今年も「駅弁大会」の季節がやって来た。

というよりは既に始まって1週間が経った。

近年すっかり"駅弁専科"となってしまっている当Blogである。

1年ぶりだが、暫く再開としたい。

 

まずは毎度のことだが、概要を簡単に記しておきたい。

 

「第59回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」

 

2024年1月6日(土)~1月22日(月)まで

10:00~20:00(1月15日(月)、22日は17:00まで)

京王百貨店・新宿店7階・大催場にて

通称「駅弁大会」。

 

公式サイトより、Webキャプチャの形でチラシを拝借。

「実演販売」…7階会場の販売ブースで、調理して出す駅弁。

「輸送駅弁」現地から輸送されてくる駅弁のこと。多くは7階特設会場にて販売されるが、7階の実演販売ブースで、調理されるものとは別に、同じ調製元の駅弁が輸送&販売されるものもある。

「全国うまいもの」会場の販売ブースで売られる、駅弁以外の食品。

 

昨年同様、いきなり3連休初日から始まったが、今回は以前の水曜日ではなく月曜日終了である。前回が1/7(土)~22(日)だったのに対し、今回は1/6(土)~22(月)と1日多くなっている。

日数が定められているのかと思いきや、どうもそうではないようである。

 

前半は1/15(月)迄で、週末が2回あり、10日間あるのに対し、後半は週末は1回のみで7日間と、比重がアンバランスな印象を受ける。

そのせいか、これまで後半にのみ専ら登場する実演ブースが前半に移ったり、前半のみだったブースが後半に移ったりする例が見られる。

 

昨年同様12月末開始の一部駅弁の事前予約制は継続する一方、輸送駅弁の会場は7階大催事場なのは同じだが、今回は会場一番奥、赤福茶屋だった場所が充てられている。確か昨年はもっと手前の、今年、前半だとご当地パン売り場になっている場所だった気がする。

一度、輸送ブースへも行ってみたが、かつての子供服売り場横の大混雑具合に比して、随分狭くなった印象であった。

 

立ち売り駅弁である(あった)人吉駅の「栗めし」、「鮎すし」、折尾駅の「かしわめし」、「大名道中駕籠かしわ」が整理券方式で復活し、宮島口駅弁・「うえののあなごめし」も久しぶりに後半限定だが復活した。

一方で、以前多くの駅弁を提供していた米原・井筒屋は相変わらず出店せず、輸送にも来ない。更には米沢牛駅弁の横綱格である松川弁当店も姿を消した。

同店の公式サイトを見てみると、昨秋社内で問題が起こったらしく、その影響かもしれない。個人的にはこれは更なる大きなダメージである。

 

又、このイベントに初参加して以来、欠かさず味わってきた「ぶりかまめし」の実演ブースが、今回なくなってしまった。輸送では来るが、軟らかいご飯が味わいにくくなりそうなのが残念である。能登地震の影響無きにしも非ずのようだが、調整元は営業再開しているようである。某巨大掲示板の書き込み情報だが、公式サイトで直接ネット通販を始めたらしく、それで駅弁大会への出店も前ほど熱心ではなくなったのだろうとあった。

とはいえ送料は高いし、やわらかいご飯で食べられるという実演ならではの魅力があり、やはり"後退"と言わざるを得ない。

 

昨年も記したことだが、値上げ傾向が止まらない。

今や2,500円は当たり前になりつつある。

そこまで行かずとも、既存の弁当もどんどん値上げされている。

 

昨年も記したことだが、敢えて言うなら“たかが”駅弁にそこまでカネを払うのが適切か疑問である。

2,000円台半ばともなれば、もう少しお金を積めば、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉食べ放題にだって行ける。勿論、あちらは薄っぺらい輸入肉ではあるにせよである。

 

又、昨年同時期まであった、百貨店中地下1階の駅弁コーナー(会期中は"第2会場"と称された。)は、既にない。

京王百貨店新宿店は、既に工事真っ盛りのお隣・小田急百貨店に続き、再開発による建て替えが予定されている。中地階の駅弁取扱い廃止は、或いはその布石なのであろうか。

2040年代完成を見込むとされているが、その間、このイベントはどうなるのであろうか。

小田急のように、規模を縮小してハルクに移転というわけにもいかない。

最悪、来年の「第60回」を節目に、一旦休止ということもあり得る。

だが、以前よりは人出は減った印象を受けるが、それでも1月早々これだけの集客力を誇るイベントを、そう易々とやめてしまえるものであろうか。

 

…まあ色々書いたが、Web予約が始まった昨年12/25当日に、早々と目ぼしいものを見繕い、予約できるものは予約し、年明けに公開されたリストを見たり、掲示板の書き込み等の影響を受けて、当初予定よりも買う予定を増やしたり、結局のところ、財布の紐も若干緩ませる。

 

あまり意味がないとかねてより思っていた"対決企画"はここ数年なくなったが、肉系の新作、それと新作以上に思い入れのある同じ調整元の駅弁に今回も偏った選択の下、勝手に"牛肉対決"をする結果となっている。

 

次回からは、駅弁、弁当、うまいものの実食レビューを中心に展開する。

暫しお付き合いのほどを。