ぼくとおじいちゃんは
毎日散歩を楽しんだ。
家の近くをのんびり歩くだけだったけれど、
遠くの海や山を冒険するような楽しさにあふていた。

ぼくのまわりは
魔法にかかったみたいに
どんどん広がっていく。
広がれば
困ったことや怖いことに出合うようになる。

そのたびに
おじいちゃんがぼくの手を握り
「だいじょうぶ だうじょうぶ。」

この世の中そんなに悪いことばかりじゃないってこと。

「だいじょうぶ だいじょうぶ」

ぼくとおじいちゃんはなんど繰り返したことか…


ぼくは大きくなって
おじいちゃんはずいぶんと歳をとり

こんどはぼくの番。
おじいちゃんの手を握り
なんども繰り返す。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」


ぼくがうちの息子と
おじいちゃんが父とダブって
思わず涙してしまいました。

今月のおにぎり文庫で来た中の1冊。

「だいじょう だいじょうぶ」って魔法の言葉を、
私は使えてなかったな・・・。

だいじょうぶ だいじょうぶ
自分にも言ってあげよう。


だいじょうぶだいじょうぶ [ いとうひろし ]

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