"The Forgiveness Garden"(『ゆるしあいのひろば』)
平和を願う絵本を紹介したい、そんな気持ちになる一日でした。本日紹介する絵本は、"The Forgiveness Garden"(『ゆるしあいのひろば』(仮題)ローレン・トンプソン文/クリスティ・ヘイル絵)です。The Forgiveness Garden (English Edition)Amazon(アマゾン)ある谷に、川をはさんでふたつの村がありました。ひとつは、ヴァーヤームの村。もうひとつは、ガームテイの村。ふたつの村は、ずっとずっと昔からにくみあっていました。ある日起きた争いで、ガームティ村の カール―ンという少年が投げた石が、ヴァーヤームの村のサーマーという少女の頭にあたりました。ヴァーヤームの村人たちのにくしみはさらにつのり、ガームティの村人たちもおそれをふくらませて……。長い間、私たちが生まれる前からつづく争い、にくしみはどうすればいいのでしょうか。争いを続ける? 子どもたちの世代にまで?なんのためにこの争いはあるのか?どうやったら争いを終わらせることができる?そのために、「ゆるす」という言葉について考える必要があります。もちろん、「ゆるす」ということは簡単なことではありません。だからこそ、考えなくてはいけないのです。この絵本のあとがきに書かれていて知ったのですが、The Forgiveness Garden というのはレバノンのベイルートに実際につくられた場所だそうです。人道主義者の活動家で、心理療法士でもあるアレクサンドラ・アセイリーの考えにもとづき、30 万人もの犠牲者を出した内戦(1985-2000)の直後につくられたということです。アセイリーはまた、「復讐という行いはすべて、未来に投げられた時限爆弾である」と言っています。戦いを続けることに意味なんてないし、戦争はどんな場合にも争いをおさめる手段になりえない。平和主義の国である日本で、私たちはそう教わってきました。そして、これからも子どもたちにそう教えていきたいと思っています。