人間は少なからず日々変化し続けている生き物だ。



それは月を見たときに自転しているのが一見分からないのと同じようにゆっくりとしたもので、近くまで行っても分かるかどうか微妙なくらいだ。

でも事実時を隔てて観察すればずっと同じ面が見えてるわけではない。

それと同じことだ。


共に今までこの体と生きてきて何が変わったか。

それが分かるのは自分ではない。

等しい時間を別の場所で生きてきた他人である。


他人は近くで大声を出す人の存在にたやすく気づくように変化を見つけることだろう。

(それは外見においても内面においても)


問題は変化しているか、否か、だ。


一貫性をもつことはある人にはとても魅力的に感じるものであろうし、ある人には強情で意地っ張りな印象を持たせることになるかもしれない。

「一貫している」状態とはあくまで他者がその人を評するもので、当の本人は一貫性とは何ら関係のないことを考えているかもしれないし、ちょっとした出来事であっさりとその状態が歪められてしまうかもしれない。


では何が人間を変化させるのか。

他人の考え方か。

本か。

音楽か。

はたまたその身に起きる劇的な事件か。


変わろうとする意志に有効性はあるのだろうか。




今日は気味が悪いくらい寒かった。

まるで朝から晩まで大勢の人々から侮蔑と尊敬のまなざしをいっぺんに浴びせられているかのようであった。