こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
あと1週間と少しで新年をむかえますが、そのようなキラキラした時でもバレエのレッスンではこつこつと基礎レッスンに励む日々が続きます。
木村が子どもの頃に比べ、稽古場内のお約束事やマナーが柔らかくなったのか、ハロウィンやクリスマス、イースターなどのイベントがあると、それに合わせたレッスンを行うお教室やスクールが多くなりました。
もちろんみんなと楽しむ時間は大切ですし、そのイベントにまつわるお話を聞いたり、体験をすることで心が豊かな人になってほしいとも思います。
ですが、レッスンへのモチベーションがイベントごとに由来してしまうと、自身の課題への取り組みや、物事の達成による喜びが薄れてしまうようにも感じ、その点においては危機感も覚えています。
そのような中、池上校の生徒の皆さんは日々それぞれの取り組みと、それぞれの成長をしっかりと体現していて、とても嬉しく思いますし、頼もしくも思います。
先日、そのような頼りがいの出てきた生徒さんの中から、少しお姉さんの3人にお見本をお願いすることにしました。
その日の3人はそれぞれが「何に気をつけたら良いか」を考え、お見本としてとても素敵にカリキュラムのワークを実施してくれ、小さい生徒さんにとっても大きな刺激となったかと思います。
レッスンは子どもたちにとって楽しいものであることが、入り口としてとても大切ですが、楽しいだけではバレエという芸術的実技の技能習得には繋がりません。
楽しいという気持ちをエネルギーにして、少し難しいことにもトライし、それらに真剣に向き合う時間に新しい楽しさを感じ、また自分の課題を達成することで得られる喜びを知っていくことが大切なのではないでしょうか?
子どもたちがゆっくり時間をかけてでも、そのような体験を積み上げていけるよう、より良いレッスンを手渡していけたらと思います。(木村)