こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
先日の投稿で、物事の様子や音や、人の気持ちをより深く表現する「オノマトペ」についてお話しました。
皆さんの日常生活の中に、どれだけのオノマトペが使われているか、探してみてもおもしろいかもしれませんね。
また英語をはじめとして、外国語を学んでいる人は、日本語のオノマトペに通じる言葉を調べることで、「だれが・なにを・どうする」のような文章から、色彩豊かな、また自身のあたたかみの伝わる、生き生きとした表現にグレードアップすることでしょう。(時として「オノマトペ」だと思って使った外国語表現が「幼児語」だった…という場合もあるので、気を付けましょう!)
そのオノマトペが導く「生き生きとした表現」は、会話や文章だけでなく身体表現にも活かされてきます。
たとえば「浮いている」という言葉の前に「ぷかぷか」と「ふわふわ」をそれぞれ付けてみましょう。
その「浮いている」何かが何なのかは分からなくても、どこに浮かんでいるか、水に浮いているのか、空気中に浮いているのか、想像出来そうになってきませんか?
「バレエはセリフを話さないのだから、どちらでも関係ないんじゃない?」という方もいらっしゃると思いますが、たとえば妖精の踊りを踊るダンサーが「ふわっ浮いて見える」のと「ぷかっと浮いて見える」と言われたら、どちらがその役にふさわしいでしょうか?
スクールの講師はたとえバレエに直接の関係がなくても、すべての事柄が子どもたちの心身の成長に影響することを理解して生徒の皆さんに向き合っております。
バレエに限らず、ゆくゆくは子どもたちのひとりひとりが「社会の一表現者」に育つ可能性をサポート出来るようなレッスンをお届けしてまいります。(木村)