やり方よりもあり方 | 組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

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ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。

仕事柄、出張が多いのだが、
最近は、日本中どこでも
インバウンドの外国人旅行者がいる。

調べてみると、
2024年1月から6月のインバウンドは、
約1778万人で過去最高を記録している。

これは、コロナ前の2019年1月から6月の
約1663万人に比べて115万人増えており、
年間では250万人ほどになるだろう。

さらに国別では、韓国、中国、台湾、
アメリカの順で、1人あたりの支出は24万円、
滞在日数の多いアメリカは36万円だ。

半年で1176万人のインバウンドが1人当たり
24万円を使って日本を楽しんでくれたわけで、
経済面で多大な影響を受けている。

一方で、インバウンドに対する二重価格が
始まっている。観光施設の入場料などに
インバウンド価格を設定するというものだ。

例えば、
姫路城では、入場料が4倍に設定することを
検討しているという。

すでに、海外の観光地ではインバウンド料金の
設定がされているケースがある。

ハワイのダイヤモンドヘッドは自国民は無料
インバウンドは徒歩で訪れる場合は1人5ドル
車で訪れる場合は駐車料金1台10ドルだ。

インドのタージマハルは22倍、
エジプトのピラミッドは9倍、
それに比べれば4倍は良心的だろうか?

人口減少の日本が生き残る戦略として
観光資源を活かすことは有力な選択肢だ。
施設の維持、運営のコストを賄う必要がある。

政府が目指す2030年のインバウンド
6000万人を実現させるためには
産業のあり方を考え直す必要があるだろう。