『水素』と身体の関係についての研究は、現在では多くの方が楽しんでおられる「ダイビング」の世界で、40年以上以前から研究・実用され始めました。

 

 

ダイビングを楽しむ上で、最も危惧されるリスクは「減圧症」です。

 

「減圧症」を少しわかりやすく説明しますと、風船(人)をお風呂(海)の中に沈めた状態をイメージしてください。

 

風船は、小さくしぼんだ状態となりますが、風船の中の「空気分子」は減ったのではなく、環境圧が高圧に変化した事により圧縮され、「圧縮(高圧)空気」の状態となったのです。

 

「空気」は通常、肺や気管の中に存在するものですが、「高圧空気」は体の中の様々な場所・特に「血液中」に浸透してしまいます。

 

「空気」には、私達が生体活動に最も必要とする「酸素」がおよそ20%含まれていますが、「窒素」が最も多く78%存在しています。

 

「窒素」は体内で利用されない気体であり、通常は「血液中」に溶け込まない気体です。

 

「ダイバー」が水中の散歩を満喫し浮上すると、身体の周りの環境圧が一気に減少し大気圧に戻りますが、この時に高圧に圧縮され浸透していた「窒素」は体内の様々な場所・特に「血液中」で気泡化してしまいます。

 

 

この事で発生する身体的な障害【頭痛・関節痛・めまい・倦怠感・吐き気など】を、減圧症(潜水病)と言います。

 

 

40年以上前は、まだまだ「人権」という観念よりも「発展」をキーワードとする時代でしたので、より長く・深く水中に潜り様々な作業を行う事が優先される時代でした。

 

その際に活躍する「潜水士」に、長く・深く水中で活動させるための手段として、体内に飽和する気体中から減圧症の原因となる「窒素」を少しでも減らすために『水素』が使われました。

 

 

水素の取り扱いが比較的難しいため『水素』はあまり現在では利用されていませんが、今でも水中作業(工事)などで使われる、送気式潜水では人にとって不活性なヘリウムなどを用い、特に深い場所での作業の場合には『水素』+「ヘリウム」+「酸素」の三種混合ガスが用いられることがあります。

 

ここでご説明した生体〔ヒト〕に対する『水素』利用は、「病」を治すといった意味ではありませんが、『水素』が「ヒト」に対して安全な事を証明可能な証左です。

 

次に、少々私見を追文させて頂きますと、ダイビングの場合必ず「酸素タンク」を担いで潜りますが、

経験者なら皆さんご存知と思いますが、「酸素タンク」の中身は高圧に圧縮された「空気」です。

 

最近では、「酸素」量を若干増やした「エンリッチド・エア」が普及し始め、減圧症リスクを軽減する事が可能となり始めています。

 

でも、少しだけ注意が必要かもしれません。

 

「酸素」量を増やした気体〔空気〕を吸うという事は、体内に取り入れる酸素量が増えるという事であり、「活性酸素種」も多くなるという事に繋がります。

 

「活性酸素」については何度となくこのブログでも触れて来ましたが、功罪併せ持つ存在です。

 

「ヒト」の「病」の多くは、酸化が原因です。

 

 

楽しいダイビングの前後に、『水素摂取』を行う事は有意であると信じています。

 

『水素』には、神経を落ち着かせる働きが期待されます。

体内を『水素』リッチの状態とする事で、ほんの少しでも減圧症リスク回避となる可能性もありますが、水中で最も求められる「冷静さ」を維持するお手伝いになるはずです。

 

ダイビング後の『水素摂取』は、あなたの体内酸化リスクを減らしてくれるはずです。

 

是非試されてみてはいかがでしょうか?

 

結果がわかるのは、10年後・・・それ以上先になるかも知れませんが、可能性がある以上試す価値は高いと考えています。

 

 

次回は、出来れば最終稿となればと考えておりますが、書き進めながら考えているので先の事は分かりませんが、こちらの結果は数日後にはわかると思っています。