こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

あたたかくなってきたと同時に花粉症の度合いも急激に強まり、目のかゆみやくしゃみ、鼻水などに悩まされている方も多いのではないでしょうか?
スギの花粉、ヒノキの花粉に反応する木村も、例にもれず目を擦る毎日ですが、大人以上に花粉症の子どもたちの様子が辛そうですね。
花粉症に限らず、年々アレルギー症状があらわれているお子さんが増えているように思いますが、これは「誰が悪い」と出来るものではありませんし、何よりもその症状をおしてまでワークを徹底することは、子どもたちの心身にとってより良い選択とは言えません。
どうぞ心配なことがあれば、各クラスの講師にお知らせくださいね。

もちろんお稽古場に来たからには、お家にいる時のようにするわけにはいきませんし、けじめをつけること、同じクラスのお友だちと時には協力し、時には競争をしながら頑張ることも大切です。
ですが、その症状への理解や共感がゼロとなってしまっては、子どもたちの心の中に大人への信頼感への翳りが出てきてしまいます。
立場や関係性によるコミュニケーションの差異は少なからずありますが、何よりも人間と人間の間を繋ぎ、結ぶのは信頼感、お互いへのリスペクト、そして共感ですから、レッスンの中でもけじめや厳しさの中にも、あたたかいコミュニケーションの経験も積んでいけるようなクラスを手渡してまいります。



本日のタイトル「めがねはずるい?」は、目的と手段についてのお話です。
木村は小学生の頃からレッスンではコンタクトを使用していますが、身体を動かしたりしない時にはめがねを使っています。
なぜめがねをしたり、コンタクトをつけるのでしょうか?と訊くまでもなく、ものをよく見るために着用するめがねやコンタクトですが、それらをつける人は果たして「ずるい」のでしょうか?もし「ずるい」とするならば、その理由は何でしょう。
みんなと違うからでしょうか?
他の人が持ってこない、使わないものを持ってきたり使うからでしょうか?
その前に改めて「なぜめがねをかけたり、コンタクトをつけるのか」を考えてみましょう。
もし見え方に支障があれば、本人が黒板や教科書を見辛くて困るだけでなく、そのことによって授業の進行が遅れたり、他の人も困ってしまう場合が出てきます。
そのような問題を解消するためにも、めがねやコンタクトを使用しますし、学校の方からも着用をおすすめするわけです。

これは学校に限ったことではなく、例えばバレエのレッスンでも同じことが言えます。
一定のカリキュラムや目標が定められているクラスレッスンですが、画一的なクラスを目指せば目指すほど、その中で発生する課題や支障の部分をクリアするための、めがねやコンタクトのようなものが必要です。
それが「えこひいき」や「特別扱い」になってしまってはいけませんが、必要な人に必要なものが行き届くことで、目指す大きなゴールや目標を達成出来るのであれば、講師が「何が、どのくらい、誰に必要なのか?」を考え、判断し、責任感と胆力をもって手渡していくことが出来れば、より良いレッスンを作り上げることが出来るのではないかと思います。(木村)



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