こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
前回のマイムは解読出来たでしょうか?
今回は答え合わせをしていきましょう!
まずは次の写真を見て、マイムの意味を覚えてください。
私=胸に手をあてる
姫=頭の上に王冠を表す
白鳥=羽ばたく
湖=湖面の波を表す
涙=手のひらを上下して涙が流れる様子を表す
悪魔(邪悪なもの)=握りこぶしを振り上げる
※怒るの意味もある
愛する=左胸(ハート)に手を重ねる
結婚=左手の薬指を指し示す
誓う=2本指を天に向かって差し出す
○○でない=手を身体の前で交差してからひらく
さぁ、このマイムをつなげて、セリフにしてみましょう。
「私は白鳥の姫です。」
「あちらの湖は私の(母の)悲しみの涙で出来た湖です。」
「あの城にいる悪魔が、私を白鳥に変えたのです。」
「私を愛し、結婚によって永遠の愛を誓ってくれる人が現れれば」
「私は白鳥ではなくなるのです。」
マイムには他にもありますから、調べておくとバレエの作品を観た時に理解がスムーズになりますから、ぜひ覚えてみてくださいね!
ただ、このマイムをそのまま実施しただけでは、棒読みのセリフと変わりませんから、そのセリフに心を込めるための表現力が必要です。
日本語には多くの気持ちを表す表現や、様子を表す表現がありますが、近年それらは「やばい」とか「すごい」の一言で済まされてしまうことが増えてきました。
先の記事でオノマトペを例に、表現することの大切さをお話ししましたが、その繊細な表現を知っていること、それらを用いて丁寧に自分の気持ちや、様子を伝える経験をしているかどうかで、お芝居や踊りに奥行きや彩りが加わっていきます。
効率が重視される世の中にあっては、バレエに限らず「内容が伝われば良い」、「スピード最優先」、「出来ない人は置いていく」ような空気感もありますが、芸術に携わる者としては子どもたちと、表現力の豊かさも共有していきたいと考えております。
おまけ:木村はマイムを教わってからボディランゲージに興味を持ち、小学生の時には市民講座で手話を学んだこともあります。現在はスマートフォンの画面に何でも書き出せますが、やはり「ありがとう」だけはリアルに手話でお伝えしています。(木村)