考察:マーダーミステリーにおける"ミステリ"とは? | マーダーミステリー・オンラインセッション!

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「マーダーミステリーってなに?」「Discordってなに?」「イケメンさんすてき抱いて!」などの疑問にお答えできるようがんばります

 前にTwitterで「マーダーミステリーは構造上そもそも本格ミステリと相性が悪い」という話をしたら意外と納得してもらえなくて、そのうちblogにでもまとめるねって話をしててすっかり忘れてたイケメンだよこんにちはこんばんは子猫ちゃんたち! 寂しい思いをさせちゃったかなッ!?

 というわけで一週間以上空いちゃったけど前回の続きだよ! 今回もしち面倒臭いことをしち面倒臭いやつがしち面倒くさくつらつら書くだけの言葉遊びだから、興味ない子猫ちゃんは読み飛ばしてイケメンの夢でも見てね! おやすみ☆

 

まず「本格ミステリ」を簡単に定義しよう

 前にTwitterで書いたこのへんで「マーダーミステリーというゲームでそもそも本格ミステリは出来ない」って事を書き飛ばしたつもりだったが、話題があっちゃこっちゃ行ってる上に説明不足であるとも感じたので改めて。

 

 いわゆる「本格ミステリ」とマーダーミステリーは相反する存在である。この考えは変わらない。だから非常に辛辣な物言いをさせてもらえれば、本格ミステリを謳うマーダーミステリーというものは、「本格」か「マーダーミステリー」のどちらかが成り立たなくなっている。

 これについての考えを述べる前に、まず「本格ミステリ」の定義から整理しよう。とは言え「お前の定義なんざ知らねえよ」という話であろうから、あちこちから引用してまとめさせて頂くとする。

 甲賀三郎江戸川乱歩といった賢人に始まり、何人ものマニアが分類し、議論し、時には本格推理作家たち自身による大討論が行われたりと、古来より幾度となく議論されてきた内容だけあって、ちょっとググれば山のように出てくる。この「本格」はジャンルとしての細分化をする際に付けられた名称であり、物の優劣を表すような目的のそれではない。本稿も無論その前提に則った上で書くが、僭越ながら大雑把に定義をまとめさせてもらうと、

推理小説(当時は「探偵小説」と称した)のジャンルが細分化していく中、王道的な推理小説を「本格」と呼ぼうと提唱された

 という経緯があり、そもそも日本にしか存在しない概念である(アメリカではアメリカで「Mystery」という単語のあらわす小説の定義について議論されている)。その上で「(探偵による)犯罪捜査と推理のプロセスに重きをおき」「純粋に謎解きの面白さを追求する」(甲賀三郎)ミステリに対し「本格」とジャンル分けしようという動きが起こった。

 

 そして「謎解き」という要素に重きをおいた結果、本格ミステリに要求される事になったのがフェアネスである。

 謎解きが主軸である以上、作者と読者の対決という構造が生まれる。「読者への挑戦状」がまさにそれを端的に表している。しかし、盤面を支配するゲームマスターたる作者は、謎解きという戦いにおいてフェアでなければならない。限られた文章に散りばめられたヒントから、探偵と同じ正当を導き出せるようになっていなければゲームが成立しないのだ。ノックスの十戒ヴァン・ダインの二十則といった古典を紐解くまでもなく、本格ミステリには様々な禁じ手が存在する。

 

 謎解きという知的ゲームを作者が読者に提供しているもの。ここではこれを「本格ミステリ」と定義する。

 よって、本格ミステリは常にフェア・ゲームである事を要求される。

 フェアネスなきものは本格ミステリではない。

 ここまでは良いだろうか?

 

本格ミステリとマーダーミステリーの違い

 では、ここからは改めて、マーダーミステリーというジャンルのゲームと本格ミステリとの違いについて触れていこうと思う。

 そもそも、この点が何故触れられていないのかは不思議でならないのだが、マーダーミステリーと本格ミステリでは、視点が全く違う

 

 本格ミステリとは、つまり推理小説であり、あるいはそれを元にした映像作品である。

 読者の視点は常に探偵の背後にある。読者は探偵が得た情報、見たもの、聞いた事、気になった点などを探偵と共有する。このため、読者はサイドキック(要はワトスンのポジション)の視点で物語を追うことが多い。だから探偵が得た情報は全て(推理の材料として)共有されるが、探偵が考えている内容は明かされない。探偵と同じものを見、同じものを聞いた上で、同じ考えに到れるかというゲームであると言える。

 

 ではマーダーミステリーはどうか。

 マーダーミステリーは複数人で遊ぶゲームである。この時点で本格ミステリとは相容れない

 複数人のプレイヤーたちが、与えられた情報の断片を持ち寄り、事件の真相に至ろうというゲームである。本格における探偵のように、一人がすべての情報を手にして推理するゲームでは(基本的には)ない。

 そしてプレイヤー全員が容疑者であり、同時に探偵でもある。探偵たちがそれぞれの推理を披露し、誰の推理が最も理にかなっているかを投票で決めるゲームであると言える(これも「基本的には」)。

 つまり、参加プレイヤーの数だけ視点が存在する。プレイヤーは読者とは違うものなのだ。

 

 もちろんマーダーミステリーは自由なものであり、この形に沿う必要はない――それをマーダーミステリーと称するべきか否かは別として。

 だが、本格ミステリとは本質的には謎解きゲームであり、犯人のトリックや動機を見破れるか、どの登場人物が犯人であるのかを正解を見る前に当てられるか、という作者と読者の戦いである。

 その読者が複数であるというだけで別物だと言い切れるのか?

 無論、言い切れる。何故なら既に「謎解きゲーム」というジャンルが存在するからだ。

 

 事件の資料が全て提示され、集まったプレイヤー全員でこの真相に至ろう! というゲームは既に優秀なものがたくさん存在している。別段「マーダーミステリー」という冠を被せる必要はどこにもないのだ。本格で多人数プレイのゲームをやりたければ、既にたくさん存在している。

 

 では、その謎解きゲームとマーダーミステリーというゲームとの最大の違いは何だろうか?

 それは、プレイヤーが全員容疑者であるということ。

 そして最も重要なのが、犯人の存在である。

 

 マーダーミステリーというゲームは、犯人以外のプレイヤーにとっては推理ゲームであり、真相に至る事がメイン目標の謎解きゲームであると言える。だが、犯人のプレイヤーにとってのこれはミステリでなくサスペンスである。

 真犯人は最初から分かっており(自分なのだから当然だ)、探偵や警察にあたる他容疑者プレイヤーの追求を逃れ切る事がゲームの目標だ。コロンボのような視点で物語を俯瞰することになる。フーダニット、ハウダニット、ワイダニットの全てが開示されており、少なくとも本格ミステリとは言えない。

 

 仮に、本格ミステリを謳うマーダーミステリーがあるとしてだ。

 本格ならではのフェアな推理ゲームを期待するプレイヤーが、選んだキャラクターが犯人だったら?

 ハズレ、では済まない。

 彼は推理という楽しみを100%完全に奪われてしまう。

 これは優良誤認を誘う悪質な不当表示であり、景品表示法に違反している。

 

 大袈裟に聞こえるだろうか? しかし、これは果たしてフェアゲームを旨とする本格ミステリを謳う上で、やって良い事なのだろうか?

 

 犯人のプレイヤーがその事を納得し、問題としなかったとしよう。

 彼はゲームの目標を全うするため、全力で追求から逃れようとするだろう。

 そのためには嘘をつかなくてはならないし、何より、自分に不利な情報は隠し通そうとするだろう。

 それが成功するか否かは(例えばカード運などもあるし)別として、彼を追い詰めるために重要な情報を、犯人自身が握り込めたとする。

 そうすると、フェアネスが成立しない

 探偵が犯人を特定するために必要な情報は全て提示されなければならない、という本格ミステリの根幹部分が成立しなくなってしまう。よって、犯人がプレイヤーの中にいる以上フェアゲームは成立しないし、させてはならない。無論、そうしないと犯人プレイヤーが逃げ延びる要素が無くなってしまい、ゲームとして不誠実になるからだ。

 もちろんこの話は犯人プレイヤーに限ったことではない。真犯人以外にも等しく疑いを向けられるように調整するため、すべてのキャラクターは疑わしくなくてはならない。だから、隠し事をしたく出来ていて、そのためにサブ目標と言えるような個人目標も持たされている。情報を隠したがるのは犯人だけではなく、全員なのだ。

 真犯人にたどり着くために必要な情報が開示されない(可能性がある)。この時点で本格とは言えない、というのが僕の主張だ。

「正当な推理導線が用意されているが、今回はその証拠が出揃わなかった。なので今回については本格ミステリではありません」なんていうのは、一生に一度しか体験できないマーダーミステリーというゲームにおいて、通用する言い訳ではない。

 

 では、マーダーミステリーのシステムを使って本格ミステリを成立させるにはどうしたら良いだろうか?

 まず、上記の理由から、プレイヤーの中に犯人がいてはいけない

 同じく上記の理由から、プレイヤーがお互い疑い合ってはいけない(推理のために必要な情報はすべて開示されねばならないから)ので、プレイヤーの中に犯人がいないことは明示されていなければならない。でないとそもそもフェアネスが崩れる。

 その前提で考えたら…、そうだなあ。プレイヤーは全員探偵です。犯人ではありません。その上で投票ゲームをするとしたら、例えば「容疑者はこの三人です」「あなたたちにそれぞれ与えられた情報を持ち寄って、ABCいずれが犯人なのか、投票で決めて下さい」「真犯人に最多票が集まればあなたたちの勝利です」といった感じになるだろうか。

 ――果たしてそれは、マーダーミステリーなのだろうか?

 このゲームをやるとして、マーダーミステリーという冠は必要だろうか? むしろ枷にならないだろうか?

 これを成立させるトリックや推理導線を構築できるのだったら、これは推理ゲームとして作った方が面白くなるんじゃあないだろうか…?

(ただ、これは探偵同士の競争要素を取り入れればマーダーミステリー的になる構造だと思う。どちらにせよ本格とは相容れない。そもそも競争要素が本格と相容れないのだ)

 

 以上、本格ミステリとマーダーミステリーは全くの別物であり、互いに相容れない存在であるという事を説明させて頂いた。

 これは現状での考えであるため、いずれ本格とマダミの融合点が見付かるかも知れない。無論「本格ミステリ」の定義の違いで別の見方もできるだろうが、そういった言葉遊びに付き合うつもりはあまりない。本格を謳って中に犯人がいるマーダーミステリーがあるとしたら、それはプレイヤーに、そして顧客に、どうしようもなく不実な物であろうと言う思いは変わらない。

 

マーダーミステリーにおけるミステリ

 と、ここまで考えた上で、なおずっと考えていたのは、「マーダーミステリーにおける"ミステリ"とは何だろう?」という事だ。

 マーダーミステリーは前回言ったように、単なる推理ゲームでもクイズでも謎解きでもない。

 ないが、それらの面白さを内包したゲームであることは間違いない。

 それでいながら、前項で話した通り、いわゆる本格ミステリとは完全に相容れないなにかである。

 

 では、マーダーミステリーにおけるミステリとは何だ?

 マーダーミステリーにミステリとしての面白さを求める場合、希求されるものは何だ?

 マーダーミステリーというゲームに推理要素の楽しさを求めるプレイヤーが必要とするミステリとは、一体何だ?

 

 これについては自分の中で一応の結論を見た。

「"マーダーミステリー"というゲームの仕組みその物が全く新しいミステリの形であり、体験方法であり、既存のミステリの分類に当てはめるべきではない」

 マーダーミステリーとは、マーダーミステリーという新ジャンルのミステリなのだ。

 

 前回後半(「マーダーミステリー」という呼称の妥当性の部分)で話した『王道マーダーミステリー』を例に取ると、

「クローズドサークルで」「殺人事件が起こり」「プレイヤーは全員容疑者を演じ」「その中に犯人がいて」「容疑者自身で犯人を探し」「投票で真犯人を最多票にせねばならない」

 

 という形自体が、ミステリとして成り立っているのである。

 

 物語はあくまで一人称視点(つまりプレイヤー自身の視点)で進行し、エンディングに至るまでそれは動くことはない。そのためにロールプレイがある。

 犯人を含むプレイヤーそれぞれに目的があるため、開示できる情報が限られる。プレイヤー間に隠された利害関係を見極め、ある者とは協力し、ある者とは敵対する。が、それが正解であるかどうかは分からない。

 お互いが疑い合い、あるいは疑いを解き、それぞれの視点はやがてひとつに融合して、共通のエンディングを迎える。そのために投票がある。

 エンディングで、あるいはその後で、自分の視点では見えなかった真実に到達し、プレイ中の敵対を超えてグッドプレイを称え合い、グッドゲームに皆で喜ぶ。

 このシステムこそが、マーダーミステリーの形作るミステリである。

 

 既存の概念で、本格だの変格だの新本格だのと論じること自体が的外れであると言える。

 マーダーミステリーにはマーダーミステリーとしてのフェアネスが存在する

 それを踏まえた上で、ここで新しい提唱をしたい。

 

「本格マーダーミステリー」という提唱

 ここで、ここまで「王道」と言ってきたマーダーミステリーの形を、「本格マーダーミステリー」と呼称することを提案したい。

 もちろん、マーダーミステリーは自由だ。こうでなければならないという縛りを加える気はない。

 更に言えば、(本格ミステリと同様)これはただの分類としての呼称であって、物の出来不出来や良し悪しの優劣を意味する言い方ではない。

 その上で、

  • プレイヤーは全員事件の容疑者である
  • プレイヤー(容疑者)たち自身で犯人を暴く必要がある
  • プレイヤー(容疑者)たちにはお互い疑い合う理由があり、隠すべき秘密を持っている
  • プレイヤーたちは投票により意思を統一し犯人を指名する
  • 真相に辿り着くための正統な推理ルートが存在する
  • ただし、プレイヤー自身の選択により、必ずしも必要な情報は出揃う必要はない

 以上の要素を満たすマーダーミステリーを「本格マーダーミステリー」と呼称するのはどうだろうか。

 前項で述べた通り、マーダーミステリーにはマーダーミステリーとしてのフェアゲームが存在する。ここで言うフェアネスには、犯人に対してのフェアネスも内包される。であるから、既存のミステリにおけるフェアネスはマーダーミステリーには適用されないし、適用する必要もない。新ジャンルのミステリであるマーダーミステリーに、既存の価値観も権威も必要ないのだ。

 

 ところで本当は「プレイヤーの中に真犯人が存在する」を要件に加えたい気持ちはあったのだが、これは「このシナリオは本格」「このシナリオは本格とは言えない」という言説自体がネタバレになってしまうため省いている。

 

 マーダーミステリーのシナリオが本格ミステリと言えるかどうか等という議論には意味がないが、こういった王道と言えるシナリオに対して称賛を込めて「本格マーダーミステリー」という新たな言葉で表現できると良いな、と考えを述べて、本稿を終わる。

 

蛇足:

 これだけ言っておいて、自分の作ったシナリオが本格どころかマーダーミステリーとすら言えないと言うのが本稿のオチであるw

 

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 ただ、テストプレイ含め10回以上同作をGMとして回してきた経験から言うと、マーダーミステリー風の体裁をとっていると、プレイヤーたちがちゃんとマーダーミステリーにしてくれるものだ、というのが一番大きな発見だった。つまりこの体験が、「マーダーミステリーというゲームのシステムその物が新しいミステリの形なのだ」という発見に繋がったのだ。

 

 とは言え「風」ですけどね、「風」。

 だって、手作り風オムレツって、手作りじゃないじゃん?

 だからこんな面倒くさい文章に付き合ってここまで読んでくれたようなミステリファンには合わないかも知れません。もし遊ぶとしたら、よく注意事項を読んで、ハードル思いっきり下げてからにしてね(ハート)

 

からの、いつものやつ

 僕がこんなしちめんどうくさいお話を色んな人として、時には議論を戦わせたり、時には突然誰かがゲーム実況を始めたり、時には(というか概ね)クッソくだらない話をしたりしてる場があります。

 そこには900人弱の登録メンバーがいて、毎日たくさんのマーダーミステリーの募集があって、そしていろんな時間帯に暇人が集まって雑談をしています。マーダーミステリーのコアタイムは20時以降が多いので、だいたいそういった卓の集合時間前や、卓が終わる23時以降になると、たくさんの人が集まってくだらない雑談VCをやってます。イケメンのしち面倒臭いお話も、だいたいここでみんなと話しながら考えをまとめたり、新たな発見をさせてもらったりしています。

 

 ――ええッ!?

 そんな場がどこにあるのかって?

 それはもちろんインターネットだよ子猫ちゃん! Discordのマーダーミステリーサーバーさ!

 インターネット越しだから、本来会えないような人たちが、年齢も職業も関係なく集まって、雑談をしたり、マーダーミステリーをしたりしてるんだよ!

 ――ええッ!? キミも参加したいって?

 まだ来ていなかったのかい子猫ちゃん!? 大丈夫、スマホかPCでDiscordのアカウントを作るだけで一緒に遊べるんだよ?

 ――何だって? アカウントをどこで作るのかわからない、だって?

 じゃあこれをタップしてごらん子猫ちゃん!!


▼マーダーミステリーオンラインセッション募集用サーバー▼

 それだけでまずはDiscordのアカウントを作る画面になる、と思うよ!

 アカウントが出来たら、出来ればヘッドセットかイヤホンマイクを用意、あとは飛び込むだけでOKさ!

 そうしたら寂しかった子猫ちゃんももうボクたちの仲間さ!

 そう、今から、今夜からでも!

 そして一緒に叫ぼう心から!!!

 

 レッツ・マーダー!!!!

 

 こんだけ書いといて推敲すらしてないよ! でお馴染み、イケメンでした!
 あでゅッ!!

 

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 そして叫ぼう心から、レッツ・マーダー!!

REQUの方もカード決済が再開してるようだし、利用しやすい方で買ってね! 読んでね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本稿には写真ACさんの写真を利用させて頂いています。