━━━2022/7/11━━━━━━━━━━━━
こんにちは池田貴将です！
本日は
『役割に応えているだけでは手に入らない未来』
についてお話しします。
世の中にはさまざまな「役割」があり、
私たちは日々のなかで様々な「役割」を担っています。
父親、母親、上司、部下、コンサルタント、教師、学生、etc..
あらゆる「役割」は、なにかしらの関係性を示しています。
父親ということは、子供がいる、ということですし、
上司ということは、部下がいる、ということですし、
コンサルタントということは、クライアントがいる、ということです。
また、相手がいるということはその「役割」には、
なにかしらの「期待」が寄せられているということでもあります。
父親なんだから、これくらいしてくれるだろうとか、
上司なんだから、これくらいできるだろうとか、
コンサルタントなんだから、これくらいやってくれるだろう、という期待です。
周囲の期待に沿って生きていくと、
感謝をされたり、評価をされたりするので、
一見、とてもすばらしい人生のように外からは見えます。
しかし、そのひとがどれぐらい充実感や、
どんな気持ちで日々を過ごしているかは、
外からはうかがい知ることはできません。
アンソニー・ロビンズは、
「充実感の伴わない成功は、失敗だ」といいますし、
「人生の質は、感情の質だ」といいます。
どれだけ周りからの評価が高かったとしても、
自分の心の内で感じる気持ちがすり減っていれば、
人生の質は低下しているのです。
これはちょっとだけ複雑です。
周囲の期待に応えている
良き父であり、良き上司であり、良きセールスマンのひとが、
「人生の意味が感じられないんだ・・・」
と、ポツリと言うことがあったとします。
すると私たちは、
「なんでそんなにすばらしい人生を送っているのに、そんなこと言うの！」
と思ってしまいます。
外から見える世界は、「期待に応えているかどうか」であり、
本人が経験する内なる世界とは異なるのです。
周囲の期待に応えようとしていくことは、私たちにとって
とても強いモチベーションになりますが、
その期待が、自分の大切にしたいことや、やりたいことと異なると、
強いストレスや、不満足感となってあらわれてしまうのです。
１つの役割には、複数の関係者がいることがほとんどです。
ということは、「１つの役割には複数の期待」が寄せられています。
しかし、１人のひとが、１つの役割だけを担当しているということは稀です。
専業主婦の人でさえ、娘、妻、隣人、友人という役割をもちます。
そして、その人が考える
「この役割なんだから、これくらいのことはしなければ・・・」
という、期待と常識に沿って振る舞おうとするのです。
成功とはなんでしょうか？
ほとんどの場合、ある役割で期待に完全に応えた結果、
得られるものを意味します。
１つの役割では成功しても、
別の役割では失敗している、ということもあります。
父親としては完全に役割を果たし、
経営者としては失敗している、ということはあるのです。
つまり、父親としての期待に応え、
父親という常識からみても模範であっていても、
経営者としての期待に応えられず、
経営者という常識からみてもズレている、
ということがあるということです。
しかし、本当にこれは成功と呼ばれるものなのでしょうか？
さぁ、ここで考えてもらいたいことは、
あなたは一体どれだけの役割を担当していて、
一体それにはどれだけの期待が寄せられているでしょうか、ということです。
期待に応え役割を果たし、常識に当てはめて模範であったとしても、
それは「あなたの人生」ではなく、誰かの思いを反映させているだけにしか過ぎないということです。
外の世界の期待を反映させて生きても、内なる世界が満足するとは限りません。
役割という着ぐるみを、次から次に着替えることに忙しくなって、
日々のなかで「自分」という本質を生きる時間を失ってしまっては意味がないのです。
一人一人は、自分の人生というストーリーの主人公。
あなたのストーリー、あなたの物語を一度じっくりと見つめ直してみてはいかがでしょうか？
心がすり減るのは、人生が苦しいのではなく、
あなたが誰かの期待や、誰かの脚本通りに生きようとしているからかもしれません。
一度立ち止まって、自分の人生の脚本を見つめ直してみましょう。
着ぐるみを脱いで、周囲の期待とは距離を置いて、考えてみましょう。
この贅沢な時間をとれることが、
あなたが自分の人生の脚本家であり、主人公であることの証なのですから
少しでもヒントになったら幸いです。
池田貴将
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