こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

先日の投稿に引き続き「マイフェア・レディ」のお話をしていきますね。

ところで「マイフェア」ですが、実は「メイフェア(Mayfair)」が正しい発音なのです。
つまり「メイフェアのお嬢さん」という題名で、メイフェアで暮らす主人公のイライザを表しています。
「マイフェア」はメイフェアの下町訛りですが、都会で生活している人の中でも「エイ」の音を「アイ」と発音することがありますから、イライザたちだけの発音ではなさそうですね。
メイフェアはロンドンの一区画で、隣にハイド・パークやバッキンガム宮殿がある地域です。
映画では雑多な感じがありますが、今ではあのざわざわとした感じは少ないように思います。



さて、ヒギンズ教授の下で下町訛りを矯正し、マナーを覚え、立ち居振る舞いの訓練をしたイライザは、美しいレディとして人前に立てるようになり、イライザが花売り娘であると想像する人は誰も居ないまでになりました。(中にはイライザを王族の出身だと思う人まであらわれます!それほどまでにイライザの言動は「レディ」にふさわしかったのです。)

小さい頃から決して美しくない言葉づかいで生活してきたイライザには、山ほどの課題と、厳しい訓練が必要で、一度はヒギンズ教授の計画から逃げ出そうとしましたが、「The rain in Spain stays mainly in the plain (スペインの雨は主に平野に降る)」を完璧に発音出来たことを境に、彼女は前向きに特訓に取り組むようになります。
(この文章は「エイ」の発音を練習するのにうってつけですね!)

さてイライザを「王族の出身」とまで思わせることの出来たヒギンズ教授は、舞踏会のあと、とてもご機嫌で帰宅しました。
イライザに「良くやった!」とは言うものの、それまでの彼女の取り組みへのねぎらいや、あたたかい思いやりの言葉はほとんど無く、自分の計画の成功を喜んでばかりのヒギンズ教授に、イライザは「一人の人間、一人の女性として自分を見ていない」と落胆し、下宿していたヒギンズ教授の屋敷からそっと姿を消してしまうのです。

この場面に私たち講師は共感もしますし、気付きもあります。
「誰のためのレッスンなのか」、「何のための厳しさなのか」、「成功は誰のものか」を「先生」である私たちは忘れてはなりません。
生徒の皆さんの成長は、講師にとって何にも代えがたい喜びでもありますが、それはあくまでも生徒の努力の賜物であり、講師は子どもたちの「伸び代」を見付けること、「やる気スイッチ」を押してあげること、「正しい知識」を伝えること、「正しい方法」で実施出来るように見守ることくらいしか出来ません。
木村は「上手くいったら子どものおかげ、失敗したら大人の責任」と思いながら指導をしていますが、だからこそ生徒の皆さんには「いい加減」の入り込む余地が無いように、一生懸命レッスンに取り組んでほしいとお伝えしています。

さて、イライザの居なくなったことに気付いたヒギンズ教授はどうするのでしょうか?ハッピーエンドになるかどうかは、ぜひ映画をご覧くださいね!(木村)

6/11開催!バレエ体験会




無料体験レッスンお申し込みはこちら



BALLET FURNITURES展

新宿マルイ本館4階にてみなとシティバレエ団の写真展開催いたします。



池上バレエスクール公式ホームページ


本校 三田バレエスクール


みなとシティバレエ団

Academy of Minato city ballet