こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
ここまで比較的暖かい日が続いていた年末年始でしたが、まさに大寒にあわせて雪がふったり、冬らしい冬を味わう毎日になりましたね。
日本の地形から、関東では大雪とならずに済んでいますが、地震のあった日本海側では、大雪にみまわれており電気や水道が復旧した地域でも、まだまだ大変な日々を余儀なくされているとのこと…なかなか気軽にボランティアに行くことは叶いませんが、それぞれの出来る方法で少しでも誰かの助けになれるように行動したいものです。

さてそのような寒い毎日でも、池上スクールの子どもたちは元気いっぱいにレッスンを頑張っています!(もしかしたら先生がいちばん寒がりかもしれません…)
カリキュラムの内容が定着し、子どもたちは自発的に「もう一歩先」に手を伸ばしながらワークに取り組むことが出来ていて、そのきらきらしたお顔は大きな伸び代と可能性を感じさせてくれ、講師もわくわくしながらスタジオに向かっています。



小さいクラスではゲーム感覚で「間違い探し」をすることがあります。
講師のお見本を見比べて、どこが違うのか、どう違うのか、などを答えるのですが、子どもたちは実によく見ていて、講師のうっかりしてしまったところを発見されることもあり、なかなかにスリリングな時間でもあります。
この間違い探しゲームは、間違いを指摘することが目的ではなく「ものをしっかり見る力」を養うために実施しています(レッスンの順番や、振り付けを覚えるためにも大切な力ですし、バレエに限らず学習や日常生活でも必要な能力です)。
もちろん講師の意図している箇所と違うところをあげる子どもたちもいますが、それはそれで「この子はこんなところを見ているのだな」と確認することも出来ます。

特にバレエでは運動性、音楽性にプラスして、正しく立つこと、ポジションやラインを磨いていくこと、人間の無意識の中に組み込まれている「美しさ」という価値観を探し出し、それを自身の心身を使って表現していくことが大切です。
時には一生懸命頑張っただけでは足りないこともあり、シビアな現実に向き合わなければならないこともあるでしょう。
近年「多様性」という名の下に「何でもあり」と思い違いをしてしまったり、お互いの「違い」をきちんと認識しないまま「お互いを認め合いましょう」と放任してしまう流れもなくはない…「みんなちがってみんないい」という金子みすゞの詩は、それぞれの良さやそれぞれの特性についてへのメッセージであり、より良く在るために努力をすることを投げ出して良いということではないように思います。

子どもたちが楽しみながら自然とバレエを通じて心身を健やかに育んでいけるよう、そしてバレエが子どもたちの成長の一助となれるよう、より良いレッスンを手渡していけたらと思います。(木村)