2020.10.2

9月最後の日
久しぶりに友だちとオンラインで話した。

この日までは苦しくても何とか踏ん張ろうと
決めて過ごした数日間。

前日はワクワクしてなかなか眠れなくて
朝起きて
準備している時からすでに楽しさが溢れてきた。


仲良くなってからずっと

どう受け取られるのかな?
ちゃんとそのまま伝わるのかな?
負担にならないかな?

そんな心配をせずに
思いつくままに話せる貴重な人。


だけど今の私は
超過敏になっていて。


どんなに私を想ってくれる優しい言葉でも
わずかなニュアンスの違いだけで

「そこじゃないし、
そういう意味でもないんだけど、、」
と善意をそのまま受け取ることができず
哀しみに飲み込まれ
説明する気力さえ奪われてしまい
1人で勝手に心に影を落としてしまう。


そんな風に友だちに対しても思ってしまうのかな
こんなややこしい心情を
分かってもらえるわけがないと
また諦めてしまうのかな

楽しみな反面
振り絞ってやっと打ち明けて
それでも伝わらなかった時の
あの絶望感を思い出して

私の内側を話すことが、怖くもあった。


だから
いつもより少しドキドキしながら電話を掛けて
いざビデオが繋がり、友だちの第一声が

「あれ?あれ???
なんか藍ちゃん、、、

見た目が
『辛い恋を経験して乗り越えたイイ女風』
みたいになってるけど、どーした???」

だったから爆笑した。
辛い恋、してないや🤣

何ならイイ女風の私はその日
オーバーオール着てましたから。
イイ女、オーバーオール着ないよね。きっと。

悲しい気持ちを少し纏っていたからかな。
それをこういう表現で表してくれるセンスも
星の数ほどある彼女の好きな所の1つ。


私がどんなに低レベルな話や
子どもっぽい愚痴や毒を吐いたとしても
なぁなぁにしたり
スルーしたり
困ったような顔もせず
もちろん否定から入ったりもせずに

話を聞いた後には必ず
それについて私に確認したり
自分の思うことを
私が好むように、じゃなく
自分の言葉で話してくれる所もうれしい。


「じゃあさ、こう言われたらどう?」

『…すごいイヤなんだけどー!!
じゃあこれは?』 

「え。めちゃくっちゃイヤだね!!
何で今それを言った???ってなるね笑」

こんな風に
わざわざ「嫌な気持ち」を感じることを
楽しんでくれる人、他にいないよ。


私自身でさえ持て余し気味の激しい感情を
簡単に転がして
気が付いたらトゲトゲが取れていて
軽くも重くもせずに
まるでかわいいもののように扱ってくれる。

私の話を聞いてくれている姿を

温度がちょうど良いなぁ
相槌もちょうど良いなぁ
どうしてこんなにも私の気持ちと
1ミリもズレないんだろう

と思いながら見てた。

それを見て感じているだけで
すでに満たされている私がいた。


私の長話を聞いたあと

「うん、うん。
考えてみたけど藍ちゃんそれはね

分からん笑」
って言うから

「まるで答えがあるかのような『間』だったね」
と笑った。

ちゃんと考えてくれたことも
こんな風に分からないことは分からないと
素直に言ってくれる所も
かわいくてとても好き。


友だちが
「こんなことを気にしたり
いちいち深く考えない人もたくさんいて
これはこれ、とすぐに切り替えられる人は
行動もできるからドンドン前に進めるんだよね」
と言った時


心の中ではっきりと

イヤだ。

と思った。


すると友だちが
「でも、、だからと言って
『鈍感』でいたいわけではないんだよね。
うまく言えないけど。」
と言った。


頭では
そうなれたらいいなぁと思っていたはずなのに

イヤだ。イヤだ。イヤだ。

気付かないフリをしないで
ないことにしないで
上手に処理しようとしないで
簡単に片付けないで

「時間が解決する」 
「分かっていても
敢えて口に出さない
敢えて聞かない」
「大人なんだから」
「空気を読んで」
「暗黙の了解」
なんて大っっ嫌い

こんな
こんなにもめんどくさい私のこと

やっぱりなくしたくない。

そう強く思った。


それをどうして
どうしてこんなにもこの人は
私の中の言葉になる前の言葉でさえも
代弁してくれるのだろう


「分かるよ。ものすごく。」

胸が詰まって
これだけしか言えなかった。


忘れたくない1日のこと。