こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
今日はプレエレメンタリークラスに振替の生徒さんが参加してのレッスンとなりました。
小学1年生で少しだけお姉さんですが、お互いに楽しく、また刺激を受けながらレッスンに取り組んでいる様子でした。
「習い事」というと「習う」「教わる」というような、受け身なイメージがありますが、物事を学ぶ時に受け身の姿勢だけでいては、どんなに良い先生についても、どんなにレッスンの回数を増やしても、得られるものは少ないのではないかと思います。
もともと人間は「正しいことを知りたい」「正しいことをしたい」と思う生き物ですから、正しくスイッチを入れることさえ出来れば、(その成果の如何に関わらず)自発的な姿勢をもって物事に向き合えるのではないでしょうか?
それは「自分の番」でない時にもしっかりあらわれていて、先生のお見本を見ることも、自発的な姿勢で行えば、そのお見本の中からたくさんのヒントや情報を得ることが出来ます。
逆に指導する立場で言えば、一度にたくさんの情報を伝えたくなると、お見本を見せながら、ワークの順番を伝えながら、気を付けるポイントについて話す…と盛り沢山にしたくなってしまいますが、それは子どもたちの情報処理能力のレベルやオペレーションにとって「重すぎる情報量」となってしまいますし、その多すぎる情報量によって思考がストップしてしまう、つまり「受け身の姿勢」になってしまうこともあります。
ですから、先の記事でもお伝えしたようにお見本を見せる際には、その年齢に適した速度にまで動きのスピードを落とし、音楽や説明などの情報をカットして、純粋に「動きそのもの」を観察することに集中します。
これは一見時間がかかってしまいそうですが、たくさんの情報で塗り固められて「一時的に」「出来たように見える」ような受け身な人にならないために大切なオペレーションであると考えています。
「楽しい!」から始まるバレエのレッスンも、だんだんと「もっと知りたい」「もっとやってみたい」という気持ちが育ってきて、そこから自発的な姿勢での学びが自然と進んでいくように、講師たちはタイミングをはかり、声をかけ、手を差しのべてサポートしてまいります。(木村)