『ヤノハのフタリ』間もなくオンライン開始！！！

『ヤノハのフタリ』というマーダーミステリーシナリオをご存知ですか？

　昨年本邦にマーダーミステリーが輸入された時期に発表され、各店舗で公演されていた、国産シナリオとしては最初期のものです。かつ、今でも黎明期の名作として語られる事の多い作品です。

　ですが、様々な店舗で取り扱われているとは言え、近くに専門店がある人ばかりではありません。実際に現在マーダーミステリーをプレイできる店舗というのは東京一極状態になっています。東京以外の地域の専門店やボードゲームカフェであっても、県をまたぎ、時には新幹線や飛行機に乗って泊りがけで遊びに行かなければいけない層は一定数～それも非常に多く～存在しています。そんな人々は、SNSなどで評判を見て「やってみたい！」と思えても、絶対的にプレイの機会が限られているのが現状です。

　また、店舗側でも想定できうる潜在顧客数は限られているのが現状ですので、ひとつのシナリオをいつでも遊べる状況にはしておきづらく、数ヶ月公演を受け付けたら以降は「貸し切りのみ」での対応、というのが普通です。よって、仮に近所に専門店がある人でも、「知った時には終わってた！」ということでプレイが難しいシナリオがたくさんあります。

　様々な理由から、オフラインセッション参加が難しいという理由でオンラインセッションを遊んでいるプレイヤーはたくさんいます。そんな層からは、店舗公演専用シナリオというのは、遠い世界の話に見えていることでしょう。店舗側からもまた、その層は潜在顧客として可視化できていません。このへんの断絶やすれ違いのお話しは、先日の『マダミ談義』の感想として書きました。

『ヤノハのフタリ』もそんなシナリオのひとつです。…でした！これまでは！

　SNSではよく評判を聞くけど、自分には手の届かない場所にある名作。そんな位置づけだった『ヤノハのフタリ』のオンライン対応パッケージが完成しました！！オフラインでのプレイと変わらない体験価値を目指して制作されています。

『ヤノハのフタリ』オンラインパッケージは、既にライセンスをお持ちの店舗さん・公認GMさんに配布されます。これから新たにライセンスを取得しようとする方には、オフライン版/オンライン版双方のお渡しとなります。

　これをきっかけに、さまざまな店舗さんや公認GMさんによる『ヤノハのフタリ』オンライン公演が始まり、これまで体験できなかったたくさんのプレイヤーさんに体験していただけるようになると思います。

　また、SNSなどで『ヤノハのフタリ』の評判が再燃すれば、オフラインでの公演機会も増えてくるかも知れません。

　何よりも！！

　この『ヤノハのフタリ』オンライン公演が成功すれば、これまで寝かされていた様々な公演専用シナリオがオンライン化に向けて動き出すかも知れません。これから制作される公演専用シナリオが、オンライン化も視野に入れた作られ方をするかも知れません。オンライン環境下でもっともっとプレイヤーが増えれば、結果として店舗に足を運ぼうという人も増えてくると思います。

　マーダーミステリー界隈をもっと楽しく面白く、もっと広がりを！！そのためにイケメンも、「これオンセいけるやん！」と思えるシナリオがあったら、軽率に提案させていただきに回ろうと思っています！！

　…とは言え、なんですが。

　残念ながら、すべてのシナリオがオンラインコンバートでき得る、というわけではありません。いえ、できはしても、オンラインには絶対に向かないという作品は存在し…そして、そういった作品の方が多いと思っています。正直、『ヤノハのフタリ』がオンラインセッションに向いているのは「たまたま」であったとも思っています。

　ぬか喜びみたいになってしまって申し訳ないんですが、すべての公演専用シナリオがオンライン対応できるというわけではありません。だからこそ、「これオンセ行けると思うで！！」というシナリオがあったら、イケメンまでどしどしご連絡下さい！！！！

『ヤノハのフタリ』オンライン公演開始によって、マーダーミステリー業界全体が上向く契機になれば嬉しいな！と切に願いつつ、まずはお知らせまで。

　オンラインパッケージの店舗・公認GMさんへのお届けは10月20日頃からを予定しています。早ければ月末月初にはオンライン公演の告知が始まるでしょう。もう少しだけお待ち下さい！！！

『ヤノハのフタリ』オンライン概要

◆ヤノハのフタリ　オンライン版概要
　【プレイ人数】　7人
　【キャラクター男女比】　男性4/女性3
　【スタイル】　密談あり／カードあり
　【使用想定ツール】　Discord + ココフォリア
　【プレイ時間】　3～3.5時間（感想戦含まず）
　【注意事項】　イヤフォンマイクなどをご用意下さい
　【お問い合わせ先】　studioOZON 久保よしや