〜動きをコントロールする「身体感覚」の正体〜
「思ったように身体が動かない」
そんな経験はありませんか?
頭の中では、
「こう動きたい」
と思っている。
でも、実際に身体を動かしてみると、
「なんか違う」
「思ったより動かない」
「力が入りすぎる」
「バランスが取れない」
ということがあります。
これは単純に、
「筋力が足りない」
から起こっているとは限りません。
身体を思い通りに動かすためには、
自分の身体が今どうなっているのかを感じ取る能力
が必要です。
今回は、この「身体感覚」について考えてみます。
身体は常に「自分の状態」を感じ取っている
私たちは普段、
「右手がどこにあるのか」
「膝がどのくらい曲がっているのか」
「身体がどちらに傾いているのか」
を、いちいち目で確認していません。
目を閉じても、
ある程度なら自分の身体の位置を把握できます。
これは、
身体の中から送られてくる情報
を脳が受け取っているからです。
筋肉の伸び具合。
関節の位置。
身体の傾き。
筋肉に入っている力。
そうした情報を受け取りながら、
脳は、
「今、身体がどうなっているのか」
を把握しています。
「身体感覚」があるから動きを調整できる
例えば、目を閉じた状態で、
右手を頭の上まで上げてみてください。
目で確認しなくても、
「だいたいこの辺まで上がっている」
という感覚があると思います。
そして、
「もう少し上」
「少し右」
など、自分で修正できます。
これが、
身体の状態を感じ取りながら動きを調整する
ということです。
身体は、
「動かす」
だけではありません。
感じる → 判断する → 動かす → また感じる
ということを、非常に速いスピードで繰り返しています。
運動が得意な人は「力が強い」だけではない
スポーツが上手な人を見ると、
「筋力があるから」
「身体能力が高いから」
と思いがちです。
もちろん、それらも重要です。
しかし、
それだけでは説明できないことがあります。
同じ筋力を持っている人でも、
動きがスムーズな人と、
動きがぎこちない人がいます。
その違いの一つが、
身体から入ってくる情報を使って、自分の動きを調整する能力
です。
「力を入れる」より「必要な力を感じ取る」
トレーニングでは、
「力を入れて!」
と言われることがあります。
もちろん、力を発揮することは重要です。
でも、本当に大切なのは、
必要なときに、必要なだけ力を使えること
です。
例えば、
ペットボトルを持つときに、
100kgのバーベルを持つような力は必要ありません。
強すぎれば動作がぎこちなくなります。
逆に、弱すぎれば落としてしまいます。
身体は、
「このくらいの力が必要だ」
と感じながら、力を調整しています。
身体感覚が低下すると「力み」が増えることがある
身体の状態をうまく感じ取れないと、
「とりあえず力を入れる」
という動きになりやすくなります。
例えば、
バランスが不安定だから身体を固める。
動きが分からないから力を入れる。
怖いから身体を緊張させる。
こうして、
「感じ取って調整する」代わりに、「固めて安定させる」
という動きが起こることがあります。
これは、前回の記事でお話した
「使いすぎ」
にもつながります。
身体の一部が必要以上に頑張ってしまうからです。
「身体が硬い」のではなく「硬くしている」こともある
ストレッチをしても、
すぐに身体が硬くなる。
そんな人もいます。
もちろん、筋肉や関節そのものの柔軟性が関係している場合もあります。
しかし、
身体が動くことに不安がある。
動かしたときの感覚が分からない。
身体をどう使えばいいのか分からない。
こうした場合、
身体は自分を守るために、
無意識に力を入れて動きを制限する
ことがあります。
つまり、
「身体が硬い」
だけではなく、
「身体を硬くしている」
という状態も考えられます。
スポーツでは「感じ取る力」が大きな差になる
例えばハンドボール。
相手が目の前にいて、
ボールが飛んできて、
味方が動いて、
自分も走っている。
その瞬間に、
「右足をこの角度にして」
「膝を何度曲げて」
なんて考えている時間はありません。
身体は、
周囲の状況を感じ取り、
自分の身体の位置を感じ取り、
その瞬間に必要な動きを選択しています。
だからこそ、
身体を感じ取る能力は、スポーツのパフォーマンスにも関係します。
日常生活でも同じことが起きている
これはスポーツだけの話ではありません。
階段を上る。
椅子から立つ。
荷物を持つ。
靴を履く。
床に落ちたものを拾う。
こうした日常動作でも、
身体は常に情報を受け取りながら動いています。
だから、
身体感覚がうまく働けば、
必要以上に力を使わず、
スムーズに身体を動かしやすくなります。
身体感覚は「目で見る」だけでは作れない
身体の状態を知るために、
鏡を見ることは役に立ちます。
フォームを動画で確認することも役立ちます。
しかし、
それだけではありません。
大切なのは、
「自分ではどう感じているのか?」
です。
外から見たフォームが同じでも、
本人が感じている身体の状態は違うことがあります。
だからこそ、
「見た目のフォームを直す」
だけではなく、
身体の中から感じ取れる情報を増やす
ことも重要になります。
Step upでは「動かす」と「感じる」をセットで考える
Step upのトレーニングでは、
単純に筋肉を動かすだけではありません。
身体を動かしながら、
「どこが動いているのか」
「どこに力が入っているのか」
「どこが動きにくいのか」
「左右で何が違うのか」
など、
自分の身体の変化を感じてもらいます。
なぜなら、
自分の身体を感じ取れなければ、自分で動きを変えることも難しい
からです。
身体を変えるには「自分の身体を知る」ことから
身体の使い方を変えるとき、
いきなり、
「正しいフォームにしよう」
とする必要はありません。
まずは、
「今、自分はどう動いているのか?」
を知る。
そして、
「どこが動いている?」
「どこが動いていない?」
「どこに力が入りやすい?」
と感じ取る。
そのうえで、
少し違う動きを試してみる。
すると、
「さっきより動きやすい」
「ここなら力が抜ける」
「こっちのほうが楽」
という新しい感覚が生まれます。
この積み重ねが、
身体の使い方を再学習する
ということにつながっていきます。
Step upが考える「身体感覚」
身体感覚とは、
単に「身体が柔らかい」「身体が硬い」という話ではありません。
自分の身体が今どうなっているのかを感じ取り、その情報を使って動きを調整できる能力。
これが、Step upが考える身体感覚の重要な部分です。
そして、
身体を思い通りに動かせる人は、
「身体能力が高い人」
というだけではなく、
自分の身体から送られてくる情報を上手に使っている人
でもあります。
「身体を動かす」だけから、一歩進んで
トレーニングというと、
「筋肉を鍛える」
「体力をつける」
というイメージが強いと思います。
もちろん、それも大切です。
でも、
身体をどう使うのか。
今の身体がどう動いているのか。
どんな感覚で動いているのか。
ここまで考えると、
トレーニングの見え方は大きく変わります。
身体は、
鍛えるだけのものではありません。
感じて、学習して、使い方を変えていくものでもあります。
Step upのトレーニング
Step upでは、
「身体を鍛える場所」だけではなく、
「身体の使い方を再学習する場所」
でありたいと考えています。
身体をゆるめる。
動かせる範囲を広げる。
身体から入ってくる情報を感じる。
その情報を使って動きを調整する。
そして、
身体全体が連動して動けるようにしていく。
そのために、
リフレックストレーニングを中心としたコンディショニングとトレーニングを行っています。
身体は変えられる。動きは再学習できる。
今、
「身体が思ったように動かない」
「昔より動きが悪くなった」
「力が入りすぎる」
「運動するとすぐ疲れる」
と感じている方も、
それだけで、
「もう年齢だから」
と決めつける必要はありません。
身体には、
まだ使っていない感覚や動きがあります。
それを一つずつ取り戻していく。
身体の使い方を学び直していく。
その先に、
「前より身体が楽に動く」
という変化があります。
まずは、自分の身体を知るところから
Step upでは、2日間の体験を通して、
現在の身体の状態や動き方を確認しながら、
自分の身体がどう動いているのかを実際に感じてもらいます。
「もっと楽に動けるようになりたい」
「身体の使い方を見直したい」
「運動しているけど、思うように身体が動かない」
そんな方は、一度自分の身体と向き合ってみませんか?
2Days体験:3,300円
次回予告
身体を感じ取れるようになる。
そして、その情報を使って身体を動かす。
では、その先にある、
「身体を思い通りに動かす能力」は、どうやって高めていけばいいのでしょうか?
次回は、
【「身体をコントロールする力」はどうやって高めるのか?】
〜筋力・柔軟性だけでは作れない「動作コントロール能力」〜
について掘り下げます。
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