━━━2023/5/17━━━━━━━━━━━━
こんにちは！池田貴将です！
本日は
『効果的なコミュニケーションに重要な２つの力』
についてお話しします。
ひとは、その幼少期にさまざまな体験をします。
楽しい体験、愛された体験、孤独を感じた体験、
痛みを感じた体験など、いろいろな感情を味わいます。
そうした体験の中で、世界はどんな場所なのかを学習していくのです。
ある人は、その体験の中から「世界とは過酷な場所だ」と学習しますし、
また別の人は「世界とは支えてくれる場所だ」と学習しますし、
また他の人は「世界とは自分を押さえつける場所だ」と学習したりします。
ここで大切なことは、ひとはみんな
「世界とは、こういう場所だ」
という自分なりの世界観を確立し、
それが「正しい」と思って生きているということです。
どのようにして世界観が確立されるのかは置いておいて、
大事なのは、
「人は自分なりの世界観をもって、
それが正しいと思って生きている」
というその事実です。
その事実が、人と関わるときに、大きな影響を与えるからです。
■ 効果的なコミュニケーションとは
「ひとにはみなそれぞれの世界観がある」という事実が、
「効果的なコミュニケーションとはなにか」ということを決めていきます。
つまり、効果的なコミュニケーションとは、
あなたが何を言ったかではなく、
相手に何が伝わったか、に基づいておこなわれる、ということです。
ある人の世界観の中で「正しい」ということをいくら主張していても、
聴き手の世界観の中で理解不能なものであれば、
その人のコミュニケーションは、理解不能なコミュニケーションなのです。
Aさんが話をしたとき、Bさんには「感動だ」というなら、
Aさんのコミュニケーションは「感動的だ」となります。
一方、Aさんが同じ話をしても、Cさんにとっては「退屈だ」というなら、
Aさんのコミュニケーションは「退屈だ」となります。
つまり、コミュニケーションの質は、聴き手が決めるということです。
そのため、「何回言ったら分かるんだ！」
といくらイライラしても損なのです。
相手の世界観に合ったとき「伝わる」のです。
セールスマンは、顧客の世界観に合った会話すれば、商品が売れますし、
上司は、部下の世界観に合った指導をすれば、部下が成長しますし、
母親は、子供の世界観に合った注意をすれば、効果的なしつけができます。
だから、カギになっていくのは、
「どのような言い方が効果的なのか」ではなく、
次の２つです。
１）相手の言動から、その世界観を知る観察力
なににうなずき、なにに無関心なのか
なにに喜び、なにに怒るのか
世界観を知るヒントはそのひとを良く観ることから生まれます。
多くの人は、「なにを言おうか」と自分の内側に意識の矢印が向いているため、
相手が出しているヒントに気づきにくくなってしまっています。
２）相手に伝わるまで、自分のコミュニケーションを変える柔軟性
言い方に正解はなく、重要なのは柔軟性です。
自分の言い方をどれだけ変えることができるのか、ということです。
アンソニー・ロビンズは、次のように言います。
「一番の無責任は、自分がなにかを言って相手に伝わらなかったら、
相手の責任にしてしまうことだ。」
ひとに影響を与えることができるかどうかは、
柔軟性がとても大切になるのです。
■コミュニケーションが難しく感じる理由
それは「柔軟性がなくなっている」ということでもあります。
では、なぜ「柔軟性」というそんなシンプルなことが、難しいのでしょうか？
ひとつの大きな原因は、
「ひとは、自分の中の正しさにこだわってしまうから」です。
ひとはみな自分の世界観の中で「正しい」と思うことをします。
誰かを批判するのも、応援するのも、
行動するのも、先延ばしするのも。
正しいと思うから、弁解したり、
言い訳したり、正当化するのです。
多くの人が「自分は正しい」という態度で生きています。
自分の世界観に閉じこもり、柔軟性をなくしてしまうのです。
だから、より多くの人にコミュニケーションをとろうと思ったら、
自分の中の正しさにこだわらず、相手に伝わっていることを重視することです。
言ったらそれで分かって欲しいと思いたいところですが、
なにが伝わったかを観察し、より柔軟に伝えていきましょう。
最後にアンソニー・ロビンズの言葉を紹介します。
「コミュニケーションをする上で、一番の怠惰は、
なにかを言ったら、相手が分かっただろうと思い込むことである 」
少しでもヒントになったら幸いです。
池田貴将
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