こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

みなとシティバレエ団附属池上バレエスクールでも、1月5日から2024年のレッスンが始まりました。
小学校や中学校は連休明けから新学期の始まるところが多いと聞いておりますが、バレエの稽古初めが2024年のスタートダッシュの一助になれば幸いです。



冬休み中に帰省されたり、旅行に行かれたお家も多く、週末のクラスでは生徒さんの人数は気持ち少なめ…ですが、当日レッスンに参加された生徒の皆さんは、休み明けとは思えないくらいよく頑張りました!
思い返せばどの生徒さんも、レッスンを始めたばかりの頃は、すぐに疲れてしまうような印象がありましたが、学期ごとに体力や集中力(心の体力)がついてきており、その都度、講師たちは嬉しい驚きに出会うことが出来ます。

この体力というものはなかなかに手強くて、どんなにその向上の仕組みを知っていても、実際に動かないことには身に付けることが出来ないのです。
AIが発達して人間の代わりにものを考えるようになっても、バーチャルリアリティの世界で(実際には無くても)本当にあるかのように見聞き出来ても、体力だけは「自分自身で」実際に努力して身につけるしかありません。
そして身体の小さい子どものうちは、また心身の成長に大きなエネルギーを使う子どものうちは、エネルギー切れになることも往々にしてあることですし、体力が落ちている時に気力だけで無理やり頑張れるほどの経験値や事の処し方を子どもたちは持っていません。

そんな時に子どもたちの状況を無視して頑張らせるのではなく、また子どもたちを心配し過ぎてやらせないのでもなく、子どもたちが持っている可能性をしっかり見越して、プッシュしたり見守ったり、時には手を繋いで伴走することが大人の役割だと考えています。
難しいのはその判断基準が、大人の側の過去の経験になってしまうと、本来的子どもたちが持っている可能性に蓋をしてしまいかねないということと、逆に大人が自分の願望を背負わせ過ぎてあまりにも果てしのないレールを引き過ぎてしまうことにあります。
あくまでも「現場」は子どもたち自身であることを忘れずに、しっかりと「当事者」である子どもたちの成長にとって必要なことを、バレエのレッスンを通して手渡していきたいと思います。

ここから1年間、一緒に成長出来るように頑張ってまいりましょう!(木村)