こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

例年よりも季節の進みがはやく、すでに夏日を記録している地域も出て来ていますね。

ゴールデンウィークがあけて、月曜日からフルタイムで頑張った子どもたちの中には、突然スイッチが切れたように心身の調子を崩したり、特に思い当たる節が無いのに元気がない…という人もいるかもしれません。
そのような時は、まずしっかりと睡眠をとること、そしてリラックス出来る時間や空間を一日の中に必ず作ることが大切です。

心も筋肉と同じで適度な刺激を受けることで、少しずつ強くなっていきますし、強い身体が様々なパフォーマンスを可能にするだけでなく、人助けを出来るように、強い心を持つ人は多くの人たちを支え、助け、共に歩むことが出来るようになることでしょう。

ですが、休養を挟まずにトレーニングをすれば、身体を壊してしまいますし、必要な栄養が無ければ、そもそも筋肉が育たないのと同じように、どれだけ心を強く育てようと思っても、刺激と休養と栄養のバランスが整っていなければ、表面的に強くなれたとしても、どこかで必ず崩れてしまいますし、それを取り繕おうと無理をしたり、虚勢をはることで、自身の心を不健康にするだけでなく、周囲にいる人々にとっても良い状態とは言えません。

これは大人にも言えることで、どれだけ正しく毎日を送ろうとも、どれだけ効率的にお仕事を進めようとも、気付かないうちに自身の心を不健康にしたり、歪めたりしてしまってはもともこもありません。
そして最も良くないのは、そのような状態にあるのに、バランスの崩れた状態を「見ないことにして」、自分にも周囲にも力任せに日々を送ることを強いるようになってしまうことです。
心身の健康を整え、強く、優しく、毎日を送ることが出来るように心がけていきましょう。

さて、池上のお稽古場では毎週、子どもたちの成長にびっくりする出来事が続いています。



半月前までは出来なかったスキップが出来るようになっていたり、小さいお友達に教えてあげる様子が見られたり、感情的に反応していたのが言葉で状況を説明出来るようになっていたり…
バレエのワークには直接関係がない、と思われるかもこともあるかもしれませんが、実はプレゴールデンエイジに入るまでに、どれだけこの部分を耕して整えておけるかがとても大切で、それはバレエのワークが出来る以上に重要なことでもあります。

その部分が安定することで、心身が著しい成長を遂げるゴールデンエイジに自身の中の齟齬や違和感、不安定さを自然に中和したり、調整したりして、スムーズな技術面を向上させたり、感性を深めていくことが期待出来ます。

その部分を無視して、子どもたちに技術を刷り込んだり、感情の起伏を押さえ込ませるのは、かつて身寄りのない子どもたちが生活をしていくために「角兵衛獅子」の親方に預けられ、時に厳しい修行を強要されたことと変わりがなくなってしまいます。
もちろんそのパフォーマンスは、多くの人々に驚きや歓心を呼び起こし、生活の糧とすることが出来たかもしれませんが、果たしてそれは子どもたちの人生を考えた時に「本当の幸せ」と言えるのかどうか…

みなとシティバレエ団附属バレエスクールでは、バレエを通じて、子どもたちや子どもたちを取り巻く環境、そして芸術との関わり方がより良いものになるような事業をお届けしていきたいと考えております。(木村)

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