金融庁から公表されている「貸付条件変更」のデータ(銀行分)。
4月30日に最新版が発表されました。
今回はこの数字をもとに、事実ベースで状況を整理してみます。
「実際に何が起きているのか」に絞って見ていきましょう。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、でございます。
さあ、まいりましょう。
公表されているデータ内容としては貸付条件変更の申込み、実行、謝絶、審査中、取下げの各数値となります。
■貸付条件変更の申込数と実行数
令和2年3月以降、申込み・実行ともに累計は増加を続けています。
これは、制度の利用が現在も継続していることを示しています。
銀行さんの対応変化はいまのところ見られず、協力体制変わらず、という感じですね。
実行件数は申込みに対して高い水準を維持しています。
期間を通して見ても、大きく落ち込むような動きは見られず、全体としては安定した推移となっています。
↑こちらのグラフは累計を期間に切り直したものですが、件数的にはそれほど変化しておらず、リスケに走る企業が増えるような景況感では今のところないようです。
ちなみに、平均でいえば95%以上でお願いが通ってる感じですね。
■謝絶と取下げ数、審査中の数値について
謝絶件数は累計としては増加しています。
ただし、申込みに対する割合で見ると、大きな変化は確認できません。
件数の増加は申込み増加に伴うものであり、割合としての構造は概ね維持されています。
取下げについても、件数は増加しています。
一方で、こちらも申込みに対する割合で見ると、大きな変化は見られず、概ね横ばいで推移しています。
審査中の件数は一定の範囲内で推移しています。
増減はあるものの、全体としては大きく振れることなく、安定した水準に収まっています。
■まとめ
ここまでを整理すると、以下の通りです。
・申込み、実行ともに恒常的な発生レベル
・実行率は高水準で安定
・謝絶、取下げは割合として大きな変化なし
・審査中も大きな動きなし
とりあえず、今回発表されたデータからは銀行さんの中小支援姿勢は変わらず、ということのようでよかったです。
あまり助けると新陳代謝が生じなく困る、という上から意見もあるようですが、市井の徒は使えるものは使って生き延びるだけです。
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池田ビジネスコンサルティング(代表 池田輝之)
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