こんにちは、池田です。

 

2026年8月4日、中小企業成長加速化補助金の2次公募の採択結果が発表されました。

今日はその内容を整理してお伝えします。

 

■ まずは結果から

 

有効申請件数:872件
採択件数:223件
採択倍率:約3.9倍

 

1次公募の採択倍率が約6.0倍だったので、今回はそれよりは通りやすかった、ということになります。とはいえ約4社に1社の狭き門であることに変わりはありません。

 

 

■ そもそもどんな補助金?

 

簡単におさらいすると、将来「売上高100億円」を目指す中小企業の大胆な投資を後押しする補助金です。

 

補助上限は5億円!(補助率1/2)で、建物・機械装置・ソフトウェア・外注費・専門家経費などが対象になります。事業期間は交付決定日から24か月以内です。

 

対象になるのは、売上高10億円以上100億円未満の中小企業

申請には「100億宣言」というポータルサイトへの公表が必要になります。

 

 

■ 採択者の数字を見てみると

 

事務局が公表している各種指標がなかなか興味深いので、いくつか紹介します。

 

売上高成長率(年平均)は、採択者平均で32.2%。申請全体の平均が26.1%なので、採択者はかなり高い伸びを計画に織り込んでいることが分かります。

 

売上高投資比率(売上高に対する投資額の割合)は、採択者平均でなんと59.6%。申請全体の45.8%と比べても高く、思い切った投資規模でないと通りにくい、ということが数字にも表れています。

 

給与支給総額の増加率(年平均)も、採択者平均18.9%と申請全体14.4%を上回っており、成長と賃上げをセットで示せているかどうかが評価のポイントになっていそうです。

 

 

■ 肌感覚として思うこと

 

面白いのは、採択者の売上高そのものは申請全体よりむしろ小さめ(最新決算期の中央値で、採択者20.6億円、申請全体26.9億円)だという点です。

 

つまり「今すでに大きい会社」が通っているわけではなく、「これからしっかり伸びる計画を、説得力を持って描けているか」が見られている、ということだと思います。絵に描いた餅とか言わないで。。。(汗)

 

あと、採択者における金融機関確認書の提出率が100%(223件中223件)というのも見逃せません。金融機関がしっかり伴走してくれているかどうかも、審査上かなり重視されているようです。

 

 

■ 賃上げ要件、正直ちょっと怖いなと思うところ

 

数字を見ていて、一つ気になったことがあります。

 

賃上げ要件は、基準年度から3年間で従業員1人当たり給与支給総額を年平均4.5%以上引き上げること。複利で計算すると、3年間で約14%の給与総額増加が必要になる計算です。

 

しかも、給与支給総額が増えれば、当然そこにかかる社会保険料の会社負担分も増えます。額面上の賃上げ率以上に、実際のキャッシュアウトは大きくなるということです。

 

これを達成できなかった場合、未達成率に応じて補助金の返還を求められます。上限5億円の補助金を受けていた場合、返還額もそれなりの規模になり得るわけです。

 

事業計画がうまくいかなかったとしても、賃上げ自体は求められる

 

そう考えると、高額な補助金は魅力的である一方、「投資が計画通りに進まなかった時にどうするか」までセットで考えておかないと、かなり怖い選択になりかねないな、というのが率直な感想です。

 

 

■ 今後について

 

事務局からは、夏頃を目途に3次公募を実施予定とのアナウンスがありました。次回に向けて準備を検討されている方は、成長ストーリーと投資規模、賃上げ計画をセットで組み立てておくことをおすすめします。

 

情報が出次第、またこちらでお伝えしますね。

 

↓今回発表された各種指標一覧はこちらから確認できます

 

 

 

 

 


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