星の場所と燃焼特徴*
「東方の役目」
この十大主星は、十干と十干の組み合わせで星が発生し、さらに発生する場所により、役目が異なるという性質を持っています。
即ち「北」に発生する星は精神の結果であり、「東」に発生する星には行動特性という、星の役目があるのです。
同じ目的でも、人間の行動には精神の手段と行動特性が一体となり、それぞれ目的を果たす訳ですが、手段と行動のどちらかに支障がある場合は、即座に修正しなければなりません。
十大主星の星は、基本的に精神的エネルギーとなりますが、その星のエネルギーの強弱により、強く発生する場合、あるいは片寄った燃焼するなどの特性も加わります。
算命学では、命式(陰占)と人体図(陽占)に、その人の特徴が現れますが、ここで言う陰占とは行動を示しており、陽占からはその人の精神状態を把握することができます。
さらに細かく人間性を求める場合は、北と南の星は「精神軸」、東と西の星は「行動軸」を示しており、縦横の星の燃焼度や矛盾などをチェックしなければなりません。
中央は、交流が主体ですから、常に「現在」という時間帯であなたの心が、フル稼働している状態です。
何事においてもスムーズに進展しているときは、何ら問題はありませんが、蹴躓いたり滞る場合には何らかの対処法を巡らさなければ、良好な結果を導くことはできません。
*ご自分の陽占を対象に調べてみてください。
車騎星 天胡星
石門星 鳳閣星 禄存星
天庫星 玉堂星 天庫星
*例題を訳すと、
行動目標と結果:知恵による奉仕活動の中で経済力を整え、明る
くコミュニケーションを図りながら、仲間作りや人様との共存
を図りたい。
精神の結果:主に安定した知恵による行動が中心になるが、常に
積極的な行動をベースに頑張りたい。
*場所による星の役目
北方=精神の結果
南方=精神の目的・手段
東方=行動の目的
中央=心の交流(現在)
西方=行動の結果
*十大主星の特徴
貫索星=頑固、自我心、独立心、マイペース、ワンマン
石門星=和合性、協調性、社交性、政治力、仲間作り
鳳閣星=自然体、温厚、お喋り、表現力、遊び、料理、音楽
調舒星=反発反抗、孤独、空想、妄想、潔癖、感性、技術
禄存星=サービス、奉仕、経済、回転財、中心的、愛情奉仕
司禄星=準備、蓄積、家庭、堅実、真面目、保守的、忍耐力
車騎星=攻撃性、前進力、スピード、積極性、行動力
牽牛星=名誉、責任感、自尊心、地位、神経質、特別意識
龍高星=改革性、創造創意、離別放浪、知識欲、国際、旅行
玉堂星=知性、母親、保守、探究、歴史・古典、伝統、文化
*****
東方の十大主星
(行動的な目標)
東方の「貫索星」
*何かを守ろうとする行動が主体となる内面のエネルギー。
①何事にもマイペースで、単独行動を得意とする。
②守りの精神で行動を開始すれば、辛苦にも耐えられる。
③自分が信じて進み経験したことは、頑固に押し通す。
④何事にも保守的傾向で、融通性と積極性には欠ける。
⑤「保守的行動」がエネルギー源で、主体は「守り通す」。
東方の「石門星」
*明るく活発で仲間作りの達人、組織やチームのリーダー。
①人と人との仲介的行為で、自己の特性を発揮しやすい。
②チームや組織の中で自己のエネルギーが最大に燃焼する。
③表面的にはソフトだが、内面は芯が強く現実的な和合性。
④人の集まる場所では、中心的役割を果たそうとする。
⑤対人関係のスペシャリスト、統率力と柔軟性に富む。
東方の「鳳閣星」
*温かく温厚でのんびりとしたムードが漂う。
①物事に真剣に立ち向かうより、余裕をもち遊び感覚で。
②若者的な創造力に溢れ、真面目さより遊び心で物事に対処。
③性格的には隠し事ができない。何事も明るくオープン。
④鳳閣星はポテンシャルの宝庫、表現力を主体とした目標を。
⑤自然体で自分のスタイルを堅持して、楽しく工夫する。
東方の「調舒星」
*個性的で人間関係、対人関係はデリケートになりやすい。
①自分の目的や未来のことで、悩みを多く抱えやすい。
②強い個性が生き残る道は特殊な環境、現実界より精神界へ。
③精神的な安定は若い内は難しく、孤独感を味わうことも。
④夢や理想を追い求め、周囲の言動に精神が休まらない。
⑤極端な反発と反抗は、前進するための強力なエネルギー。
東方の「禄存星」
*ストレートな愛情、すぐに感心したり人にも惚れやすく、
冷静さに欠けることもある。
①自分の存在感をアピールするために、金銭の放出となる。
②愛情のコントロールが難しく、一方的な愛情を注ぐ。
③自分を売り込むために、仕事や友人に対して散財する傾向。
④熱しやすく冷めやすい愛情となり、愛情の起伏が激しい。
東方の「司禄星」
*無駄な出費は極力避けるストレートな倹約家。
①目的を達成するために、脇目も振らずに倹約に徹する。
②男女とも、よく言えば真面目で堅実的、悪く言えばケチ。
③実業の商人向きだが、他人から災いを受けやすい一面も。
④利口なようでどこかにスキがあり、お人好しの傾向も。
⑤地味でも忍耐力を伴う育成・養成分野で資質が燃焼する。
東方の「車騎星」
*積極的で前進力に優れるが、深く考えず軽率に動く。
①短気で慌て者、行動力が主体で動きながら考えるタイプ。
②単純で好感を持たれやすいが、内面は考えることは苦手。
③性格的にデスクワークより、行動から得るものが多くなる。
④何事もスピーディに決着・解決しなければ満足しない。
⑤どんな些細なことでも、白と黒の決着をつけたがる。
東方の「牽牛星」
*特別意識から実力以上に過大評価する。
①私は特別な人という思考が強く、周りを軽く扱いやすい。
②プライドとエリート意識から、相手や仕事を選ぶタイプ。
③クールな感じで、何となく付き合いにくい印象を与える。
④特別意識とは、、自分が納得しなければ行動に移さない。
⑤地位や名誉を与えると持てる力をフル活用し期待に答える。
東方の「龍高星」
*知識欲が旺盛で目的が明確になるほど達成意欲が高まる。
①性格的には自由奔放で、体制側に従うことを好まない。
②目的が明確に定まらないと、一般性や安定性に欠ける。
③命令や束縛を極端に嫌う。変化に強く、マンネリに弱い。
④独自のアイデアが採用されれば、忍耐強く成し遂げる。
⑤好奇心と改革性が行動目標のポイント、座標値が必要。
東方の「玉堂星」
*若いときは落ち着きがあり、庶民的になりにくい。
①低学年は成績優秀、高学年になると徐々に目立たなくなる。
②思考力は優れているが、全体的に方向はまとまりにくい。
③お金儲けにはユニークなアイデアが、地勢的な行動目標。
④保守的な知性を主体とした、伝承と伝統の文化的行為。
⑤母親のような大きな愛情に包まれた教育・養育的行為。
*****