⑪利用可能性 | 生活の中のマーケティング

生活の中のマーケティング

商品開発、マーケティングを生業に30年。
マーケティングの考えは普段の生活にも役立ちます。
マーケティングを通して、日々の生活を機嫌よく生きていく気づきをあちこち寄り道しながら一緒に考えられたらと思います。

⑪利用可能性
簡単に思いつくものの確率を高く見積もる

私達が何かを見て簡単に思いつくものほど、記憶の中から取り出しやすい情報ほど頻度や確率を高く見積もる傾向があります。


例えば、凶悪な事件のニュースが多いと、そのような大きな事件ばかり起こっていると思い、殺人事件が多いと、殺人事件が増えたと思ってしまう。


人は根拠はなく、見た目、聞いた数が多いことに影響を受けやすいのです。

日常ではどんなことがあるでしょう?

最近、特にSNSでのニュースや話題はこうした流れをよく問われます。


同じようなニュースばかりアップされるようになると、その話題が世間の中心であると思ってしまう。


自分に興味のあることだけのピックアップは危険です。

人は知らず知らずのうちにそうしたバイアスに乗っていくのです。

戦争やヘイトも、その情報を見たり読んだりしたものが多ければ多いほど、それが正しいという空気が流れていく。

景気もそう、誰とは言わない雰囲気、気が人を動かすのです。


普段から広く、対極のものを見ることは必要です。


■マンガでわかる行動経済学<ポーポー・ポロダクション>
 「予想どおりに不合理」「経済は感情で動く」「ヤバイ経済学」