昨秋以来、当blogの更新は滞り、長らく放置したまま新しい年を迎えた。

そんな中、今年も駅弁大会の季節がやって来て、早くも終了してしまった。

 

毎年のように記していることだが、正月というものは餅を大量に食ったりして、ただでさえ太る。それに追い打ちをかけるのが、この駅弁大会である。

ここ数年、以前に比べ代謝能力が衰えてきたのを感じる。

量が入らないわけではない。

周囲の同世代の声に比べ、自分はまだ食べられるほうだ。

だが駅弁大会のお祭りの雰囲気に呑まれ、大食を続けると、以前は10日もすれば元の体重に戻ったものだが、近頃、増えたまま戻らなくなることが多くなった。

これではいけないと思い、昨年一念発起して減量に励み、相応の成果が出た。

ここで駅弁大会に日参すれば、また元の木阿弥である。

前回は、トータルで50食の弁当を食するに至り、一応の達成感を味わった。

「もう、いいかな…」とも思った。

これまでにない消極的参加或いは撤退さえ考えた。

10年以上通うと、顔を覚え、顔を覚えられている店の方も出て来る。

そこへ全く行かないのは、どうにも義理を欠くような気もした。

結局は蓋を開けてみれば、5度通うこととなった。

誘惑に負けたというべきか、意志薄弱というべきか。

 

昨年ほど、無茶な食べ方はせぬよう心掛けた積りだが、それでも34食。

今日に至るまで、blogの記事に一切反映させなかったのは、一度に買う弁当の数を減らし、その代わり通う回数を増やしたのが最大の理由だが、blogという形でまとめるのも相応の時間と手間を費やすので、一度習慣から外れてしまうと、なかなか元の軌道に乗せるのは難しいせいでもある。

 

ともあれこれから例年通り、数回に分けて、駅弁関連の記事を作成する。

事後報告になってしまう点、どうかご容赦を。

 

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「第54回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」

 

2019年1月9日(水)~1月24日(火)まで

10:00~20:00(1月16日(水)は17:00まで、24日は18:00まで)

京王百貨店・新宿店7階・大催場にて

通称「駅弁大会」。

 

今回は、チラシの自前での撮影はやめ、公式サイトのpdfを借用させて頂いた。

毎度の繰り返しになるが、最低限の用語解説をすると、

「実演販売」会場の販売ブースで、調理して出す駅弁。

「輸送駅弁」現地から輸送されてくる駅弁のこと。「A-0」という大きなブースに地域毎に置かれるのが大半だが、現地からの輸送が遅くなる一部の駅弁は14時からの販売に先立ち整理券が配布され、「D-1」という別の場所で販売される。又、一部の人気駅弁と、復刻掛紙付など特殊なものものは、整理券なしで「D-1」で販売されるものもある。

「全国うまいもの」会場の販売ブースで売られる、駅弁以外の食品。


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今回の対決企画は「四味食べ比べ対決!」「新作ブランド牛肉対決」、「新作海鮮弁当対決」と3つが揃った。

著しい既視感を覚える。

これまで何度も記していることだが、チラシの表にドーンと載る弁当が、必ずしもベストだとは思わない。

 

「2ちゃんねる」で事前に話題になっていたものといえば、これらの他に「特急列車ヘッドマーク弁当特集」がある。

これは往年のイラスト入りヘッドマークをあしらった容器の弁当が8種類一堂に会するというものだが、それにしても2,160円というのはあまりに高すぎる。

いわゆる「53-10」、昭和53年10月の国鉄ダイヤ改正を機に、特急列車のヘッドマークがイラスト入りに変わった。

折しも松本零士の「銀河鉄道999」がヒットし、昭和52年(1977年)のスーパーカーブームから2年。1979年頃から大のブルトレ・ブーム、L特急ブームが、当時の少年たちの間に沸き起こった。

私も丁度その世代で、小学校が2つに分かれ、クラスが変わり、新しくできた友達の影響を受け、本格的にNゲージ鉄道模型に入り込んだ年だが、撮影のほうにはあまりご執心ではなかった。

当時の絵入りヘッドマークを彩るスターは、上野駅を発着する「ひばり」、「とき」、「つばさ」、「はつかり」、「やまびこ」、「やまばと」などの昼行特急電車だったが、夜行ともなると、子供がわざわざ出かけて行って撮影に勤しむには聊かハードルが高く、それを敢行した子は間違いなくスター気分が味わえた。

 

上でさり気なく「L(エル)特急」と記したが、今はもうこの呼称はない。

東海道新幹線の開通を機に、在来線の特急列車ダイヤも新幹線に倣い、規則正しい発車時刻、高頻度な運転、自由席を必ず設け、乗りやすくするといった改定がなされていき、かつての稀少価値、高嶺の花という、国鉄の特急列車のイメージから、大衆化が進んだ。

その旗手が「L特急」だったといってよいだろう。

そもそも「特急」という種別は「特別急行」を略したもので、かつての国鉄時代は、元々大衆が乗る長距離列車は「急行」と相場が決まっていた。

「特急」とはその上位にある、文字通り特別な列車だった。

国鉄の累積赤字が膨らんできて、増収策に躍起となる一環として、料金の安い「急行」から、「特急」に主流が移って行った。

そんな時代に登場したのが「L特急」であった。

だから私は“「L特急」≒「急行」”という認識が今もって消えない。

今回のヘッドマーク駅弁の中には入っていないが、伊豆方面へ行く「踊り子」という「L特急」がある。元々「急行・伊豆」だったものをそのまま特急に格上げし、元から特急だった「あまぎ」と統合した。

使用車両も「185系」という、今も現役で走っている車両だが、シートはリクライニングさえしなかった。

斜めストライプの塗色という、当時としては斬新なデザインのお蔭で大変好意的に受け入れられたが、実質的には値上げである。

公団住宅を建て替えた代わりに、高い家賃を払えと迫られるようなものだ。

 

近年も同じことが東武鉄道で起こっている。華々しくデビューした「リバティ」という特急も、何のことはない。昔走っていた「快速」を特別料金徴収に改めたものだ。

 

だから、「L特急」も「リバティ」も、ぼったくりの手先を務める“格下特急”に思えてしまう。

個人的にはどうしても好きになれない。

 

今回の「ヘッドマーク弁当」のイラストの、8種類の内、「北斗星」を除く実に7種類までもが、実はこの「L特急」なのであった。

絵の左上の「L」マークがその証だということは、かつての鉄道少年たちにとってはイロハ中の「イ」だが、私はどうも昔から、この「L特急」なるものに有難みを感じることができず、当時から本でしか見たことのない、特急「こだま」(…新幹線の各停「特急」に非ず…)のパーラーカーや、プラレールの影響で「寝台特急」と呼んでいた「581/583系」寝台電車、さもなくば寧ろ「ビスタカー」や「ロマンスカー」、「パノラマカー」といった私鉄特急に憧れたクチなので、当blogで度々記す「国鉄嫌い」~「JR嫌い」は、実は幼少期からだったのかもしれない。

 

…とまぁ、鉄道話はこれ位にしておいて、話を駅弁に引き戻す。

そんなわけで、往年のヘッドマークのイラストがあしらっている容器に有難みを覚えぬ私としては、幾らその特急列車の行く先をイメージした地域色豊かな弁当といわれても、2,000円以上はたく気にははなからなれず、強度の“テツ”のくせにヘッドマーク弁当は最初から無視。

 

会期途中で今年も来るという杉山フルーツのゼリーも、どうせ狂気の沙汰の争奪戦必至だろうから、最初からターゲットにはしない。

そもそも平日のみで、近頃は百貨店開店前に整理券を配るものを、どうやって買いに行けというのか。

数年前に「ミックス」以外のフレーバーを一度食べたし、味の想像がつくので、「もういいや」とこちらに対しては思える。

 

近年では牛肉弁当の種類も随分と増えた。

かつて関西方面へ頻繁に出掛けた折、東京駅に「駅弁屋祭」のような店がなかった頃は、「迷った時は中華」というのが、私の汽車弁選びの秘めたる格言であった。

今は「牛肉弁当に外れなし」と、一応は思っている。

対決企画に乗っかるのはあまり気が進まないが、まぁ「牛肉対決」の4種類くらいは全て試してみてもよいのではないか。

当初は全く乗り気のしなかった今回だが、直前にダウンロードしたチラシや、リストを手に研究するにつれ、徐々にそんな欲が湧いてきた。

 

私は、駅弁大会の魅力は、コメが違うとか色々言われはするが、やはり実演販売で出来立てを味わえることにあると思っている。

余程「これは」と興味を引くもの以外は、現地で食べても冷えていて美味くない「A-0」や「D-0」の輸送駅弁は極力控え、実演販売の駅弁や、「全国うまいもの」から選び、なるべく現地で食し、例え持ち帰ったとしても、幾ら真冬だとはいえ、何日も置くことはせず、できれば翌日には食べきる。

そんな訪問計画、購入計画を今回も立ててみた。

 

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1/10のこと。

今年も初日からの参戦は叶わなかったが、昼から映画の梯子である。

現地入りできたのは11時前。実質的に1時間強しか滞在できない。

長く並ぶのはご法度。

しかし、TVで取り上げられ始めると、極端に人気が出て収拾がつかなくなるものが出て来るので、初っ端は様子見とはいえ、出足の遅いもので、気になるものは早めに試したほうがよい。

前半にしか来ない品を優先し、後で異常人気を誇るかもしれないものを回る作戦。

エレベーターを降りると、いつもの熱気と興奮の坩堝。

チラッと総合案内の整理券配布状況をチェックするが、やはり人気の宮島口駅「あなごめし弁当」は既に跡形もなし。

長い列ができているのは、ここ数年、前半戦の行列定番と化した551蓬莱。それに「ご当地パン特集」

 

551蓬莱は、関西へ行けば、方々に店があり、全く並ばずに買える。

(向こうの)宝塚を観るために、神戸の宿から途中寄り道して、まともな食堂へ寄る暇がなくなった時、阪急電車の西宮北口駅のコンコースにある売店で、ここの豚まんを買い求め、今津線ホームのベンチに腰を下ろし、急カーブの9号線を眺めつつ、はふはふ言いながら頬張って昼食にしたことがあった。

今津(北)線の電車も、昼間は10分おきだから、目の前にやってきた折り返しの電車を逃すと、歌劇にぎりぎりになってくるので、火傷のリスクと戦いつつ、どうにかあのでっかい豚まんを口に放り込んだものだ。

又、別の時は、伊丹の空港の待合ロビーで、“豚まんテロ”の周囲への迷惑を顧みず、空腹に耐えかねて、土産でもいいやと思った豚まんに手を付けたこともあった。その時は十三だかどこかで買って提げてきたものだったので、いざ箱を開けてみると、かなり冷めかけていて、“テロ”どころか、“冷し豚まん”寸前であった。

…と斯様に、関西では551蓬莱の豚まんは特段珍しい食べ物ではない。

とはいえ、京王の駅弁大会では、「何でこんなに並ぶんやろ?」と首をかしげたくなるほど、人が並んでいる。

一度、2月の吉祥寺東急へ、あの玉出木村家の大将の宣伝文句にほだされて、パンを求めて大阪うまいもの展だったかに行ったことがあるが、そこに551蓬莱も来ていた。京王ほどの長蛇の列ではなく、並びはしたが、じっと我慢の子というほどでもなかった。

個人的には、551蓬莱を食べたきゃ、駅弁大会よりも吉祥寺東急をお勧めしたい。

 

一方、「ご当地パン特集」は、ここ数年、すっかり定番と化した、盛岡の「福田パン」が更に拡大し、他の地方のソウルフードたるパンを色々まとめて輸送してきちゃいますという新企画。

去年のこの大会における玉出木村家爆買い以後、大減量作戦の秘策として、私が自らに課したのは、「菓子パン禁止令」。

よってこの列は横目で見ただけで、どうせ並ぶ時間もないことだし、眼中には置かない。

 

さてこの日は、映画の前に昼食だけ摂りにここへ来たようなものだ。

夕食用に、映画館の幕間に食べる弁当も併せて調達できればよいのである。

 

今大会で一番の注目株は、実はどの対決企画でもなく、駅弁好きなら知らぬ者はいないと思う、高崎駅の「上州の朝がゆ」の実演販売であろう。

前半限定とはいえ、朝7時に売り出し、限定10食と言われ、手に入れるには高崎泊必至という、まさに幻の駅弁が、こうして手軽に食べられる機会はそうそうあるものではない。

さぞかし事情通の方たちで長蛇の列ができているかと思いきや、意外と列は短く、これなら並んでも時間のロスは少ない。

10人も並んでいない列につき、ブースの窓ガラス越しに見える大鍋が否応にも期待を募らせる。

幸先よいスタートに、思わず気を良くし、これも前半のみ実演販売されている「だるま弁当」も一緒に買う。

 

さてお次は牛肉弁当。

ここ数年、毎年欠かさず一度は買う牛肉弁当は、佐賀牛だ。

感心なことに、容器とかけ紙こそ同じだが、中身は毎回微妙に変えてくる。

今年は「佐賀牛ロースステーキ三昧弁当」

確かに2,000円にあと少しで手が届きそうな価格設定は、駅弁としてはかなり高価で、街の食堂でよほど上等のメシでも頼まぬ限り、十分お釣りのくる値段だ。

それでも佐賀牛なら美味いに違いない。

そんな高価な佐賀牛に、意外な長蛇の列ができていた。

お隣の、これも注目株・「蟹のドリア」の店の前を越し、通路を隔てて尚列が伸びる。プラカードのおばちゃんが通路を横切る誘導をこなし、客は案内された先へ、迷わず割り込まれぬように、そそくさと移動する。

並んでいる時、プラカードで誘導している百貨店のおばちゃんに、漸く今大会のチラシをもらえた。

佐賀牛の列の誘導をしているだけに、おばちゃん懸命に佐賀牛の宣伝をしている。

ここは味は美味いが、値が張るので、結構作り置きが出来て、買ってすぐ食べても割と冷めているのだが、この分だと出来立てが食べられるだろうか?

 

先ほど横目で見ながら、これも思ったほど大した列ではなかったので、今度は「蟹のドリア」に並ぶ。

特製丼付のものがまだ買えそうだ。

丼にホワイトソース入りのご飯を盛りつけ、蟹を始めとした具材を乗せ、仕上げにオーブンレンジで焼く。その様子が、列に並んでいると手に取るようにわかる。

 

これで早々に屋上へ避難。

「2ちゃんねる」に書かれていたように、今回はテーブルと椅子が沢山並んでいた。円い穴が開いているところをみると、夏場にバーベキューか何かするために並べられたものかもしれない。

 

途中、ペット売り場の前を通る。

今回は、猫はおろか犬もいず、兎とフェレットしかいなかった。

かつては犬だらけだったが、近年は猫ブームのせいか、犬よりも猫の姿が多かった。なのに猫はいない。早くも猫ブームは過ぎてしまったというのか?!

 

いよいよ実食タイム。まずはこれから。

 

・「佐賀牛ロースステーキ三昧弁当」武雄温泉駅)(1,998円)

過去の記録を読み返してみれば、毎年間違い探しのように、微妙に中身を違えて出品してくるここカイロ堂の駅弁の内、2017年に食べた「佐賀牛ロースステーキ&カルビ弁当」というのが最も近いかもしれない。

見よ!このピンク色が残った厚切りステーキたちがびっしり敷き詰められたさまを。

塩胡椒で味付けられた厚切りロースステーキを頬張ると、脂の乗った肉汁が口中に広がり、付け合わせのステーキソースなどもはや不要といっていいレベルだが、ステーキソースをかければ、濃厚さが一層増し、食欲に火が付こうというものだ。

ステーキ肉の下に、申し訳程度に玉ねぎと絡めた牛焼肉が入っているが、こちらは完全に脇役。

絶大なるインパクトを誇るロースステーキの大群に、いきなり初回からノックアウトを食らった気分だ。

食べたときはまだ仄温かかったが、この弁当は、仮に冷めたとしても、レンジにかけないほうがよいであろう。

折角のピンクをみすみす消してしまう手はないのである。

最初にいきなり牛肉の大スターが降臨した気分。

 

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「上州の朝がゆ」 (高崎駅) (450円) 

上でも記したように、マニア垂涎のこれぞ幻の駅弁。

450円という安価な値段の割には、しっかりした箱に入っている。

納豆パックか?と思わせる小さな箱には、乾燥剤と見間違えそうな塩と、大根の味噌漬け、練り梅。これらは全て、単調になりがちなお粥の味を変える重要アイテム。

お粥の中には、黄色い栗と海老としらす。

栗だけが仄かな甘みがあり、他の具材は味が控えめに抑えられている。

私は幼少期、風邪をひいて熱を出すたびに、母親から食べなさいと言われるお粥が大嫌いであった。

塩気のみで具がない、何とも頼りない味がどうしても好きになれないのであった。

梅も嫌いであった。というより今も好きではない。

だから、この弁当も、決して好きな材料ではない筈なのである。

だが、長じて広がった味覚のもとでは、この弁当を十分美味いと感じることができる。

確かにお粥だけだと薄い塩味で、何とも心もとなく感じるが、嫌いなはずの練り梅の存在がとても有難く感じる。

お粥さんなだけに、あっという間に最後はすするようにして食べきってしまった。

これで1,000円と言われれば、「高い!」と感じるだろうが、その半額以下。

しっかりとしたパッケージに、ひと工夫された具材を考えれば、相当コストパフォーマンスの高い駅弁だといえるだろう。

“幻の駅弁”の実演にこぎつけたお店の方と百貨店の方に感謝!!

 

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「蟹のドリア(特製どんぶり入)」 (1,500円)(加賀温泉駅) 

初登場の、世にも珍しいドリア駅弁。

アメリカンテイストのご機嫌なお姉さんがドリアを美味しそうにスプーンによそい、今まさに食さんと横目で微笑む掛け紙が良い。

特製丼付は、この大会限定のスペシャルバージョン。

香箱ガニ(ズワイガニ)を中心に、ズッキーニ、レンコン、サツマイモ、ベビーコーンなど多彩な野菜が、結構な大きさでゴロゴロと乗ったドリア。

ホワイトソース味のドリアが中に入っており、焦げ目のついたホワイトソースがいやおうなく食欲をそそる。

「蟹のドリア」と言う割には、蟹の存在感が薄く、一方の野菜はゴロゴロと豪快なサイズで、こちらのほうが主役に思える。

会場の実演販売では、最後にオーブンレンジで焼いていたが、これ、現地で駅弁として売られているんですよね?!

ドリアは冷めてしまうと、美味しくないし、かといって注文を受けてから、駅でオーブンにかけるわけにもいかないと思うんだが、一体オーブンで焼くという最後の工程はをどうやってこなしているんだろう?

そこがこの弁当の最大の問題点だと思うんだが…。

同じことは「有田焼カレー」と「焼シチュー」にも言えることで、駅売り→列車の車内で食べるという駅弁本来のスタイルは、もはや捨てる前提なのであろうか?

味は文句なしに美味い。

 

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「だるま弁当」 (高崎駅)(1,000円)

子供の頃、父が付き合いゴルフで日曜はよく留守にしていた時期があったが、一度高崎へ行った土産だといって、このだるま弁当の容器を土産にもらったことがある。

高崎駅に駅弁は数あれど、このだるま弁当こそ、言わずと知れた代表選手。

だるまを象った容器は小ぶりに見えるが、中は意外にこんもりとボリュームがあり、ご飯がぎっしり。蒟蒻の名産地・下仁田を擁するだけに、蒟蒻の煮つけが複数入り、夥しい山菜類。鶏肉が申し訳程度に入っている他は山の幸のオンパレードだ。

味は地味だが、こういう素朴な味わいの弁当が、いつしかとても有難いと思う年になった。

大分前に、この駅弁大会で「復刻だるま」という、容器が立派な陶器でできた弁当を食べたことがある。

何がどう違うのかはすっかり忘れてしまったが、やはり肉類は鶏が僅かに入るだけで、素朴な山菜ごはんだったと記憶する。

このだるまの口は、横長の狭い開口となっており、容器は後で洗って貯金箱に使うことができる。

 

だるま弁当の実演販売は珍しいと思って買ったが、出来立て熱々の「上州の朝がゆ」に比べ、こちらは売れ行きが芳しくないのか、出来上がったストックが山と積まれ、全然実演ならではの雰囲気はなかった。

もしかして、輸送されてきたものだったのだろうか?

 

次回へ続く。