こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
関東でも最低気温がマイナスになるほどの寒さが続いていますが、ふとした時に春の兆しや香りを感じることがあって「冬来たりなば春遠からじ」を体感しています。
それでも幼稚園や保育園では胃腸炎が流行り、小学校では学級閉鎖もちらほら見受けられますから、どうぞあたたかくしてお過ごしくださいね。
体調不良で2回ほどレッスンをお休みしていた生徒さんには心身の様子を見ながらワークを手渡していきます。
これまでも何度か書いてきましたが「バレエを教えるだけなら誰でも出来る」のですが、それではどれほど先生のお見本が美しくても、バレエについての知識があっても、指導方法が完璧であっても、矢印は一方通行になってしまいます。
特に小さい子どもたちや、バレエを始めたばかりの生徒さんにとって、バレエはイメージの中にあるものですし、レッスンで行うワークも「実学」として実感するまでには距離があります。
ですからレッスンにおいて、大人はバレエというゴールを見失うことなく、それでいながらバレエのワークを実施することだけに執着しないように心がけています。
だからこそ、子どもたちは多少眠かったり、疲れていたり、ご機嫌斜めの状態でスタジオにくることがあっても、スイッチを切り替えたり、徐々にギアチェンジをしたりして最終的にはレッスンを頑張ることが出来るのではないでしょうか。
もちろんスタジオはものを習う場所であって、くつろぎや癒し、安心感が大前提の「家庭」ではありませんから、フォローしきれない部分や、あえてフォローをしない部分はありますし、講師の側から線引きをすることもあります。
ですが、それは双方向の矢印を無くすことではなく、責任をもって手渡し、受け止めるための姿勢でもあるのです。(木村)
