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「今」変わる人は「行動派」の人。「いつか」変わる人は「口頭派」の人。

             本メールマガジンは、
       そんな「行動派」の人に送る実践レターです。


          21日間メールセミナー 5日目

    「あなたが誰かをジャッジした瞬間、影響力は失われる」

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こんにちは、池田貴将です。


アンソニー・ロビンズの講座にも経営者がたくさん参加します。アンソニー
ロビンズが大きな企業を経営しているわけでもないのに、なぜでしょうか?


それは、そうしたところに参加する経営者や著名人の方は、「リーダーとし
ての在り方」「スキルを超えたリーダーの姿」を求めているからです。

 
そのリーダーシップの二つの柱が、昨日と本日の内容になります。


今回の内容は、昨日の「相手の望む姿を実現する」という時に非常に「鍵」
となったものを覚えていますか?それが「あるがままをみる」ということで
した。今回は、さらに他者にリーダーシップを発揮するために、大いなる深
みに入っていこうと思います。


スキルではなく「在り方」として、常に意識して頂きたい本日の内容です。
どうぞよろしくお願いします。


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★「理由」に振り回されるのではなく、「原因」を見つめる
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アンソニー・ロビンズは言います。

“卓越したリーダーは、問題が起こったときに、誰かを非難するわけでも
なく、責任転嫁するわけでもなく、逃げるわけでもない。問題から生じる
感情(恐れ・怒りなど)を見つめ、問題のあるがままをみていく”


多くの人は問題や困難が起きたときに、“ネガティブな感情”を抱いてしま
います。そして、そのとき私達は物事をあるがままに観ることができません。


そんな状態で、どうして影響力を与えることができるでしょうか?
ピーター・ドラッカーはこのことについてこう言っています。


“成果を上げるものは、何よりもまず問題の理解に興味をもつ。
誰が正しく、誰が間違っているのか、などは問題にしない”


私たちはつい、「あれが正しかった」「これが間違っていた」とか、「あの
人が間違っていた」「この人が正しかった」などと、「正しい・間違っている
」という【理由】を求めてしまいやすくなります。


くれぐれも「原因」ではなく「理由」だということが要注意です。


多くの人は何か上手くいかないことがあると、その上手くいかなかった「理
由」を求めます。多くの場合、その「理由」は「思考」が作り出したもので、
実際の問題解決にはほとんど役に立たないことが多いのです。


しかし、リーダーはその「問題」が生まれた「原因」に目を向けます。
この「原因」に目を向けるために、昨日お伝えした「物事のあるがまま(
実相)」を捉えることが非常に重要になるのです。


「思考のスキル」や「フレームワーク」を使って、現象を分析しようと
すればするほど、問題の「あるがまま」から離れてしまいます。


同じように、誰かに影響を与えようと思ったときに、
「あぁ~この人はコミュニケーションタイプだから、営業向きだよ」
「あぁ~この人は前もこういう系の仕事失敗したから、回しちゃだめだよ」
というように「ジャッジ」してしまった瞬間、「あるがまま」が見えなく
なり、「影響力」が失われます。


リーダーの大切な仕事は、霧のように問題を覆う「理由」ではなく、
霧の先にあるあるがままの「原因」を見つめることです。



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★ジャッジ・裁きはどこからやってくるのか?
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では、そうした「ジャッジ」はどこからやってくるのでしょうか?
それこそが「問題」を創る根本でもあります。それが私たちの
「ブループリント」と呼ばれるものになります。


私たちの言動がどこからやってくるのか?なぜその言動を選んだのか?
という私たちの「言葉」「行動」の根底にあるもの、それこそが
「ブループリント」です。


「ブループリント」とは、私たちが人生・ビジネスの中でもっている
『仕事とは~~~あるべき』 というような「~~あるべき」という思い込
みのことです。その思い込みに基づいて、私たちは行動するので、中長期的
に、私たちの人生はブループリントが描いたような結果になります。


だからブループリント(青写真)なのです。


もしあなたが「仕事とは遊びだ」と思っていて、もしあなたの部下が
「仕事とは生活のための手段だ」と思っていたら、


“なんでお前はもっと楽しまないんだ!!”
とイライラしてしまうかもしれませんし、

“なんでこいつは淡々と仕事して、淡々と帰るんだ・・・。
 この仕事がつまらないんだろうか・・”

と悩んでしまうかもしれません。


しかし、実際は単純に「仕事とは~~あるべき」という「ブループリント」
が違っているのです。ですが、つい私たちは「自分のブループリント(~ある
べき)」に基づいて相手の言動をジャッジしてしまいます。


つまり、自らの「ブループリント」についても、あなたはリーダーとして自
覚していなければならないのです。これは短期的な影響力で良いと思われて
いるのであれば、気にされないでください。


中長期に続く、相手との本質的な関係を築き、その上で影響力を発揮する、
そういう“実践的リーダーシップ体系”になります。結局のところ、ブル
ープリントは多くの場合、過去から創られています。


つまり、目の前の人をジャッジしてしまうというのは、「目の前の今のこ
と」を「過去のこと」に当てはめて決めつけてしまう、という状態なのです。

 
リーダーシップの中で大切なことは、今目の前で起きていることは、
今、何が大切なのかで判断しなければならない、ということです。


目の前で起きていることを、正確にみるには、ジャッジをせず、あるがまま
をみていかなければなりません。ぜひ相手のあるがままを受け入れ、その中
から相手の本当の姿を見出し、それを実現していく。


そのために、自らの世界観を理解すること。そして、影響力を与えていく、
終わりなきリーダーシップの道なのです。意識されてみてください。


とにかく反復実践の上に成り立っていますので、
ぜひチャレンジしてみてください!!!


池田貴将


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★21日間メールセミナー 5日目まとめ
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◇身につけるべきリーダーシップの姿勢

1)あなたが「~あるべき!」と思っていることは何でしょうか?
2)あなたが誰かを非難・批判したくなったとき、
  「あなたの“かくあるべき”」と「相手の言動」のギャップに注目してみてください!

◇実践的リーダーシップの習慣を身につける
 
1)自分がジャッジしている時を自覚する
2)「理由」を求めるのではなく「原因」を見つめていく
3)相手のあるがままを受け入れるために、自らがあるがままとなる


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★編集後記
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ひとは自分が成長し続けるためには、「~すべき」「~であるべき」という
ことを持つ必要があります。しかし、自分に対して「~すべき」というのは
自分をいい意味で高めてくれますが、他人に対して、それを押し付けてしま
うと、ジャッジに繋がり、影響力が下がります。


ずっと意識していきたいことです。


私自身が最も力をいれてお届けしていることに、こういった「原理原則」が
あります。哲学というのは抽象的ですが、


「これに基づいて行動すれば結果に繋がる」というのが「原理原則」です。


そうした原理原則を私が開催する講座や会員制度の中では一貫してお届け
しております。


それでは明日までさまざまな実践や試行錯誤を楽しまれて下さい!

 
池田貴将