こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

突然ですがみなさんは「ロンデジャンブアテールアンドゥオール」という言葉を聞いたことがありますか?
まるで魔法の呪文みたい!と思われた方もいることでしょう。

これは実際には中点をつけて「ロン・デ・ジャンブ・ア・テール・アン・ドゥオール」と言い、フランス語のスペルでは「Rond de jambe a terre en dehors」と書きます。
rondは円を描く、jambeは脚(足先のことはピエpiedと言います)、terreは地面、dehorsは外側に、という意味です。その他、deやaやenは英語のwithやon、towardなどにあたります。

ここまでくると「ロンデジャンブアテールアンドゥオール」という魔法の言葉が、バレエの動きの名前だということが想像出来るのではないでしょうか?
先程の意味を繋げると「地面の上に、外側に向かって、脚で円を描く」となります。

プレエレメンタリークラス以上のみなさんは、ぜひレッスンで習ったワークをやってみてくださいね!

「ロン・デ・ジャンブ・ア・テール・アン・ドゥオール」基本の動きは、自分の前方に脚を伸ばし、そこから横、そして自分の後ろへと半円を描くように回していくものになります。
というわけで、バレエのワークの名前は動きの説明をしているものが多く、これら名前を覚えて理解しておけば、まずは動きを間違えることはありません。

そして、バレエを習ったことのない人の中にも、この脚の動きから「あるもの」を想像出来た方がいらっしゃるかもしれません。

その「あるもの」とはなんでしょう?

答えは「コンパス」です。
コンパスも円を描く道具で、2本の脚をもち、片方は動かないで軸となり、片方には鉛筆が付いていて、円を描くことが出来ますね。

コンパスで円を描いたことある人は経験があるかと思いますが、軸の側がしっかりしていないと、円の真ん中がぶれてしまって、正しく円が描けませんし、鉛筆側の足ががたがたしてしまっては、やはり正しく円が描けません。

バレエのワークでも同じように軸脚と動く脚がしっかりとしていることできれいな円を描くことが出来、またそのワークを行うことで股関節の可動域(柔軟性と筋力のバランスが大事!)や、軸脚の強さ、また脚の動きに負けない上半身を身に付けることが出来ます。

どうぞみなさん、バレエワークの名前を覚えて、意味を理解して、しっかりとレッスンに取り組んでみてくださいね!(木村)