こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

さる8月9日(水)にみなとシティバレエ団附属バレエスクールの合同発表会が開催されました。
会場は歌舞伎でも有名な浅草公会堂!歴史ある舞台の力を借りて総勢160名超えの発表会となりました。

第5回を数えるバレエスクールの発表会ですが、昨年の初夏にレッスンをスタートさせた池上校では初めての発表会であり、初めてのパフォーマンスとなりました。

子どもたちの初めてのお披露目の場が、いきなりの大舞台で、「大きな舞台が怖くて出られなかったら…」、「舞台袖は暗いから泣いてしまう子がいたら…」、「長い時間大勢の先生方や他のスクールのお友だちと過ごせるかな」など、正直なところ心配の種は考えれば考えるほど、次から次へと湧いてきていました。

特に本番当日、木村は正面玄関にて生徒の皆さんのチェックインから始まり、開演時には観客の皆さまのお出迎え、そして終演後に生徒の皆さんをひとりひとり保護者のお手元に送り届けるところまで、ひっきりなしのお役目があり、四六時中生徒の皆さんに付き添うことがかなわないため、はらはらどきどきし続けていました。

ですが、メイクや個人写真の撮影などのためにロビーを行き来する生徒の皆さんは、楽屋を担当してくださっているお手伝いの先生方に引率されながら、「あ!みなこせんせ~い!」と元気よくにこにこと手を振ってくれ、改めて子どもたちの子どもらしい様子に拍子抜けしたり、またゲネプロ(お衣裳をつけ、メイクをした状態でのリハーサル)と本番の間の休憩時間に楽屋を覗いてみると、池上校の生徒の皆さんはそれぞれにお弁当を頬張って、楽しそうに過ごしていて、その点も、その子どもらしさにほっとしたり。

ただ、小さい生徒さんはこれだけ長い時間を保護者の方から離れて過ごすことはこれまで無かったと思いますから、夕方近くなって少し気弱になったり、さみしくなってしまうのは当たり前のことです。

ですが、木村のとなりに座ってお弁当を見せてくれたり、お菓子の説明を色々としてくれているうちに、どの生徒さんにもにこにことポジティブなエネルギーがチャージされていき、「先生、受付に戻るけど大丈夫かな?」と聞いた時には「だいじょうぶ!せんせい、いってらっしゃーい」とあっさりしたものでした。

「舞台には魔物が棲む」と言われ、「舞台は生物(なまもの)」なので、終演するまでは何があるか分からないですし、何が起きてもおかしくはありませんから、まずは生徒の皆さんが安心安全に舞台袖から出発し、舞台袖に帰って来られれば…と思いながら開演の時間を迎え、そしてあっという間の終演となりました。

初舞台の子どもたちには、初舞台らしいハプニングもありましたが、これが次回、次々回の発表会で「あの時はあんなに小さかったのに…!」と、その時を懐かしく、また微笑ましく思い出すことの出来るよう、またここから生徒の皆さんと一歩ずつ進んで行きたいと思いを新たにしています。

最後になりましたが、保護者の皆さまには、日頃より池上校のレッスンや活動にご理解とご協力を賜り、また今回の発表会ではご心配もあったであろう中、お子さまを送り出してくださり、本当にありがとうございました!

チェックアウトの時のほっとした子どもたちの様子に、改めて舞台の大変さを感じましたが、それを上回る子どもたちの可能性や精神力もしっかりと目の当たりにすることが出来、その点でも発表会の影響や効果の大きさを感じた1日となりました。

これからも生徒の皆さんと日々のレッスンに向き合いながら、子どもたちひとりひとりが自分のペースで成長して行くことが出来るよう、丁寧なクラスをお届けしてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(木村)