僕は漫画の強さランキングを見るのが好きだ。
全く読んだことのない漫画の強さランキングもついつい見てしまうことがある。
ここで言っている強さランキングとは、漫画の登場人物の強さをランキング化させたもののことだ。
漫画好きな男の子なら一度はyoutubeなどで、好きな漫画の強さランキングを見たことがあるであろう。
強さランキングは、もちろんその漫画の作者が公式に発信したものではなく一般の人が独自の見解も交えて作られるものである。(あとはアンケートを取り、それを集計してランキング化するパターンもよく見かける。)
そのため「いや、このキャラよりもアイツのほうが強いよ!」や、「コイツがこんなに上の順位な訳がないじゃないか!」といったたのしいたのしい議論が生まれることもしばしば。
そしてこの強さランキングが作成されるのは、何も漫画の登場人物に限った話ではないのである。
「犬の強さランキング」や「芸能人喧嘩最強ランキング」、「最強恐竜ランキング」なんていうものも見かけたことがある。
上記のランキングはyoutubeで見かけたものであるが、どれも数十万回の再生回数を得ていたのでびっくりである。
やっぱり男の子たちは「どいつが一番強ェんだ!?」ということに興味津々なのである。体は大きくなっても心は坊やのままであるという、男の子たちの可愛げが見て取れるのである。
僕がバイブルとしている漫画である「グラップラー刃牙」で、刃牙がこんなセリフを放つ。
「男子ってのはね、誰でも一生のうち一回は地上最強ってのを夢見る。けれど誰もがそれをどこかであきらめてゆく。」
男の子は皆一度は「最強」というものに憧れるが、やがてそれが叶わないことやあまり価値を持たないことを悟り最強から離れていく。それでも「最強」に惹かれていた頃の気持ちはうっすらとでも残っているものなのである。
刃牙のこの言葉はまさにこの世の核心をついているなと、「ドラえもん強さランキング」を見ながら感じるのであった。