こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
夏休みが始まり、早速体調を崩している人を見かけます。
ここまでの疲れを丁寧に取り除きつつ、生活のペースを大幅に変えるようなことはせずに、規則正しい毎日を送りましょうね。
7月23日のレッスンでは1クラスが休講となったので、その時間を自分の基礎レッスンに充てました。
自分の身体の声に耳を傾けながら、より良いバレエを求め、その正解に向かって自分を向上させていく時間が、木村は大好きです。
もちろんそれは思い通りにいくことばかりではありませんが、その思い通りにいかないことに腹を立てずに、物事に向き合えるのか、取り組めるのか…そういった意味では、レッスンは、身体のトレーニングだけでなく、精神的なセラピーとも言えるのかもしれませんね。
小さい生徒さんにとっては、じっとバーに掴まっている時間を退屈に感じることもあるでしょうし、正解・不正確のはっきりするワークばかりなので、プレッシャーに思うこともあるかもしれません。
その辺りが、どんなフォームでも速く走れれば良い、点数が入れば良い、チームが勝てれば良い、というスポーツと異なる点かもしれません。
どんなに足が高く上がっても、ポジションが正しくなければ成立しませんし、物語バレエであればその足の高さが役に合っていなければ、ただの「足上げ大会」になってしまいます。
また、そもそもその振り付けは点数のためではなく、チームの勝利のためでもなく、バレエという芸術のため、そして物語や作品を客席の皆さまと共有するためにあるものだということを忘れてはいけません。
バレエという素晴らしい芸術の入り口に立った小さな生徒さんが、これからもこつこつとレッスンを積み重ね、ゆくゆくは、観客の皆さんとより良い時空間を共有出来るダンサーになってくれたら嬉しいです。(木村)