こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
池上校の土曜日クラスには、2つのベビークラスがありますが、基本的に同じカリキュラムで進めていくこれらのクラスでも、その日の子どもたちの状態を見て、実施する内容の順番を変えたり、強度や回数を調整しています。
時には、レッスンを中断してお話をすることもありますし、先の記事にもあげたように「待つ」ことに時間を費やすこともあります。
ベビークラスでは子どもたちに「バレエって楽しい」と感じてもらうことだけでなく、課題に正面から取り組むことや、目標を達成したり、自身の成長に気付いて、自己肯定感を自ら高めることが大きな目的となっています。
ですから、このクラスでは「バレエを教える」以前に、そして「何を教えるか」以上に「どのように教えるか」がとても大切になってきます。
そして子どもたちに「教える」だけでなく、それ以上に「伝えること」や、逆に子どもたちのお話を「聞く」ことも必要になり、その「相互的」なやりとりは「レッスン」か「コミュニケーション」の一部であることを改めて実感するのです。
もちろん各クラスのカリキュラムや達成目標、進級のための出来栄えも「バレエを学ぶ<場>」である以上は絶対に必要ですし、そこにたどり着けるように私たち講師はクラスを実施していくわけですが、それが「大人の都合」や「一方通行」なものにならないように細心の注意を払っています。
例えばレッスンをお薬やサプリメントとして考えてみましょう。どれほど身体に良いからと言って、本人の体質に合わない成分を投与したり、その反応を確認せずに投与を続けたのでは、症状の改善や体調の向上に繋がらず、逆に悪化させてしまうかもしれません。
ですから、常に「現場」である子どもたちを見つめ、見守り、必要な時に、必要なものを手渡せるように心がけてまいります。(木村)