気にすることがなく、聞き流していた部分に少しだけフォーカス。

 

「ナルシス」

歌であったりセリフであったり何回か「ナルシス」の名が出てきます。

日本語でよく使うナルシストの意味とちょっと違う印象を受けました。

自惚れ、はもちろんのことですが、どちらかというと、自惚れた末に、自己の欲求に真っ直ぐ過ぎて我儘に近く、周りが見えていない、空気が読めていない人。という印象の使い方でした。

 

「ウェヌス」と「マルス」と「ウルカヌス」

イタリア語だったので、単語としては違う呼び名なようでしたが、

内容は「ウェヌスとマルスがこの小屋に入っていったから、ウルカヌスとして彼ら二人をこらしめよう!」といった感じでした。

以前はウルカヌスという神を知りませんでしたし、ウェヌスがビーナスとアフロディテと同義だということも知りませんでしたし、彼らの関係性も知らなかったので、完全スルーでしたが、今回はちゃんと引っかかりました。

ウルカヌスはウェヌスの夫ですが、妻が軍神マルスとよい仲になってしまったところ、嫉妬しこらしめるシーンがあり、それを言っているんですね。

フィガロが愛しの新妻スザンナ(実は伯爵夫人ロジーナが扮している)が、お仕えしているアルマヴィーヴァ伯爵(妻のロジーナがスザンナに成りすましているとは知らない)と小屋にしけこんだと勘違いし、叫ぶセリフ。

当のシーンでは、マルスで表現されていたアルマヴィーヴァ伯爵も既婚者ですが。。。

 

知っている曲もそこそこ出てくる、モーツァルトだけど結構笑えるオペラです。