とりゃー。



3時過ぎに起きまして家に誰もいないことを確認。



朝食。(というかおやつ)



パン。(ドッグ的な何か)



特にしなければいけないこともなかったので、コーヒーを淹れiTunesをシャッフルにセット。



選曲はボブディランの「I Shall Be Free」。



悪くない。



積み重なった本から適当に取ると「羊をめぐる冒険」。



うまい具合にできてる。



そんなわけで僕はディランのかすれた声とコーヒーと村上春樹で夕方を過ごすこととなった。



6時過ぎまでそんな状態で、物語はちょうど「僕」が鼠の頼みごとを受けて戻った故郷でビールの空き缶を投げて警察に怒られているところだった。



駅に原付を取りに行かなければならない時間だった。



昨日の雨で駅の駐輪場に置いたままにしてしまったのだ。



幸い雨は小降りになっていて傘をささなくても大丈夫なほどであった。



僕は久しぶりにたまらなくタバコを吸いたくなったが、何とかその思いを意識の外へ追い出した。



今の僕にタバコを吸う必要はなかった。



それは各々の自己満足の世界で行われることであって、個人の自由意志で行われるべきであった。


着たい服を買って着飾ることと同じように。



タバコを吸うもオシャレ。



吸わぬもオシャレ。



ただ僕は吸わなかった。



それだけ。



「自由意志」



僕は声に出して言ってみた。



ますます社会に出る意欲を奪われそうだった。




駐輪場の原付は朝方のハッパみたいにずぶぬれになって僕を待っていた。



僕は慣れた手順でキーを差しエンジンをかけた。



そしてヘルメットを取り出すのを忘れたことに気付いた。











そんな感じ。