こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

いよいよ年内のレッスンも残すところあと1回となりました。
1年があっという間なのは大人の感覚なのかもしれませんが、生徒のみなさんの成長を見ていると、やはり1日1日の大切さや時間の経過のはやさが感じられます。

毎回のレッスンでも、単に「レッスンのワークをする」というだけではなくて、生徒のみなさんひとりひとりの人間的な成長のために、バレエのレッスンがどのようにお役に立てるのか、しっかりと考えて、レッスンを手渡していかなくては!と、いつも頭をフル回転させて、経験値の引出しと、その場その時にしか作り出せない(それは次回への経験値となるのですが)「ライヴ」で生まれるセッションのようなやり取りでレッスンを進めております。

バレエのレッスンでバレエのワークだけを決められた通り、言われた通りに繰り返しているだけでは「つまらない」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、そのレッスンのワークを通じて、音楽とともに身体を動かすことを楽しむだけではなくて、「ちょっと難しいな…」「出来るかな…?」と思うようなことにチャレンジしたり、こつこつと取り組むことによって、物事への向き合い方や、課題への取り組む楽しさ、課題を乗り越え「出来た!」と思える喜びなどを身に付けてもらえたら、と思います。

「バレエで立つ」はみなとシティバレエ団附属バレエスクールの大きな目標のひとつですが、これには「バレエを通じて自立(自律)出来る人になる」ということも含まれています。

確かに使ったお道具のお片付けなど、作業の効率を考えれば大人がやってしまった方が早いこともあるかと思いますし、子どもたちのこれまでの人生経験では考えのおよぶ範囲や深さなどに限りがあるのは当たり前のことです。



ですが、だからといって大人が先回りをして子どもたちから作業やお仕事を取り上げてしまったり、考える時間や、発言するチャンスを逃してしまっては、どれだけバレエが上手になったとしても、人間的に成長したことにはなりません。

子どもたちの持つ「伸び代」や「可能性」をどれだけ潰さずに、発揮出来るようにするか、もしその出口がふさがっているのであれば、どうやって解放するのか、どのようなサポートやあとおし、声かけや、時には受容で生徒のみなさんが様々なことに取り組んだり、トライしたり、時には戦っていけるのか…これを考え、実施していくことが「先生」の一番大きなお仕事であると考えています。

新年度に進級する学年別や年齢の生徒さんがいるので、通常のカリキュラムであっても、当然「その先」または「数年先」を見越してレッスンを実施しているので、やりたいこと、やらなければいけないことはたくさんありますが、それでも「バレエで立つ」ことの出来る火とになるように、しっかりと手間と時間をかけて子どもたちと歩んで行きたいとおもいます。



急に真冬日の寒さがやって来ましたから、どうぞ3つの首(首、手首、足首)を冷やさないようにして、元気にレッスンにいらしてくださいね!
池上校ではエアコン2台で温度を調節しておりますが、防寒対策が必要な方は「薄くて、ピタッとしていて、着脱がしやすいもの」であれば、身体があたたまるまで着用していて大丈夫てす。
安全面から、必ず着用の前に担当講師へ着用可能なものかどうかのご確認をお願いいたします。(木村)