宮澤 弦, 椎葉 宏, 片岡 俊行, 新上 幸二, 横山 隆治, 手嶋 浩己, 木暮 祐一
Mobile2.0 ポストWeb2.0時代のケータイビジネス

こちらもミーハーだが、職業柄とりあえず買ってみた。


ざっくりと、


公式コンテンツが隆盛の

iモード'の登場~現在をmobile1.0と定義し、

今後訪れるであろう、

PCインターネットと同じように非公式なコンテンツも含めオープンに利用が促進される状態を

mobile2.0と定義している。


携帯電話インターネットにおける、

RSS,CGMなどweb2.0的要素の需要、可能性を

事例をあげて紹介している。

そのあたりが整理されているので

その辺の事情を一からまとめて流して読みたい人には非常におすすめ。


ICT技術標準に関して他国に遅れをとっている日本にとっては、

mobile分野は巻き返しを図るべき分野なのかもしれない。

ぜひ官民一体となって標準仕様を抑えるような動きをとってほしいと思う。

標準化こそ一番の優位性となるのだから。



さて、少々論点はずれるが

本書を通じて、一番興味深かったのは技術的な考察より、

携帯電話の普及と社会の公共性のあり方の

微妙な関連性を示唆していた部分。


携帯電話が普及しだした頃から

電車の中で化粧をする人、ものを食べる人が増えたということを指摘しており、

携帯電話利用時に与えるどこでもパーソナル空間の感覚が、

その他の要素に関しても波及しているのではないかと推論している。


たしかに、時間軸としては、携帯の普及とそういった行動が目立ち始めたのには

関連性があるように思える。


通信工学の素人としては

意識の問題の可能性に加えて

携帯電話の電波の電磁波が脳に悪影響を与えているのでは?

なんて邪推してしまうのだが。。