アナウンス理論の一つに「への字イントネーション」というものがあります。(呼び方はさまざまでしょうが、私はこう呼びます)
文章の頭の音は高く、おしりに行くにつれ下がるというもの。
「赤いリンゴがあります」
a-kaの音が高く、「su」の音が一番低くなりますよね。
これが最も正確に、公平に情報が伝わるのです。
長らくアナウンサーはこの理論にのっとり、ニュース原稿を読んでいました。
しかし公共放送さんにある投書が多数寄せられたそうです。
「アナウンサーの読みが機械的、無機質すぎで伝わらない」と。
衝撃が走ったそうです。
それから数年後でしょうか、公共放送さんでは夕方のニュースにある方を起用し、人気になります。
現在ジャーナリストとして活躍する池上彰さんです。
池上さんはもともと地方記者だったそうですが、大抜擢されたそうです。
ある番組で、同期の大塚範一さんと宮本隆治さんがおっしゃっていました。
当時の上司が「彼の(池上さんの)読みを見習え」と。
池上さんがなぜ評判になったのか。
それは記者出身のため、原稿も自分でおこした(のか、自分の言葉で伝えたのか)
そのおかげで、立てるのに必要な部分を自然と立てて読むということができたのです。
おそらくそれ以降のアナウンサーの読みも変わり、現在に続いている、と僕は推察します。
「へ」は基礎的な部分ではとても大切ですが、実は伝えたい内容が真の部分までわかっていると、抑揚もイントネーションも関係なく、伝わるものは伝わるんだと思うんです。
ただし、報道はやたらに感情移入してもいけないものです。
なにごとも塩梅ですよね!
あ~、これはあくまで個人的見解ですので、あしからず!