くこんにちは、池上校講師の木村美那子です。

昨今、頻出するキーワードとしてよく耳にする「自己肯定感」、そしてそれを生み出す「達成感」や「スモールステップ」や「成功体験」などという言葉ですが、本来、子どもたちの健やかな心身の成長のためにあるはずのものが、だんだんとその解釈が「大人の都合」に寄り始めていないだろうか?と感じています。

子どもたちの学びは、そもそも本人たちの興味関心というアンテナに「何か」が引っ掛かったところから始まります。

そして、その「何か」が何なのかを知りたい!、自分の手で掴みたい!、それを自分のものにして、実行したり、作り出したりしたい!という欲求に対して、方法や段取りを学んだり身に付けたりしていくのです。

その工程の途中で、難しいことがあったり、出来ないことがかったり、新たな疑問が出てきたりして、「自分に足りないこと」に直面することも必ず出てきますが、それこそが「伸び代」となって、そこにまた根気よく向き合っていくことで、次の一歩を踏み出すための道がひらかれていくのではないでしょうか?





子どもたちの一歩一歩はあくまでも「子どもたち自身のもの」であるはずなのですが、それを大人が「大人の都合」でその歩幅を決めて「スモールステップ」と呼び、子どもたちにその通りに歩ませることを(言葉にはしなくても)押し付け、そしてそれが達成出来た時には「大人の達成感」を子どもたちに共感させようとしていないか…

もちろん「バレエスクール」や「学習塾」など、何かを習得する目的の「場」にあっては、その目的の専門性や取り組みの成果への期待が前提にある場合、「方法」のひとつとしてセクションの配分やペースの管理、そしてそれらを子どもたちとスムーズに実施していくためのノウハウなどが必要になりますが、それらはあくまでも「子どもたち自身」をサポートするためのものでしかありません。



特に「バレエ」という心身の成長や成熟がともなわなければ本来は成り立たない「芸術」という分野において、目の前の課題に丁寧に取り組む姿勢も大切ではありますが、そのゴールははるか彼方にあるということを忘れず、子どもたち自身の成長の中で醸されていく宝物を「大人の都合」で損なうことのないように気を付けながら、子どもたち自身が感じた「先生!今、出来たよ!」という喜びや達成感に共感しながら、必要な指導やサポートをしていけるように心がけています。(木村)

無料体験レッスンお申し込みはこちら




池上バレエスクール公式ホームページ


本校 三田バレエスクール


みなとシティバレエ団

Academy of Minato city ballet