こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

8月から池上校では「毎月のお手紙」を配布することになりました。
これまでこちらで書いていたトピックスを、再度取り上げたり、より分かりやすくお伝えしたり、新しい情報を書き加えたりしていきますので、併せてお読みいただければと思います。

8月のお手紙と関連して、今回の記事は「心を整える」ことについてお話してまいります。

「心を整える」というと、瞑想や座禅、そして悟りをひらくことなどを想像する人もいるかもしれませんが、今回お話するのは「頑張りスイッチ」と「穏やかスイッチ」をバランスよく使いこなして「心を整える」ことです。
これは、難しいテクニックも修行も必要ありませんから、どうぞみなさん、下記の文章を読んで今日から試してみてくださいね!
もちろん魔法のようにぱぱっと変身出来るわけではなく、毎日の積み重ねによって少しずつ良くなっていくものなので、こつこつと取り組みましょう。

みなさんは「幸せホルモン」という言葉を聞いたことがありますか?



これは「ドーパミン」、「オキシトシン」、「セロトニン」の3つに代表されるもので、それぞれ「頑張りをスピードアップする」、「穏やかな幸せを感じる」、「気持ちを調整する」という性質があります。
では、この「幸せホルモン」はどうやって生み出されるのでしょう?そしてどのようにコントロールするのでしょうか?

まずは頑張りスイッチとも言える「ドーパミン」から紹介しましょう。
ドーパミンは頑張る気持ちを後押ししてくれるだけでなく、その頑張るという行動そのものに対して心地よさを感じさせたり、それによって出来た成果にもより嬉しさを感じさせるホルモンです。
ということは、頑張れば頑張るほどわくわくしてきて、もっと頑張りたくなるホルモンだと言えますから、小さな目標を立てて、それをクリアしていくことでますますドーパミンが分泌される仕組みだと分かりますね。
もちろん、課題などに取り組む場合、はじめのうちは嫌々やっていることもあるかもしれませんが、やっているうちに一生懸命になれるはずなので、気持ちの上がる音楽を流しながら頑張ってみてください。
また、ドーパミンを分泌を助けるにはたんぱく質の摂取も大切ですので、お肉やお魚、豆製品などを積極的に食べましょう。

頑張りスイッチが入りっぱなしの状態は、車の運転で言えば、アクセルを踏み続けているのと同じことです。スピードのコントロールが出来ずに、フルスピードで事故を起こせば、その被害も大きくなることは簡単に想像出来ますね。
そのアクセルをゆるめたり、ブレーキをかけてくれるのが「オキシトシン」と「セロトニン」です。

「オキシトシン」は「愛情ホルモン」、「ハッピーホルモン」とも呼ばれていることから分かるように、スキンシップやコミュニケーションを通じて分泌されます。
そして「ありがとう」と口に出して言ったり、誰かに親切にすることでも分泌されるので、お家の方へ感謝の気持ちを伝えたり、お手伝いをすることも大切ですね!(ちなみにそれらの行動によって免疫力も高まるとか…ぜひご家庭でも積極的に試してみてください。)
食べ物で言えば、ビタミンCとビタミンD、そしてマグネシウムの摂取でオキシトシンの分泌を促すので、フルーツや卵を食べると良いかもしれません。

そして「セロトニン」はオキシトシンと似ていますが、オキシトシンが優しいピンク色だとしたら、セロトニンはクリーム色や優しい薄緑のイメージかもしれません。
※ここまで書いてきて、脳科学者の有田秀穂氏が「三大神経伝達物質」を「青(ネガティブ)のノルアドレナリン」、「赤(ポジティブ)のドーパミン」、「緑のセロトニン」とに分けて、光の三原色のように「心の三原色」と言い表していたことを知りました。
こちらはドーパミンと、緊張物質のノルアドレナリン(神経伝達物質)・アドレナリン(ホルモン)とのバランスを整えるように働き、「安心のホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンは太陽の光を浴びることや、軽い運動で分泌され、それらは睡眠を司る「メラトニン」というホルモンのもとにもなりますから、「生活を整えるホルモン」であると言えるかもしれませんね。

今の時代、成果にばかり気を取られてあくせくとしてしまいがちですが、ホルモンバランスを整えて、心を整えることで、頑張る時にはしっかり頑張り、休むときには穏やかに休む、というバランスの取れた生活を送ることが大切です。
どうぞ、夏休みの間にお試しください。(木村)

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