最近のインターネットの普及は目覚しいものがありますが、
どういうところでそれ感じるかというと、
バンドのメンバー募集です。


今はバンドは止めてしまって
メンバー募集をするなんてこともなくなってしまいましたが、
募集の方法も現在ではきっとインターネット経由というのが
一番ポピュラーなのではないでしょうか。


僕がバンドを始めた1990年ごろは
メンバー募集といえば以下の手段しか無かったのです。
1)そもそも知っている人とはじめる
2)楽器店の店頭張り紙
3)rockin'onやplayerなどの雑誌のメンボコーナーを通じて


音楽がやりたいと思いつつも
なかなか引っ込み思案だった僕は
ずっと1)の方法しか撮ったことがなかったのですが、
1996年にMacintoshを買ってパソコン通信をはじめ、
そこのフォーラムを通じてメンバー募集をするということをやってみました。


そうすると今までは知人関係だけで行っていた
メンバー探しの可能性が大きくに広がりました。


とはいえ当時はniftyというPC通信を利用していたので、
現在のインターネット環境とは
参加人数が比べ物にならないとは思うのですが、
それでもそれまでとは比較にならないほど間口が広がったことは確かです。


その後1996~7年頃から

今度はインターネット黎明期の混沌としたメンバー募集掲示板で
募集をしてみました。


そうすると今度は、
インターネットというある意味無限大の広がりを秘めたメディアの中で、
メンバー募集という行為のデファクトスタンダード的サイトが無い状態であったためか、
Niftyを使っていた頃よりレスポンスは鈍ってしまったという印象を受けました。
きっと似たようなサイトが複数あって、
かつずば抜けているサイトが無かったためだと思われます。


そんな風にしている間にだんだん状況も変わってきて、
大きなトラフィックを確保するサイトが定まってきて、
今ではきっとほとんどの人がインタネットを通じて
メンバー募集という行為をしているのではないでしょうか。


とはいえたまにのぞく渋谷の楽器店の店頭には
いまだメンバー募集の張り紙があるのも事実です。
きっとITを駆使できるバンドとそうでないバンドの
格差が生まれつつあるのだと思います。


そもそも演奏力重視・生音重視の志向の強いミュージシャンには
DTM(デスクトップミュージック)や
インターネットを否定する傾向が感じられていました。


またそういう向きとは逆に
僕のように引っ込み思案だった人間がバンドを始める取っ掛かりとして
インターネットでのメンバー募集というのが
大きく寄与したのも確かだと思います。


インターネットを使わないでも
コミュニティーを大きく広げる人はいるのだろうし、
インターネットをつかって
それまで以上にコミュニティを広げている人もいるのだと思います。

でもきっと変化はあったのでしょう。

インターネットの普及によって

バンドをやる人種に変化があったような気がしています。


また1998年頃から
アマチュアバンドの集客行為において
インターネットが利用されはじめたのも興味深い話です。

各バンド、ホームページをつくりライブのお知らせやメンバー紹介を載せはじめ、
掲示板を通じて各バンドとその音楽を聴きに着てくれる人の
コミュニティができ始めたのもその時期だと思います。

僕もまさにそんなことをバリバリとやっていたわけです。


またその辺の話しはまた今度。