こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
ゴールデンウィーク、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
スクール在籍の生徒さんの中にはレッスンが休講となる人もいるかと思いますが、レッスンの復習や外遊び、トレーニングなど、お家で出来ることに取り組んでみてくださいね!

さて、本日の題名である「集中力」ですが、皆さんの集中力はどのくらい継続出来ると思いますか?
小学校の授業は45~50分、中学校や高校の授業は50~60分、大学の授業は90~120分ということを考えると「1時間くらい?」という答えがお送り出てきそうですが、純粋な集中力は実はもっともっと短い時間しか継続出来ないことが分かっています。



幼児教育に関わる人たちの間では定説となっていますが、特に幼児期は「年齢+1分」と言われていますから、3才なら4分、4才なら5分、6才なら7分…が、集中力の継続時間ということになります。
これを聞いてびっくりする保護者の方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも大人でも集中して何かの作業に当たっている間にも、あくびをしたり、スマホを見たり、お手洗いに行ったり、ちょっとお茶を飲んだり、窓の外を見たりしていませんか?
集中力イコール仕事量や仕事の成果と考えてしまうと「あら?」となってしまうかもしれませんが、作業の途中でそのような「ちょこちょこ」をすることで、脳が停滞することを防いでくれていることを考えれば、それらは仕事量をこなすためには必要なものなのかもしれません。

大人の考える仕事量や仕事の成果と、子どもたちの集中力や達成感はその性質が少し違う場合があることをきちんと理解した上で、子どもたちの学びをサポートしていく必要があります。

ではどうやって子どもたちの集中力を育てて行けば良いでしょうか?

まずは「興味、関心のある事柄に十分に取り組む」ことが大切です。生活のサイクルを考えると食事やお風呂、幼稚園や小学校へ行く時間、などタイムリミットが1日の中に沢山ありますが、あまりに大人の考える生活サイクルに合わせて子どもたちを操作してしまうと、子どもたちの集中力はか弱いものになってしまいがちです。ゆとりのあるスケジューリングで子どもたちの取り組みに十分に時間を確保出来ると良いですね。

そして「余計な声がけをしない」ことも集中力を育てる時に大切なことです。何かに一生懸命取り組んでいる子どもたちを見て、大人は励ますつもりで「すごいね!」とか「なに描いてるの?」と口を挟んでしまうことがありますが、この声がけが子どもたちの集中力を途切れさせてしまうこともあるので、何かに夢中になっている時にはある程度距離をおいて見まもりに徹することが有効です。

また子どもたちに集中力(または集中した状態)を強要することも、子どもたちの自発的なエネルギーを奪ってしまいますし、また「集中して!」とか「集中力がない」という声がけが繰り返されると、たとえ「集中力」が何なのか理解していなくても、子どもたちの心の中には「自分には集中力がないんだ…」という自己否定的な自分像が出来てしまうので、物事に取り組む際の声がけには注意が必要ですね。

バレエのレッスンでも、上記のようなポイントをきちんとおさえた指導のプロが子どもたちとともにより良いクラスを実施することが大切ですから、池上バレエスクールでもより良いレッスンを提供出来るように、これからも精進してまいります。(木村)

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