東映特撮YouTubeで配信されていた仮面ライダーカブトが11月23 日の配信を持って最終回を迎えましたので今回は全体を通しての総括を
仮面ライダーカブトは当時仮面ライダー生誕35周年記念作品と銘打たれた作品でデザインも非常にシンプル且つ王道のデザインとなっています。さらに主人公の天道総司の性格も俺様気質で常に世界の中心は自分であると豪語する型破りな性格ですが同時に自分の妹は何があっても守るという男らしい一面もあります。
さてこの天道総司ですが私の見解としては偉大なる男というキャッチフレーズが似合うかと思います。天道は一見すると俺様野郎で何だこいつは?と思われる人も多いでしょうが先程も述べた通り妹は何がなんでも守るという妹想いな一面があり(例え血が繋がっていなかったり実の妹がワームだとしても)さらに自分より優れている者に対しては素直に敬意を表したりもします、そして何より天道がワームと戦う理由はただ単にワームが人類の敵だとか悪とかワームが憎いからとかそういう理由ではなくワームが人間の小さな幸せや希望さえも奪うから戦うんだと自ら語っています。さらに天道は地球に生きとし生けるもの全ての命は皆等しいとも語っており擬態天道に対しても人間を傷付けなければこの世界で生きろと手を差し伸べるといった非常に器のデカい男なのです。天道がこんなに偉大な男になった理由は多分に彼の祖母の影響が強いのですが残念ながらそのおばあちゃんは劇中では一切登場しませんでしたが「仮面ライダーディケイド」の16,17話にてリ・マジカブト世界のおばあちゃんという形ではありますがついに登場しました、その性格は頑固で豪放磊落だけど家族想いなおばあちゃんでもしかしたら天道のおばあちゃんもこんな感じかと容易に想像出来るかと思います。
さて仮面ライダーカブトという作品には他にも様々なライダーが登場しますがその中で今回はガタックに焦点を絞ってみましょう。ガタックに変身する加賀美新は一本気で熱血な性格で常に前に突っ走ります、一方で弟の命を奪ったワームを憎んでおり弟に擬態したワームを倒した天道をなんとしても越えようとします。加賀美は当初からライダーだったわけではなく最初はZECTの見習い隊員でしたがワームとの戦いで様々な試練を乗り越えついにガタックになります、そのガタックに初変身した時は子供に擬態していたワームを倒さなければならないという非常に重い局面になりましたが加賀美は覚悟を決めてそのワームを倒し自身の最大の試練をも乗り越えました。こうしてガタックとなった加賀美はようやく天道を越えるためのスタートラインに立ってワームとの戦いを通じてついに天道と肩を並べる存在となり真の友となりました。この天道と加賀美の関係性はある意味では前作のヒビキさんと明日夢君みたいなもので明日夢君はヒビキさんに憧れ一時はヒビキさんの弟子となって鬼を目指しますが最終的には鬼とは違う形で人助けをする方法として医者を目指しヒビキさんはそんな明日夢君を人生の師匠として温かく見守ります、加賀美は天道を越えようと努力し天道と同じマスクドライダーシステムの資格者となり天道との距離を縮め最終的にはワームやネイティブとの決戦を終えた後二人は互いに真に友と呼べる存在となりました。天道の言葉の一つに「同じ道を行くのはただの仲間に過ぎないが別々の道を共に立って行けるのが友達だ」というのがありますがこれはただ馴れ合うだけが真の友ではなく互いに違う道に進んだとしても目指すものが同じならそれを共に立って行くのが真の友だという言葉であり実際前作の明日夢君と桐谷京介は互いに違う道に進んでも人助けをする仕事を目指すという目標を持って二人は真の友となりヒビキさんは京介に対しては鬼の師匠、明日夢君に対しては人生の師匠として見守り支えていくことになります。加賀美もまた天道とは違う形で人々の幸せを守るために交番勤務のお巡りさんとなり片や天道はフランスでもその名を轟かせていました。他にも様々なライダーが登場しますが今回は割愛させていだたきますので気になったらご自身の目で確かめてください。



さてここからはブルースワット及びビーファイターシリーズと仮面ライダーカブトとの類似点について解説します。まずブルースワットとの共通点としてはワームとスペースマフィアが共に宇宙からの侵略者であること、人間に擬態したり人間にインヴェードしたりと水面下で侵略行為を行うこと、そして何よりゼクトルーパーの装備がブルースワットと同じメットとプロテクターを付けただけの非常に簡素なもので手持ち武器も比較的普通の銃火器という点がブルースワットと類似している部分でありゼクトルーパー部隊は言わばもしもブルースワットが壊滅せず大規模な組織運営がされていたらという妄想を体現したものとなってます。ビーファイターシリーズとの共通点としてはまず同じ昆虫モチーフでありそれぞれ同じ昆虫のモチーフのキャラがいたり(ブルービート,BFカブト,カブト=カブト虫、ジースタッグ,BFクワガー,ガタック=クワガタ虫、ビーザック,ザビー=蜂、BFヤンマ,ドレイク=トンボ、デスコーピオン,サソード=蠍)重甲に限るとカブト虫キャラが比較的冷静沈着な性格でクワガタ虫キャラが熱血漢というのも共通しています。さらにカブトの最強形態ハイパーフォームの必殺武器パーフェクトゼクターは他のゼクターを合体可能という点でインプットライフルを彷彿とさせますし必殺技のマキシマムハイパーサイクロンはもろにスーパーブルービートのスーパーファイナルブローそのまんまです。
では最後に今後のジオウにカブトが登場した際の展開の予想や希望を述べたいと思います、まずカブトのオリキャス枠としては少なくとも加賀美には登場してもらいたいところですが他にも矢車さんや影山も登場してもらいたいところではあります(風間大介が登場してもいいのですがなにぶん本筋の話にはあまり絡んではいないのでちょっと微妙かな?)展開予想としてはアナザーカブトの行動によって天道が疑われたり仮面ライダーが指名手配されたりソウゴとゲイツがZECTに連行されたりする展開が予想出来ます(元々ZECTという組織自体が組織に属さないライダーは敵だという認識だしね)希望としては直接天道が登場しなかったとしても天道総司という男がどれだけ偉大な男だというのがちゃんと表現出来ればいいかと思います。というわけで今後のジオウのカブト回は大いに期待して待ちたいと思います。以上で仮面ライダーカブトの総括を終わります。