四天王寺、太融寺、 鶴満寺、清水寺、愛染堂 | 池爺のブログ

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最近始めた御朱印集めをメインとした記録です。

新西国の残り4箇所、大阪市内にてコンプリートです。大阪市内という事で、今回は、電車+徒歩にしました。名古屋から新大阪まで新幹線で約1時間。大阪では地下鉄で移動です。

【太融寺】(たいゆうじ)
大阪駅より徒歩10分ほど。駅の表に出て、スマホのナビ頼りに歩き始めた所・・・横断歩道がなくて、行きたい方にいけない。歩道橋渡ったり、地下に降りたりで、なんとか到着。(実は、駅から地下街が広がっており、地下を進めば、かなり近くまで行けました。)お寺は、大通りに面した市街地にあります。正門は、裏通りにあり、正面には、ラブホ街・・・。境内は、どちらかと言うと狭いですが、歴史は古く、西暦821年、弘法大師空海の創建で、太融寺町と町名にもなっおり、「北野の太融寺さん」と呼ばれていました。新西国三十三霊場第二番札所。
・本尊:千手千眼観世音菩薩
嵯峨天皇の念持仏を下賜されたもので、大阪城落城の際の兵火や昭和20年の大阪大空襲の火災にも、ご本尊だけは難を逃れてきたとの事。大空襲の直前に高野山へ避難させていたそうです。
・淀殿の墓
境内の北西の端に、小さな白龍大社があり、さらにその裏に、ひっそりとあります。現在は、六重の塔ですが、元々は九重だったそうです。

淀殿の墓

・一願不動明王(石仏)
境内の北東の端、一願堂奥之院として石窟があり、その中にあります。正面には、2メートルほどに不動明王像があります。数名の方が、この像の周りを回りながらお祈りをしておりました。
・境内の梅の木
社務所手前に1本。丁度、咲き始めでした。

梅

太融寺


【四天王寺】(してんのうじ)
地下鉄谷町線にて、東梅田より四天王寺前夕陽ケ丘へ。駅より徒歩5分。新西国三十三霊場第一番札所。西暦593年、聖徳太子が創建した日本仏法最初の大寺で、境内全体が史跡に指定されています。また、境内にある建物は、昭和20年の大空襲で大半が焼失したが、残った建物も多く、そのほとんどが重要文化財に指定されています。
・本尊:救世観世音菩薩
四天王式と呼ばれる伽藍配置の本家。その中の金堂に安置されています。金堂は、空襲で焼失し、昭和36年再建。ご本尊もその時に焼失し新たに作られたと思われます。金堂・五重塔・講堂を含む中央区は有料(300円)で、ご本尊も拝観でき、五重塔も一番上まで登れます。○重塔は、いろいろなお寺で見ますが、中に入って、さらに上まで登ったのは初めてですね。
・石の鳥居(重要文化財)
西の極楽門の手前にあります。空襲からも残ったもののひとつです。まあ、石だから、直撃しなければ・・・爆弾も何百というくらい落ちたそうだから、これも奇跡なのでしょう。
・宝物殿
四天王寺には、500点あまりの国宝・重要文化財を所蔵しており、そのうちの何点かを宝物殿にて展示しています・・・と言う事で楽しみにしていましたが、なぜか開いていませんでした。公式ページで確認したら、「平成26年2月3日~3月15日まで閉館」・・・><
・空海と親鸞の像
極楽門を挟んで、ほぼ左右に、それぞれの大きな像が立っています。空海と親鸞は同時代で、空海は真言宗、親鸞は浄土真宗を代表する人物で、ライバル同士みたいな関係だったようで、
両方の像があるお寺は珍しいと思います。ここでは、両方ともし四天王寺で修行をしたそうです。四天王寺の宗派は、「和宗」といいます。日本仏教の祖とされる聖徳太子建立のお寺であり、既存の宗派にはこだわらないという事から、1946年に和宗として独立しています。昔も宗派には関係なく、いろいろな人が修行に来ていたようです。
・四天王寺高等学校、四天王寺中学校
境内に隣接しています。門のひとつが境内側にもあり、守衛さんが番しており、さらに、その門の上には、四天王像が不審者(?)を見張っていました。

四天王

・亀井不動尊
境内にある不動尊ですが、石仏の不動明王に、水をかけてお祈りするもので、まあ、よくあるタイプですが、その石仏に緑のコケがびっしり・・・

亀井不動

・にゃんこ
たまたま境内にいたのを撮影。この日は、晴れていて、昼くらいは結構ポカポカでした。

にゃんこ

01四天王寺


【清水寺】(きよみずでら)
四天王寺より、通りを挟んで、徒歩5分くらい。新西国三十三霊場客番。京都の清水寺を模して建立されたので新清水寺とも呼ばれた。四天王寺の支院。
・本尊:十一面千手観世音菩薩
本殿は、現在建設中で、社務所の2階が仮変電となっていました。2階に上がると、普通の畳の部屋で、正面にご本尊が安置されています。(写真の金色の仏像の後ろに立っているのが、ご本尊と思われます)

清水寺本尊

・玉手の滝
四天王寺金堂の下にある青竜池から流れ出る滝とされています。清水寺の大阪市内唯一の天然の滝。京都の清水寺にある音羽の滝とそっくりです。やや、ミニチュア版でしょうか。青竜池は伝説の池です。四天王寺と清水寺の間には、大通りがあり、さらに地下鉄谷町線も通っています。水源はどうなっているのでしょうか?

客番清水寺


【愛染堂】(あいぜんどう)
清水寺より徒歩5分。正式名は、勝鬘院(しょうまんいん)。四天王寺と同じ頃に聖徳太子が、あらゆる薬草を植えて、病に応じてあまねく人々に与えるようにと作られた施設だったとの事です。
・本尊:愛染明王
金堂(重要文化財)に安置され、秘仏。12月31日~1月7日、6月30~7月2日に開帳。愛染明王信仰から、「愛染堂」「愛染さん」と呼ばれています。縁結びにご利益があります。
・愛染まつり
大阪三大夏祭りの一つで、日本最古の夏祭り。6月30~7月2日。一般から選ばれた愛染娘がパレードしたりします。この期間は、多宝塔(重要文化財)も開帳されます。金堂・多宝塔は、大空襲の時、爆弾が落ちてきたが、それぞれ不発弾で焼失を免れたとの事です。

愛染堂


【鶴満寺】(かくまんじ)
地下鉄谷町線にて、四天王寺前夕陽ケ丘より天神橋筋六丁目へ。駅より徒歩10分。大通りに面して、裏はマンモス団地がそびえています。新西国三十三霊場第三番札所。正門は閉ざされており、隣接の老人ホームのいり口から、境内に入れます。
・本尊:子安観世音菩薩
境内の主な建物は、本堂と観音堂のみ。こちらも空襲で焼失しているのか、建物は比較的新しいようです。ご本尊は、名前の通り安産などのご利益があります。
・にゃんこ・・・よけ
境内の砂砂利は、猫のかっこうのトイレ。その対策として、境内の砂砂利の近くに、ビー玉を目にした猫の型が置かれています。猫よけとして効果があるそうです。

猫よけ

03鶴満寺