イケメン戦国*秀吉8 | 時をかける妄想BLOG

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幸推しOLのイケ戦議事録。好き勝手につっこみ騒ぎます(^o^)

ネタバレ注意。

主人公の名前は「かな」です。


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秀吉「今の今まで安土を離れてどこへ行っていた」
光秀「それは――言っただろう、骨休めだ。自分の領地へ帰っていただけだ。もっとのんびり過ごす予定だったんだが…道中、立派な高僧と出会ったので、信長様にご紹介しようと戻ってきた」
僧侶「畏れ多いことです」

光秀さんと連れ立って歩いていた僧侶が、柔和な顔つきで頭を下げる。
(それでお坊さんと一緒だったのか……)

秀吉「お前のことだ。どこまでが事実か、知りようもない。よく抜け抜けと城に立ち寄れたな。謀反の嫌疑も晴れてないってのに」
(そうだ、信長様の羽織に毒針を仕込んだ事件、まだ解決してないんだよね……)

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家康「羽織の送り主は、すでに行方をくらましていました。ただ…送られた経路をたどると、光秀さんの傘下の国に行きつきました」
光秀「俺は何も知らない。以上だ。この件について他に言うべきことはない」
秀吉「だったら、今すぐここで無関係だと誓え」
光秀「それは何とも言えない。俺の部下が裏切っていない保証はないからな」
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あの日と変わらず、光秀さんを見据える秀吉さんの瞳は、怒りをにじませていて険しい。

光秀「それにしても、お前が俺の心配をしてくれていたとはな。感動で胸が打ち震えたぞ」
秀吉「わざとらしい顔はやめろ。寒気がする」
僧侶「……明智殿、私はお邪魔なようなので、ここで失礼をいたしましょう」
光秀「これは申し訳ないことをしました、七里殿。宿まで私が案内いたします」
七里「そうかね?かたじけない」
七里と呼ばれたお坊さんは、やんわりと微笑んで頷いた。

光秀「では、俺はこれで失礼する。かな、秀吉にしっかりと面倒を見てもらうといい。良い兄が出来てよかったな」


-選択肢-
は、はい… (4+2)
自分の面倒は自分で見ます ◎
秀吉さんは兄なんかじゃ… (2+4)


「っ…自分の面倒は自分で見ます」
秀吉「いや、お前の面倒は俺が見る」
(え…っ?)
真顔で言い切られ、どきっとする。

光秀「なるほど、親馬鹿ならぬ兄馬鹿か。そのまま二人で仲良くしていろ。ではな」
秀吉「待て、話は終わってないぞ、光秀」
光秀「俺は終わった」

光秀さんが淡白に告げ、歩き出す。
秀吉さんの険しい視線を浴びながら、僧侶と連れ立って行ってしまった。

秀吉「……あの野郎、またはぐらかしやがった。謀反の嫌疑を晴らす気があるのか、あいつは」
「気にしてなさそうだったね」
秀吉「光秀はいつもああなんだ。にやにや笑って、何を考えてるか明かさない。だが……いずれ、白黒はっきり付ける」
(えっ、謀反を企みを暴くってこと……?)
確かめるより先に、秀吉さんが背を向ける。
そのまま歩き出し、もう光秀さんの方を振り返らなかった。



(あれ……?)

翌日の昼下がり、町へ出掛けようと歩いていた私は、城門を出たところで足を止めた。
(あの人、光秀さんと一緒にいた……七里さん、だっけ?)
彼は門の周辺をうろうろしつつ、物珍しげに城壁を見つめている。

(旅先で出会った偉いお坊さんだって、光秀さんが言ってたけど…豪華な安土城が珍しいのかな?)
視線を送っていると、ふと、七里さんも私に目を向けた。
「あ……こんにちは」
七里「これはこれは、昨日のお嬢さんか。かなさん、と言ったかな?」
「あれ、私、名乗りましたっけ…?」
七里「噂で聞いたものでな。なんでも……織田信長の、お気に入りだとか」
(そんなに噂が広がってるの…っ?)

「実際は違います。金平糖を一緒に食べた程度の仲ですし…」
七里「ほう…。それだけでもずいぶんと、織田信長と、仲が良いと言えるだろう」
(ん?)
七里さんが『織田信長』と言った瞬間、声が低くなり少し掠れて聞こえた。
まるで感情的になるのを抑えているみたいに。
(なんだか……ちょっと変かも、この人)

七里「織田信長の話をもっと聞きたいものだ。どうだね、ゆっくり話をしよう」
「すみません、仕事で城下へ行くところなので、またいつか…」
七里「待て」
(あ……っ)
手首を強い力で掴まれ、足がすくむ。
「は、離して…!」
七里「大人しく言うことを聞け。でなくば仏罰が当たるぞ」
(ぶ、ぶつばつって何…!?語感からして怖い……っ)
率直な感想が頭に浮かぶけれど、とても口に出せる雰囲気じゃない。
七里さんの口元は笑っているのに、目が笑っていない。
(ついていくのは危険な気がする。逃げないと……!)

光秀「七里殿、何をなさっているのです?」

七里「……!明智殿……」
(光秀さん、いいところに……!)
七里さんの手が緩んだ隙に、腕を振りほどく。
駆け出して、とっさに光秀さんの背中に隠れた。

光秀「……なぜ俺の陰に隠れる、かな」
「あ、それは、その……っ」
(しまった、つい背中に隠れちゃったけど、七里さんはそもそも、光秀さんの知り合いだ…)

けれど私の焦りをよそに、光秀さんの関心はすぐに七里さんへと向けられた。
光秀「かなに、何かご用でも?」
七里「いや……」
光秀「あなたのような高僧にとって、この小娘が話し相手では、いささか面白味にかけるでしょう。ちょうど七里殿を探していたところです。いかがですか、安土の町を案内しますよ」
七里「それは……是非お願いしたい」
光秀「では参りましょう。七里殿には、安土のことを良く知っていただきたいので」
七里「……ええ。頼りにしております」
光秀「城に所用があるので先に行ってください。すぐに追いかけます」

七里さんが頷き、歩き去ると…
光秀さんが私の方へ首だけくるりと向けた。

光秀「二日続けてお前の間の抜けた顔を見るとは、ある意味、運が良いのかもしれないな」
「第一声がそれですか…っ?だいたい、あのお坊さん何なんですか?一体どこで知り合ったんですか…?」
光秀「お前に答える義理はない」
(それは、そうだけど…)
光秀「お前の兄がいつもそばにいるわけじゃない。せいぜい気をつけることだ」
「兄って、秀吉さんのことですか?」
光秀「他に誰がいる?昨夜、とある筋からも聞いたぞ。『秀吉はかなを妹のように可愛がっていて、勝手に菓子を食べさせると怒るほど過保護だ』と」
「とある筋というか、それ言ったの政宗ですよね…?」
光秀「政宗だけじゃない、家康や三成も似たようなことを言っていた。お前は秀吉にずいぶん気に入られたみたいだな。その手管、見習いたいものだ」
「っ……手管なんて言い方、やめてください」
光秀「威勢が良いのは結構だが、お前にひとつ、忠告がある」

ふと身を屈め、光秀さんの吐く息が私の耳に触れた。
(な、何……?)
光秀「七里殿には近づくな。いいな?」
「え……」
光秀「理由は知らなくていい。俺から忠告を受けたことは誰にも言うな。言ったらその口、二度と聞けないように縫い付けてやる」
鮮やかに微笑み、光秀さんが人差し指を私の口元に差し出す。
「っ……!」
ちょん、と唇をつつかれて、息を呑む。
光秀「――では、もう行け」
「は、はい……」
頷く私に笑ってみせて、光秀さんは七里さんを追って歩み去った。

(私に警告するために、七里さんを先に行かせたんだ…口を縫い付けるなんて、あの人が言うと冗談に聞こえないよ!)
反対方向へ歩き出しながら、深く息を吐き出す。

(秀吉さんが言ってた通り、光秀さんは何を考えてるか全然読めない。怪しさのかたまりみたいな人だ。――でも)
乱暴に掴まれたせいで痛む手首を、そっと押さえる。
(光秀さんは、七里さんから私を庇ってくれたんだよね……?わけがわからないけど、悪い人じゃないのかもしれない)


用事を終えたあと、私は秀吉さんの御殿に立ち寄った。

「ごめんください。突然すみません、秀吉さんはいますか?」
女中「まあかな様、よくいらっしゃいました。お取次ぎしますのでお待ちくださいね」

顔見知りになった女中さんと挨拶を交わし、玄関先で待つ。
(光秀さんに口止めされたし、昼間のことを話す気はないけど…)

不安が消えなくて、秀吉さんの太陽みたいに眩しい笑顔が見たくなった。
あの笑顔を見ると、不思議と安心できるから。
(私の方も、お兄ちゃんっ子の妹みたいになってきたなぁ)
そんな自分がおかしくて、漏れてくる苦笑を堪えていると…

三成「かな様、こんにちは」
「あれ、三成くん……?」
三成「かな様がいらっしゃったと聞いて、秀吉様の代理で参りました。先日はお帰りの際にご挨拶もせず、失礼しました」
「あ、ううん。気にしないで」
書物に夢中で、声をかけられても気付かなかった三成くんを思い出し、微笑ましい気持ちになる。

「突然お邪魔してごめんね。秀吉さん、忙しそうかな?」
三成「それが…つい先ほど城へ出向かれて、ご不在なのです。私も必要な書簡を取りに寄っただけなので、すぐに城へ向かいます」

そう告げる三成くんは、どこか緊迫感を漂わせている。
(いつもの天使スマイルはおこにいっちゃったんだろう…)
「あの、何かあったの……?」

三成「実は……政宗様の調べで、大変なことがわかったのです。とうに死んだはずの上杉謙信と武田信玄が、生きて越後に潜伏していた、と」
(え……?)
三成「政宗様が放った斥候の報告では…信玄殿と謙信殿が信長様を倒すべく手を結び、近々挙兵する構えのようです。この知らせを受け、織田軍の将に招集がかかりました。これから城で軍議が開かれます」
「それじゃ……他の皆も、城に集まってるんだ」

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政宗「東方へ送っていた斥候から報せが届きました。越後の国に、動きあり、と」
家康・三成「……!」
秀吉・光秀「……」
政宗「越後を治める春日山城付近に、近隣諸国から兵が続々と集まっているとのことです。十中八九、安土に牙をむく支度でしょう」
信長「面白い。この頃は戦の相手が絶えんな。政宗、引き続き動向を探らせろ。戦相手の名、早々に聞きたいものだ」
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(あの時話してた敵の名前が、『上杉謙信』と『武田信玄』なんだ……どっちも有名な武将だよね。私でも名前を知ってる)

けれどそれ以上に、何かが引っかかる。
(最近、二人の名をどこかで聞いたような気がする……)
記憶を手繰り、考え込んでいると――

三成「すみません、こんな話を突然して、不安に思われましたよね」
(え?)
申し訳なさそうに告げ、三成くんが私の手をそっと握った。
「み、三成くん…?」
三成「ご安心ください、かな様。織田軍は無敵ですから。かな様もこの国も、私達がお守りします」
「あ、ありがとう…」
励ますように微笑んだ三成くんの顔は、いつもと違ってたくましく男らしい。
(こんな顔もするんだな……)

それから、書簡を探すという三成くんと別れ、私は一人帰路をたどった。
どこかで夕飯の支度をしているらしく、煮物のいい匂いが漂ってくる。
露店を畳んで立ち上がる人達はきっと、これから家に帰るのだろう。
降り注ぐ夕陽が、道行く人の顔を等しく照らし出している。

(こんなに、平和に見えるのに……)
信長様を暗殺しようとしている謎の陰や、光秀さんの謀反疑惑…
光秀さんが連れてきた七里という名の怪しい僧侶、そして、近づく戦の足音――
のどかな景色の裏側で危険が渦巻いている――そう思うと、
固い地面が今にも崩れ落ちていくような、心もとない感覚に陥った。

(秀吉さんに会いたいな、今すぐ。無理だってわかってるけどいつもみたいに笑って、『大丈夫だよ』って言って欲しい。なんで、こんなふうに思うんだろう)

一歩進むたびに、切実な想いが込み上げ、溢れてくる。
『お兄ちゃんっ子の妹』が抱く可愛らしい気持ちには、ほど遠い気がした。



――翌日、城は上杉謙信と武田信玄の話で持ちきりだった。

女中1「ねえ、聞いた?あの越後の龍と甲斐の虎が生きてたそうよ」
女中2「昨日は遅くまで軍議が開かれてたいたいだけど、いつ頃戦が始まるのかしら…」
廊下ですれ違った女中さん達の声が、耳に残る。
(針子仲間もみんな噂してたし、お城全体がざわついてる……)

???「――落ち着け、お前達。ゆっくり話せ」
(あっ、この声……)
角を曲がったところで、会いたかった人の姿を見つける。
秀吉「…………」

(秀吉さん……!)
条件反射で駆け寄ろうとして、足を止める。
深刻な顔の家臣達が、秀吉さんの前で膝をついていた。
(な、何だろう、声をかけられる空気じゃない…)
慌てて角に身を隠すと…

家臣1「これが落ち着いていられましょうか。光秀様には……もう我慢なりません!」
家臣2「安土に戻ってかと思えば、正体の知れぬ僧を引き入れ、あまつさえ町を案内して回っていたとか…」
家臣3「光秀様を織田軍の陣営から外し、あの僧侶ともども即刻取り調べるべきです!」
家臣1「越後の挙兵に乗じてあの男、謀反を起こす気やもしれません」

(っ…光秀さんの謀反を疑ってたのは、秀吉さんだけじゃなかったんだ)

立ち聞きは良くないと思うのに、空気があまりに張り詰めていて、その場を動けない。
すると――秀吉さんが、重々しい声で呟いた。
秀吉「あいつは……光秀は、そんな男じゃない」
(え……?)

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「金平糖を食べた程度の仲ですし…」っていういらない情報にめっちゃ笑った。

もう頼むからなんでもかんでも喋らないでくれ、こっちが冷や冷やする!

大体信長様のことを呼び捨てにしてる時点で怪しいじゃん!アホの子なのかな!!

 

七里を調べたんだけど「七里頼周」のこと?

信長様と敵対してたみたいだし、どっちにしろ顕如と関係があるんだろーな。

 

でも光秀さんがこのままただの悪いやつで進まなくてよかった…

秀吉おにーちゃんはそういう人だって信じてた…ありがとう…(?)

あと光秀さんに指で唇ちょんされて発狂した。

もっとちょっかい出されたい。(目的が不明)

あとあと三成くんにも手ぎゅーされたね!!やったね!!

全制覇あながちウソでもないぞ幸!!!正解!!(?)

次やっと5話だ~!!