これまで、20秒台で走った選手は、たった4人しかいなかった。3年前までは、丸尾くんの独断場。2年前に、おがわくん、ほりおくんが20秒台に突入。昨年ひろたさんが達成したのみである。

 今年、新たに5人目の20秒ランナーが登場した。よしだこういちろう選手である。走る人
 
 このレースは、駅ビル大会史上初、二人のランナーが同時に20秒台で走ったレースであり、
文字通り、史上最高レベルのレースになった。このレースを間近に見れたことは光栄なことである。
 
 
 私なりの解説。
 助走のスタートダッシュは、両者とも素晴らしい反応でダッシュできた。ところが第1ブロックの加速で、パワーの上回るまるおが一気に加速。よしだを突き放す。まるお速い!動画からの手動計時だが、100段通過11秒2、参加選手中最速。対するよしだ、11秒9、約0.7秒の差、約1ブロックの半分、遅れていることになる。

 ところが、ここから、よしだの逆襲が始まる。
125段通過、まるお14秒3、よしだ14秒9、まだ約0.6秒の差がある。しかし、2年ぶりの階段出場のブランクによるスタミナ切れか、加齢による衰えか、まるおのペースが、ガクッと落ちる。よしだ一気に詰める。
 
 125段からの第11ブロック、凄まじいピッチアップ(もしかして1段飛ばし?と疑うくらいのピッチアップ。映像からはわからないが、本当はどっち?)。しかし、第12ブロックでつまづき、ペースが乱れ、第13ブロックでピッチが落ちる。まるおを追い詰めつつも、0.2秒届かずゴール。
 125段からゴールまで、まるお6.4秒に対して、よしだ5.9秒。怒涛の追い上げであった。もし第12ブロックでつまづかなければ・・・
 
 しかし、
ゴールタッチと同時に、史上5人目の20秒ランナーの誕生であった。同時に、史上初、同一チームの2人が20秒台で走った瞬間でもあった。完全優勝の影に隠れてしまっているが、実は、一つのチームから2人の20秒ランナーを輩出することは、ある意味、完全優勝より価値のあることかも知れない。
 
 そして、「記録に壁はない。人間が勝手に十進法で決めたことだ」と宣言するよしだこそ、19秒台に一番近い男かも知れない。
(本人からのコメントもお待ちしています。私の勝手な解説なので・・・)にひひ