こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

発表会まで2週間をきり、みなとシティバレエ団附属バレエスクールでは、それぞれのお教室で衣裳合わせが行われています。
レッスン風景をご覧いただく「エチュード」は、稽古着であるレオタードを着用しますが、「子どもの夢」ではそれぞれの踊りに役柄(キャラクター)があるので、その役に合わせたお衣裳を身に付けます。
ちなみに池上バレエスクールでは、兵隊さんのマーチをイメージした踊りを担当していますので、お楽しみに!

開校してまだ1年と少しの池上バレエスクールでは、発表会への出演そのものが初めてですし、バレエのお衣裳を着るという体験が初めてという生徒さんがほとんどなのではないでしょうか。
浜松町や三田スクールでクラスを担当されているれいか先生にもお手伝いいただき、お衣裳を着てみる生徒のみなさんのお顔はきらきらと輝き、嬉しい気持ちや、わくわくする気持ちが自然と伝わってきました。

そして、実際に踊ってみて、お衣裳に動きにくい所はないかをチェックする時間には、いつも以上に元気いっぱいに課題に取り組む生徒のみなさんの姿を見て、改めてお衣裳のちからを感じました。

木村自身も沢山のお衣裳に支えられてきました。特に自分自身のためにオーダーメイドで作っていただいたお衣裳や、憧れの先生方や先輩方が着ていらっしゃった(映像でしか観たことはありませんが)お衣裳を着せていただいた時には、身が引き締まる思いがしましたし、またそのお衣裳を着ることで、より自分がその役柄になれるように感じたものです。
生徒のみなさんにもぜひお衣裳のちからを感じて、元気いっぱいに本番の舞台で踊って欲しいと思います。

その一方で、お衣裳はとても繊細に出来ていますから、その取り扱いには注意が必要です。
日常的に着るお洋服とは異なり、水に弱くて、気軽にお洗濯が出来ない布で出来ているお衣裳が多いので、お衣裳を着たらお水を飲む時には、タオルやショールなどエプロンや前掛けになるものでカバーをし、お茶やジュースなどの色がついている飲み物は控えた方が良いでしょう。
また、スパンコールやレースなどの繊細な飾りが付いているお衣裳もありますから、無意識に触っていじってしまったり、どこかに引っかけてしまわないように、立ち居振る舞いにも気を配りましょう。

舞台に立つということは、ただスポットライトを浴びて楽しく踊るだけでなく、様々なマナーやルールを守りながら、より良い立ち居振る舞いを心がけていくことも大切です。
舞台経験を通じて、生徒のみなさんが小さなバレエダンサーとして成長していくことを願います。(木村)