前回の続き。


「第49回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」は終わってしまったが、当blogの記事はもう暫く続く。


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後半戦になると、毎度のことだが、大阪の甘いパン・「玉出木村屋」の長蛇の列ができる。

少し前に、大阪難波の高島屋で全く並ぶことなくウィンナーショコラ」、「マロンミルク棒」、「練乳ロール」、「チョコロール」、「モカロール」、「アップルデニッシュロール」、「ミカンパン」等々色々食べたから、今回はこの大会ではパスしようと思っていたが、夕方になって列も少し落ち着いているのを目の前にすると、やはり買いたくなってしまうのである。

列越しに並べられた木箱を覗いてみると、昨年は来ていなかった「マルガリーテン」という名の星型メロンパンがあったのが決め手となり、結局、これと「ベネティアーナ」、「メープルナッツ」だけ買う。



看板商品の「ベネティアーナ」(写真右)は、既に何度か当blog中で触れているので、リンクを貼っておくに留め、繰り返さない。

(→ 2013.1.28 「玉出木村屋」


・「メープルナッツ」 (189円)(写真中央)


クリームが挟まったコッペパンのような作り。中のメープルクリームは、他の同種のパン同様、塩気が効いている。表面に散りばめられたクルミが良いアクセントとなっている。


・「マルガリーテン」 (189円)(写真左)


「星型メロンパン」といっているが、ひまわりの花のようにも見える。全体的にバターの味が効いたこんがりサクッとした風味。表面にはグラニュー糖が散らされ、濃厚で甘い。

星の狭くなったところで簡単にちぎれるので、見た目以上に食べやすい。外気に触れる部分が多いため、1日食べずに放っておくと、すぐに乾燥する。2年前に初めて食べた時は、それで失敗したので、今回は買った翌朝に真っ先に食べた。


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続いて持ち帰った弁当のレビュー。


「梨とっとりかつサンド」(鳥取駅)(580円)


かつサンドの駅弁は、毎年実演販売で来ている「甲州かつサンド」(小淵沢駅)等幾つかあるが、駅弁に限らず広く外へ目を向けてみると、肉の万世、まい泉、井泉…かつサンドの名店は数多くあることに今更ながらに気がついた。そこで今年はかつサンドを買うのはやめにしようかと思っていたのだが、「2ちゃんねる」を見ている内に興味を持ち、買ってみたのがこれ。


一見何の変哲もないかつサンドだが、スライスされた梨が入っているのが一大特徴。左の中を開いてみたパンは、写真だとソースが半円形に写っているようにしか見えないが、これが梨である。

豚カツの湯気を吸っているからシャリシャリ感はなく、くたっとしてはいるものの、僅かに残る歯ごたえが独特だ。だが、これもバラして食べてみたからこそ気付くので、パンごと一緒に齧ったら、それと判らず、カツと一緒にたちまち胃袋行となるだろう。

鳥取産の梨だから、「二十世紀」を期待するも、あら残念。梨の品種はどこにも書かれていなかった。


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「近江牛大入飯」(米原駅)(1,000円)



数年前に初めて食べて以来である。同じく実演ブースで売られていた初登場・「近江牛のハンバーグ滋賀豚の生姜焼き」とどちらにしようか迷ったが、やはり定番の強みで、こちらにした。


脂身が適度に絡まった牛肉が、玉葱と一緒に甘辛く味付けされたものがメインだが、下のご飯がカレー味というのがこの弁当の一大特徴。他にない個性である。

そのカレー味は、さほど強烈なものではなく、どちらかというと控え目で、薄味カレーご飯といったところか。これが牛肉とよく合うのである。食欲倍増である。

甘辛牛肉を白いご飯に乗っけた弁当は、全国至る所にある中で、箱にも謳っているようにちょっとハイカラな洋風牛めし。大入という割に量が少なめなのが唯一の欠点といえようが、若い男でこの味が嫌だという者は決していまい。今回は1個に留めておいたが、一度2個買って一気に喰らってみたいものである。

昨年も書いたが、調製元・井筒屋の駅弁は、今まで食べたどれも外れなし。一工夫された手頃な価格の駅弁が色々揃っている。公式サイト を見ていると真夜中なのに腹が減る。


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「あなご飯」 (宮島口駅)(1,470円)




「D-1:輸送」コーナーで、4個ほど売れ残っていたのを偶然見つけたお蔭で、今年もありつくことができた。

焼き穴子がお行儀よく一面に敷き詰められ、頬張ると口の中いっぱいに香ばしい風味が広がる。弁当箱の木の香りが移った醤油ご飯との相性も最高だ。箸休めに付け合せの生姜、沢庵、奈良漬を齧り、再び挑むは穴子三昧。

やはり会期中一度は味わいたい穴子弁当の王者である。

ただ、年々入手困難になりつつあるのを感じる。開場15分ほどで整理券が全て無くなってしまうことがあった。土曜などは「A-0」が長蛇の列になるのを度々目にしたが、その陰に隠れて、実は安定した一番人気の駅弁なのかもしれない。


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最後に再び甘いもの。


「みたらしとろとろ」(5個入・420円)/「わらび餅」(170g・472円)(浪芳庵)



チラシの写真がとても美味しそうだったので、後半戦初日の早い時間に行ってみた。他に客はいなかった。

「みたらしとろとろ」はチラシの10個入の他に5個入もあり、他に「わらび餅」、「わらびまん」、「ちよこさん」などがショーケースに冷えている。「わらびまん」とは、わらび餅の中にこしあんが入ったもの。「ちよこさん」とは、軟らかいチョコレートを求肥餅でくるんだ冬季限定の生菓子である。

「みたらしとろとろ」は買うとして、折角だからあと1つ。どれにしようか迷ったが、結局シンプルで確実に美味いと思われる「わらび餅」を選んだ。

「わらび餅」は、もし冷す時は食べる前に2時間ほどだけ冷して下さいねといわれる。



結局全て常温のまま食べた。

「みたらしとろとろ」は、通常のみたらし団子とは逆転の発想。団子の中にみたらしが入っている。

利尻産の昆布だしと、湯浅のたまり醤油をゆっくりと煮詰めたたれを、滋賀県産もち米を細かく砕いた餅粉を杵で搗きあげた団子に詰め、軽く焼いたもの。

流石にそこらのスーパーで売られているみたらし団子の、ゼラチン状に固まるたれとは一線を画し、団子を割ればとろりと出てくる風味に旨みは期待通り。

餅もしっとりとほの甘く、トレハロースが入っているので、翌日でも固まらない。


「わらび餅」は、爪楊枝に刺して掬い上げると、とろりと下に落ちそうなほど柔らかく、砂糖の下味が付いているのであろう。餅の甘みと、逆に甘みのないきな粉のコントラストが舌に心地良い。


リピートしたえがわの「水羊かん」と共に、良いおやつとなった。


以下、次回に続く。